アプリの収益を向上し、管理を合理化する新しいデベロッパーセンターの機能を発表


※本記事は、Building Apps for Windows Blog で 3 月 31 日に公開された  “Announcing New Dev Center Capabilities to Increase App Revenue and Streamline Management” の抄訳です。

 

Build の最初の基調講演 (英語) において、Satya Nadella と Terry Myerson はWindows をすべての開発者のホームベースにするという Microsoft の大望についてお話しました。昨年は Windows 10 で可能になったことを紹介しましたが、今や2 億 7,000 万台以上のデバイスで Windows 10 が稼働していることを祝うまでになりました。どのバージョンの Windows よりも速いペースで普及しており、開発者コミュニティにとって非常に大きなチャンスであることがわかります。

Microsoft では、強力なエコシステムを構築するために投資が必要であることを自覚しています。また、リーチを拡大して収益化の機会を増やすこと、生産性を向上すること、さらには優先事項としてアプリ管理を合理化することが求められていることもはっきりと認識しています。Windows ストア アプリを効率よく申請、管理、収益化できるサイトとしてデベロッパー センターを整備するための数年にわたるビジョンを昨年発表しました。Microsoft では、このビジョンをさらに発展させ、各種 Microsoft 開発者向けポータルを 1 つに統合整理するよう取り組んでいます。

今週、その方向に踏み出す次の一歩を発表します。アプリの申請と管理を簡素化しつつ、プロモーションと収益化の機会を増やすため、次のような新しい機能をリリースします。

  1. Facebook のインストール広告による新しい収益化オプションと支払い機能の強化
  2. アプリの申請の合理化と、アプリの配布およびベータを実行する新しい方法
  3. アプリのエンゲージメントとプロモーションを図る手段の拡大
  4. カスタマー フィードバックの収集、アプリのパフォーマンス分析、アプリの改善を目的とした実験を行う新機能
  5. デベロッパー センター Insider Program を通じたデベロッパー センター機能のプレビュー
  6. ユニバーサル Windows プラットフォーム (UWP) の Microsoft HoloLens への拡張
  7. 他の Microsoft 開発者向けプログラムを統合する基盤となる、ダッシュボードの新しいランディング ページ (developer.microsoft.com/windows)

これらの機能についてのご感想やご意見は、デベロッパー センターの [フィードバック] ボタン (ダッシュボードの各ページの右下にあります) からお寄せいただくか、デベロッパーセンターの Windows プラットフォーム用 UserVoice (英語) で新機能の投票をしていただければ幸いです。皆様のフィードバックは、今後注力すべき領域を左右します。

 

1. 新しいマネタイズの機会

年内に提供: Facebook 広告: 15 億 9,000 万人以上が Facebook を使って、各自にとって大切な興味のあることとつながっています。Facebook アプリ インストール広告では、リーチしたいユーザーのタイプを選び、ユーザーの獲得とエンゲージメントにつながる、より関連性の高い広告を配信できます。Facebook オーディエンス ネットワーク (FAN) SDK を使うと、Facebook 広告を通してWindows ストア アプリでマネタイズを行うことができます。今年中に Facebook から、Windows 開発者向けにアプリ インストール広告と FAN SDK の両方が提供されます。詳細については今後のブログ記事でお伝えする予定です。

新機能: Microsoft Store Engagement and Monetization SDK (Store SDK): Store SDK (英語) は Microsoft Advertising SDK の機能と新しいストア サービスとを統合して、ユニバーサル Windows プラットフォーム (UWP) アプリで利用できる 1 つの統合 SDK にまとめます。ストアのサービスには、アプリのフィードバック、A/B テストなどがあり、将来のリリースで機能が追加されます。SDK はユーザーのデバイス上で自動的に更新されるので、ユーザーは常に最新のバージョンを利用できます。新しいエンゲージメント機能は、この新しい Store SDK をダウンロードしてインストールし、コード内の参照を更新するだけで利用できます。以前のバージョンの Microsoft Ad SDK をお使いの場合は、現在の広告設定が自動的に更新されます。アップグレード時に変更をする必要はありません。詳細はこちら (英語)。Build のセッション動画: Monetize your app using Windows Store Monetization Platform (Windows ストアの収益化プラットフォームを使用してアプリを収益化する、英語)

更新: Microsoft Advertising: C#、C++、および VB で作成されたアプリに、広告を組み込めるようになりました。これでリーチを拡大できます。アプリが Windows 広告仲介を使用している場合、割合だけでなく広告のランキング順位も選択できるので、市場ごとに、アプリに表示する広告をさらに細かく制御できます。詳細はこちら (英語)。Build のセッション動画: Monetize your app using Windows Store Monetization Platform (Windows ストアの収益化プラットフォームを使用してアプリを収益化する、英語)

新機能: Microsoft アフィリエイト プログラム (英語) のツール: アプリ、ゲーム、音楽、テレビ番組をプロモーションする場合、プロモーションによってストアに呼び込まれたユーザーのデジタル購入に対して、デジタルコンテンツの場合は最大 7%、ハードウェア製品の場合は最大 10% のコミッションを獲得できます。アフィリエイト リンクをすぐに生成できる新しいツールが導入されました。手動で各製品のテキストリンク、イメージ リンク、バッジ リンクを作成できるリンク ビルダー (英語)、エンタープライズデータ フィード、ストアで最も人気のあるコンテンツの一覧を自動的に生成するトップ コンテンツ データ フィード、トップ コンテンツや特定のキャンペーンを宣伝するために事前に生成されたバナーのグループの 4 種類です。詳細はこちらのブログ (英語) か Channel 9 のビデオ (英語) をご覧ください。

新機能: アフィリエイト広告: アフィリエイト広告を使って収益を獲得できるようになりました。一度オプトインすると、有料版アプリを提供していな場合、アプリに自動的にアフィリエイト広告が表示されます。ユーザーがアプリ内のアフィリエイト広告をクリックして、ストアから製品を購入すると、コミッションが発生します。アプリを再発行する必要はありません。詳細はこちら (英語)。Build のセッション動画: Monetize your app using Windows Store Monetization Platform (Windows ストアの収益化プラットフォームを使用してアプリを収益化する、英語)

clip_image002

更新: ビジネス向け Windows ストア: 昨年の 11 月半ばにリリースされたこのストアは、各種の Windows 10 デバイスを対象に、Windows ストア アプリとプライベートの基幹業務アプリを検索、調達、管理、配布可能にする法人向けの機能です。リリース以来、対象市場は倍増し、現在は 45 を超える市場で組織に提供されています (このリリースでは無料アプリのみが対象)。詳細はこちら (英語)。Build のセッション動画: Windows Store for Business and TeamViewer (ビジネス向け Windows ストアと TeamViewer、英語)

新機能: 支払いのユーザー設定と入金状況オプション: 4 月初頭より、デベロッパー センターでは、[アカウント設定] の [財務詳細] でオン/オフのトグルを使って支払いを保留できるようになります。財務レポートには、入金状況用の追加のフィルター、列、エクスポート機能が近々導入される予定です。詳細はこちら (英語)。

 

2. アプリの申請の合理化

新機能: パッケージのフライティング: この機能を使うと、内容の異なるアプリ パッケージの更新を特定のユーザーグループに配布できます。パッケージのフライティングは、特定数のユーザーを対象にアプリのアルファまたはベータバージョンをテストするときや、全ユーザーに展開する前に一部のユーザーに対してアプリの更新プログラムをテストするときに特に便利です。後述する新しいアプリ内フィードバック機能を使って、カスタマーフィードバックを収集することをお勧めします。詳細はこちら (英語)。Build のセッション動画: App flighting and beta testing in the Windows Store (Windows ストアでのアプリのフライティングとベータ テスト、英語)

新機能: 申請に使う言語の簡素化: パッケージに含まれる言語とストアのアプリ情報の言語 (スクリーンショットと説明) を分けることも、開発者の皆様から最も多く寄せられた要望の 1 つです。デベロッパー センターでは、アプリ パッケージに含まれる言語数に関わらず、1 言語のみでストアのアプリ情報とスクリーンショットを提出できるようになりました。また、アプリのパッケージとは異なる言語で説明を追加することもできます。したがって、説明に最適な言語を選ぶことができます。また、パッケージをアップロードする前に、説明を用意することができます。詳細はこちら (英語)。

新機能: 公開状態の参照: 新しいアプリや更新がストアで公開されている期間を把握したいというご要望も多く寄せられました。本日より、デベロッパーセンターにはアプリ パッケージのステータスとアプリのメタデータの更新ステータス (製品の説明、スクリーンショット、価格) が表示されるようになります。これで、最新の申請内容をユーザーが参照できている期間を把握できます。詳細はこちら (英語)。

clip_image004

プレビュー: 申請 API:  新しい Windows ストアの申請 API のプレビュー版が本日より公開されます。この API は段階的に展開されます。この新しい API は、デベロッパー センターが提供する機能のサブセットを REST API の形で提供し、発行するアプリの更新の申請、メタデータの変更、アプリ内製品の追加や削除の機能をサポートします。プレビュー版へのアクセスは、デベロッパーセンターの [Feedback] (フィードバック) タブからリクエストできます。[Suggestions] (提案) タブで [Submission API] (申請 API) を選択してください。アクセスは、一部の開発者から徐々に段階的に付与されます。Build セッション: Windows Store: Publishing Apps and Games to Xbox, Desktop and Mobile (Windows ストア: Xbox、デスクトップ PC、モバイルへのアプリとゲームの公開、英語)。

プレビュー: ダッシュボードのデザイン:  デベロッパー センターは、アプリの申請にかかる時間を短縮し、より詳細な分析を実行できるようにデザインが刷新されています。今週から、新しいダッシュボードページの第一弾が、デベロッパー センター Insider Program (この新しいプログラムについては後述します) に登録されている開発者の皆様に公開されます。Build のセッション動画: Windows Store & Dev Center Overview: New capabilities to help developers succeed (Windows ストアとデベロッパー センターの概要: 開発者の成功を支援する新機能、英語)。

 

3. エンゲージメントとプロモーション

新機能: コミュニティ広告: 開発者は未使用のアプリ内広告枠を共有して、互いのアプリを無料で宣伝できるようになりました。アプリが Microsoft Advertising SDK または新しい Store SDK を使用している場合は、コミュニティ広告にサインアップして、アプリ内広告枠に他の開発者の広告を表示することでクレジットを獲得しましょう。獲得したクレジットは、自分のアプリのプロモーションに使用できます。詳細はこちら (英語)。Build のセッション動画: Promote your app: New tools to grow audience for your app (アプリのプロモーション: アプリの対象ユーザーを増やす新しいツール、英語)。

機能強化: プロモーション コード:  デベロッパー センターでは、すべてのアプリまたはアプリ内製品 (IAP) にプロモーションコードを作成できます。コード作成にかかる時間は大幅に短縮され、現在はほとんどの場合数秒で完了します。5 月よりデベロッパー センターには、プロモーションコードの管理機能として、作成時に一連のコードに有効期限を指定する機能、不要になった一連のコードを取り消す機能、各コードの引き換え状況を確認する機能が追加されます。詳細はこちら

新機能: アプリの宣伝の領収書:  今週より、デベロッパー センターでは、すべてのアプリの宣伝の購入に対して領収書が発行されます。左のナビゲーションバーの [分析] をクリックし、[App Install Ads] (アプリ インストール広告)、[ダウンロード] ([アカウントの課金履歴] 以下) の順にクリックします。

プレビュー: ストアのリスト: Windows ストアでは、ユーザーにアプリを見つけてもらう手段を増やすため、人気アイテム リストをリリースします。人気アイテムリストには、最もダウンロードされ、かつ使用されているアプリが表示されます。このリストは、Windows ストア アプリから参照できます。

プレビュー: 再ターゲットと再エンゲージメントの通知: 通知とライブ タイルの更新情報をデベロッパーセンターから直接、ある特定のユーザーセグメントに送信することができます。これは、キャンペーン、新機能、更新情報、ニュースをユーザーに通知するうえで便利です。通知を配信するユーザーセグメントを定義して通知を送信し、通知によって再エンゲージメントを確立できたかどうかを測定します。この機能は、本日より段階的に展開されます。この機能を使用する前に、ポリシーを確認してください。Build のセッション動画: User segmentation and targeted push notifications for UWP apps (UWP アプリのユーザー セグメント化と対象を設定したプッシュ通知、英語)。

 

4. 分析とアプリ管理の強化

新機能: A/B テスト: インストール ユーザー ベースに複数のエクスペリエンスを提供して、ユーザーの行動をテストし、A/B テスト API を使って各エクスペリエンスに由来するコンバージョンを追跡します。これにより、アプリの変更や再発行なしに実験を行い、デベロッパー センターを使用して各エクスペリエンスの有効性を測定および比較して、収益化とエンゲージメントの最大化を図ることができます。たとえば、ゲームをプレイしているユーザーに特別ボーナスを提供することは、さらにゲームのプレイを促すことになるかどうかを検証できます。詳細はこちら (英語)。Build のセッション動画: A/B Testing for UWP apps: Experiment for success (UWP アプリの A/B テスト: 実験で最適なアプローチを探る、英語)

新機能: アプリ フィードバック API: ユーザーがレビュー機能を使って直接フィードバックを提供することはよくありますが、その場合、トラブルシューティングに必要な詳細情報がすべて提供されるわけではありません。今週から、Store SDK (英語) を利用して、フィードバック Hub を起動するアプリにリンクを追加できるようになります。ユーザーはフィードバック Hub から、アプリについてのフィードバックを提出したり、他のユーザーのフィードバックに対して投票したりできます。開発者はこのコントロールを使って、アプリのフライトやバージョンについてのフィードバックを募ることができます。特定の機能やレベルについてユーザーの意見を求めることも、サポートを提供することもできます。フィードバックは、新しいデベロッパーセンターのフィードバック レポートに表示され、さらに詳しく分析するためにエクスポートできます。詳細はこちら (英語)。Build のセッション動画: App Feedback: Connect with your customers (アプリのフィードバック: ユーザーとつながる、英語)。

機能強化: クラッシュ レポート:  クラッシュ レポートは、アプリの信頼性とパフォーマンスを改善するうえで不可欠です。デベロッパーセンターの状態レポート(ヘルスレポート)に、完全なスタックトレースが含まれるようになりました。これは、特に UWP アプリの問題のデバッグに非常に有効です。

新機能: 分析 API と Power BI コンテンツパック: デベロッパー センターにログインしなくても、アプリのデータを分析できる 2 種類の分析レポートが提供されました。Windows ストア分析 API (英語) は、アプリの有効期間中の、任意の日付の範囲でアプリについての情報を照会する REST API を利用した分析を実現します。Power BI のデベロッパーセンター コンテンツ パックは、カスタマイズできるビジュアルやフィルターを豊富に備えた Power BI ダッシュボードを提供します。

新機能: 有効期間中のダウンロード数とすべてのレビューのエクスポート:  デベロッパー センターでは、アプリのすべて評価レビューを 1 ファイルにまとめてエクスポートできるようになりました (以前は、1 度に 1 つのアプリしかエクスポートできませんでした)。4 月から、アプリの有効期間中のデータと IAP ダウンロード データを参照できるようになります。アプリ (英語) または IAP が最初に公開されてからのダウンロード数を確認できます。

新機能: Dev Center UWP アプリ: すべての Windows ストア アプリ (Windows 10、Windows 8.x、Windows Phone 8.x 以降) の主要な情報に簡単にアクセスできる、新しい UWP アプリが Windows ストアで提供されています。今すぐダウンロード

 

5. デベロッパー センター Insider Program の発表

プレビュー: デベロッパー センター Insider Program: 本日より、デベロッパー センター Insider Program を開始します。すべての開発者にリリースする前に、デベロッパー センターの新機能を参照およびテストし、それらの機能を改善するためのフィードバックを提供していただけるプログラムです。このプログラムは、段階的に展開されます。参加するには、デベロッパーセンターで招待の通知を承諾し、デベロッパー センターのフィードバック リンクから、フィードバックをお送りください。このプログラムのオプトインやオプトアウトは、デベロッパーセンターの [アカウント設定] ページからいつでも実行できます。Insider Program の関連文書で、条件を確認してください。

新機能: デベロッパー センターのメッセージング:  デベロッパー センターでは、ユーザーに関連のあるアラート、通知、アクション、提案をダッシュボードに表示するメッセージングシステムを最近リリースしました。Dev Center ベネフィット プログラムとこれらのメッセージとが統合され、アプリを改善してより多くのユーザーを引き付けるための関連アクションが表示されるようになりました。

更新: アプリ開発者契約 (ADA) とポリシー: 今週、デベロッパー センターにおいて、更新されたアプリ開発者契約が公開されます。新機能 (デベロッパー センター Insider Program の条件、コミュニティ広告、アフィリエイト広告、分析など) に合わせて若干の変更がされています。Windows ストアポリシーも、新しい IARC 年齢区分 (英語) プロセスとアプリの被検索性に関する基準の新しい情報を反映して更新されています。後者は、ストアの検索結果でのアプリの検索されやすさに、アプリの定性的要素がどう影響するかについて、さらに詳しい洞察を提供します。

 

6. ユニバーサル Windows プラットフォーム (UWP) アプリの Microsoft HoloLens への拡張

UWP は、アプリを 1 つ構築すれば、複数のデバイスでそれを実行できることを目指しています。その機会は、UWP アプリが拡張されて Microsoft HoloLens もターゲットになったことで、ますます拡大しています。HoloLens 向けに既存のアプリを最適化する方法(英語)と、2D アプリとホログラフィックアプリを構築する方法(英語)をご覧ください。

デベロッパー センターに、HoloLens デバイス向けにアプリを公開するオプション(英語)が追加されました。このオプションを選択すると、アプリが HoloLens でも利用可能になります。

clip_image006

将来のリリースでは、Xbox でもアプリを利用可能にするオプションを追加する予定です。ID@Xbox に参加する UWP ゲームは、年内に Xbox 向けに公開される可能性があります。詳しくは、Build の基調講演 (英語) のセッションをご覧ください。

これらの新機能を Windows 開発者コミュニティに提供できることを嬉しく思います。デベロッパー センターの [フィードバック] ボタンから、フィードバックや感想をお寄せください。他にもさまざまな計画があります。定期的にこちらで最新情報を確認してください。そして、Build をお楽しみください。

Comments (0)