Visual Studio と Xamarin でモバイル アプリ開発が簡単に


 

本記事は、マイクロソフト本社の The Visual Studio Blog の記事を抄訳したものです。【元記事】 Mobile App Development made easy with Visual Studio and Xamarin 2016/3/30

 

マイクロソフトは先月 Xamarin を買収し、Xamarin チームを新たな仲間として歓迎しました。そして本日、Build 2016 の基調講演において、Scott Guthrie は Xamarin と Visual Studio の今後の統合計画について発表しました。まだ内容をご存知でない方は、Scott Guthrie の基調講演のまとめ (英語)Nat Friedman のブログ記事 (英語) をご確認ください。

簡単にまとめると、Xamarin のクロス プラットフォーム ツールが Community から Enterprise までの各 Visual Studio プランで追加コストなしで使用できるようになること、Xamarin ツールチェーンの中核である Xamarin SDK がオープン ソース化されることが発表されました。また、Xamarin のサービス (Test Cloud や Xamarin University など) が、マイクロソフトの既存のモバイル DevOps 機能と組み合わせて使用できるようになることも発表されました。

Xamarin を Visual Studio 2015 または Visual Studio 2013 で使用する場合は、Windows 用 Xamarin インストーラー (英語) をダウンロードする必要があります。Visual Studio 2015 を初めてインストールする場合は、Visual Studio 2015 Update 2 と同時に Xamarin ツールもインストールされます。同様に Visual Studio “15” プレビュー (英語) のインストーラーでも自動的に Xamarin ツールがインストールされます。

Xamarin (英語) がマイクロソフトの開発ツールに統合されることで、「あらゆる開発者、あらゆるアプリ、あらゆるプラットフォーム」をサポートするというマイクロソフトのビジョンがさらに一歩前進することになります。Xamarin では、マイクロソフトの開発ツールと開発サービスの能力や生産性を活かして、Android や iOS、Windows 用の完全にネイティブなアプリを作成できます。また、これと Azure バックエンド サービスを組み合わせることで、モバイル開発サイクルのあらゆる段階をカバーする包括的なソリューションを作成することができます。ではここからは、今回の発表の詳細についてご紹介していきましょう。

 

オープン ソースへの取り組み:

オープン ソースに関しては現在 3 つの重要な取り組みが進められています。まず、マイクロソフトが Xamarin SDK (ランタイム、ライブラリ、コマンド ライン ツール) を数か月以内にオープン ソース化することを発表しました。さらに、Xamarin が Xamarin ツールの中核である Mono Project が .NET Foundation への参加を進めていることを発表しました。これを受けて .NET Foundation は Mono を MIT ライセンスの下で再リリースすることを発表しました。マイクロソフトはこの両方のプロジェクトでコミュニティと積極的な関係を築き、協力して取り組んでいけることを期待しています。その第一歩として、Unity、JetBrains 、Red Hat が .NET Foundation の Technical Steering Group に参加することを発表し、.NET コミュニティへの参加に向けて大きく動き出しました。

Visual Studio Xamarin のテクノロジとツールが組み込まれ、無料で使用可能に:

本日から、Visual Studio Community (個人開発者、小規模なプロフェッショナル チーム、オープン ソース プロジェクト、教育目的での使用向けにマイクロソフトが提供する無料開発環境) に完全機能版の Xamarin ツールが組み込まれ、Android アプリや iOS アプリの開発に使用できるようになりました。また、Xamarin Studio Community Edition (Xamarin の OS X 向け開発環境) も、Visual Studio Community と同様のライセンスで使用できるようになりました。Visual Studio Professional では Xamarin Professional の機能を、Visual Studio Enterprise では Xamarin Enterprise の機能を、それぞれ追加料金なしで使用できます。

Xamarin Enterprise の機能が Visual Studio Enterprise で使用可能に:

Visual Studio Enterprise サブスクリプションの新規/既存のユーザーは、本日から追加料金なしで Xamarin Enterprise の高度な機能を使用できます。また、Xamarin Test Cloud の使用料金に割引が適用されます。なお、Xamarin Test Cloud と Xamarin University は、マイクロソフトの開発者向けクラウド サービスを補完する製品として単体でも提供されます。

 

Xamarin Studio Community Visual Studio のサブスクリプション:

Xamarin Studio は、iOS、Android、Mac 用のアプリケーションを Mac OS X で開発するための完全機能版 IDE です。この Xamarin Studio for Mac に関連して、マイクロソフトは 2 つの発表を行いました。1 つは Xamarin Studio for Mac の Community Edition を開発中であること、もう 1 つは Xamarin Studio の Professional と Enterprise を Visual Studio サブスクリプションに含めることです。

Xamarin Studio Community は Visual Studio Community と同様に、対象ユーザーが無料で使用することができます。Xamarin Studio Community には iOS/Android 向けのネイティブなデザイナーが統合されているほか、C#/F# の構文ハイライト、コード ナビゲーション、リファクタリングといった機能を使用できます。Xamarin Studio Community はこちらからダウンロードできます (英語)

Visual Studio の Professional/Enterprise のサブスクリプション ユーザーは、Xamarin Studio for Mac の Professional/Enterprise を Visual Studio サブスクリプションから使用できるようになりました。Visual Studio サブスクリプション ユーザーは、Visual Studio サブスクリプション ポータル (英語) (Visual Studio クラウド サブスクリプション ユーザーの場合はこちら、英語) からログインすると Xamarin Studio for Mac にアクセスできます。Visual Studio Enterprise サブスクリプション ユーザーは、Visual Studio と Xamarin Studio の両方で Enterprise の機能を使用できます。詳細については Visual Studio 製品の比較ページを参照してください。

 

Visual Studio Enterprise サブスクリプション ユーザーは Xamarin Test Cloud の使用料金が 25% 割引に:

Xamarin Test Cloud では、クラウド上でホストされている何千種類ものスマートフォンやデバイスのテスト環境で、C#、Objective-C、Java や複数の言語で開発されたあらゆる種類のモバイル アプリをテストし、品質向上に役立てることができます。本日、Visual Studio Enterprise サブスクリプション ユーザー (Visual Studio Enterprise with MSDN および Visual Studio Enterprise の年間サブスクリプション) 向けに、Xamarin Test Cloud の使用料金が 25% 割引になることが発表されました。この割引は、Visual Studio サブスクリプション ポータル (英語) (Visual Studio クラウド サブスクリプション ユーザーの場合はこちらのページ、英語) からログインすることで適用されます。

 

Xamarin University の提供範囲を拡大:

Xamarin University では、Xamarin を使用するモバイル開発者向けにオンライン トレーニングを提供しています。現在は Visual Studio Dev Essentials プログラム (無料の開発者メンバーシップ) のユーザーが Xamarin University のコースの一部をご利用いただけますが、このオンライン クラスの提供対象がすべての Visual Studio Dev Essentials メンバーに拡大されることになりました。また、Visual Studio Enterprise と Visual Studio Professional の新規サブスクリプション ユーザーは、特典としてさらに多くのクラスをご利用いただくことができます。これらのトレーニング クラスは、モバイル開発者がより優れたモバイル アプリを作成できるよう既存のスキルを強化することを目的としています。Visual Studio Dev Essentials プログラムのメンバーおよび Visual Studio クラウド ソリューションのサブスクリプション ユーザーの方はこちら (英語) から Xamarin University にアクセスできます。他の Visual Studio サブスクリプション ユーザーは、サブスクリプション ポータル (英語) からアクセスしてください。

 

Xamarin Insights HockeyApp:

Xamarin Insights チームとマイクロソフトの HockeyApp チームは、今後共同でモバイル クラッシュ レポート、配布、分析に使用する業界最先端のソリューションを提供することになります。そのため、この共同チームでは HockeyApp (英語) の開発に集中し、Xamarin Insights と HockeyApp の機能で提供されるエクスペリエンスの強化に引き続き力を注ぐことになります。詳細については HockeyApp のブログ (英語) を参照してください。

 

Xamarin Azure IoT:

本日、IoT の機能をフルに活用して作成した、MyDriving というサンプル アプリを披露しました。このアプリは、.NET、Xamarin、UWP、Azure クラウド サービスの IoT Hub などを使用して作成したもので、皆様が実際にどのようなものを実現できるかをお見せすることが目的でした。MyDriving アプリは、Azure Event Hub や Azure Stream Analytics といった Azure IoT サービスと Visual Studio や Xamarin を組み合わせることで、どのような IoT アプリケーションを実現できるかをわかりやすく示すために開発したものです。このアプリの詳細については、こちら (英語) を参照してください。

いつものお願いではありますが、マイクロソフトでは皆様からのフィードバックをお待ちしています。問題点がありましたら、Visual Studio の [Report a Problem] からご連絡ください。また、ご要望は UserVoice (英語) までお寄せください。

 

  John Montgomery は Visual Studio および .NET 担当プログラム マネージメント ディレクターで、Visual Studio、C++、C#、VB、JavaScript、.NET の製品設計とユーザー サポートを担当しています。マイクロソフトには 17 年前に入社し、以来、開発者向けテクノロジの開発に従事しています。Twitter アカウントはこちら (@JohnMont) です。

 

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