これまでの記事では、Windows ストアが開発者に提供する前代未聞の機会について説明し、ユーザーが Windows ストア内でアプリを見つける方法のすべてをご紹介しました。ただし、ユーザーは Web からアプリを検索することもあります。この記事では、ストア サービス チームのプログラム マネージャーである Russell Wolf が、ユーザーが Web からアプリを見つけ、それをストアで購入する確率を高めるために開発者が利用できる 3 つの機能について説明します。

-- Antoine


Windows ストアによって、各アプリの内容が Web に公開されます。Windows ストアの外部からアプリの内容ページにリンクすることで、アプリにさらに多くのトラフィックを誘導しやすくなります。また、より包括的な情報をユーザーに提供できるので、ユーザーは十分な情報を基にアプリを購入できます。

Windows ストア プロトコル

Windows ストアの外部からアプリの内容ページを直接開くことができるようにする、Windows ストア用の Windows 8 プロトコルを登録しました。この機能は、ユーザーが Windows 8 を使用しているのが確かで、ストアに掲載されている特定のアプリの内容ページに直接ユーザーがアクセスできるようにする場合に、非常に便利です。たとえば、Web ブラウザーのユーザー エージェント文字列に "Windows NT 6.2" が含まれていることを確認した後や、Metro スタイル アプリを介してユーザーとコミュニケーションをとっている場合は、ユーザーが Windows 8 を使用していることが確かなので、このプロトコルを適用できます。現時点では、Internet Explorer、Safari、および Firefox が、Windows 8 プロトコルをサポートしています。

アプリ固有の Windows ストア プロトコル リンクを作成するには、以下の URL にアプリのパッケージ ファミリ名を追加します。

ms-windows-store:PDP?PFN=

アプリのパッケージ ファミリ名は、Visual Studio を使用するか、アプリの Web ベースの内容ページにアクセスし、ページのソースを表示して確認できます。

コードに var packageFamilyName = という文字列がある

Web ベースのアプリの内容ページのソース

Visual Studio からパッケージ ファミリ名を確認するには、まず、Windows ストア開発者アカウントを使用してローカル プロジェクトを配置し、Windows ストアでアプリ名を予約する必要があります。"package.appxmanifest" ファイルを開くと、Visual Studio に組み込まれているマニフェスト デザイナーが自動的に起動します。このデザイナーの [パッケージ化] タブをクリックし、[パッケージ ファミリ名] に表示される名前を確認します。

[パッケージ化] タブのスクリーン ショット

Visual Studio 11 のマニフェスト デザイナーの [パッケージ化] タブに、パッケージ ファミリ名が表示される

Web バージョンのアプリの内容ページ

アプリを Windows ストアに公開すると、アプリを提供するすべての市場と言語で、Web バージョンのアプリの内容ページが自動的に作成されます。このような Web ベースの内容ページがあれば、プラットフォームを問わず、ユーザーはアプリについて詳細を知ることができます。また、ユーザーが使用しているプラットフォームがわからない場合に、メールやソーシャル ネットワークによってアプリを共有する方法としても最適です。ユーザーが Windows 8 を使用していて、Windows 8 プロトコルをサポートするブラウザーから、Web ベースの内容ページにアクセスすると、[Windows ストアで表示] ボタンが表示されます。ユーザーは、このボタンを使って、Windows ストアのアプリの内容ページに移動できます。現在 Windows 8 プロトコルをサポートしていないブラウザーにサポートが追加されたら、そのブラウザーでも [Windows ストアで表示] ボタンが表示されるように、Web ベースの内容ページがマイクロソフトによって更新されます。

Labyrinth アプリの内容ページ

Web ベースの内容ページ

Web ベースの内容ページには、価格、ユーザー評価の情報と併せて、ストア ベースの内容ページの [概要] タブと [詳細] タブに表示される情報など、Windows ストア ダッシュボードから提出したアプリについてのすべてのコンテンツが表示されます。これにより、Web から参照できるデータのインデックスが検索エンジンによって作成され、ユーザーがアプリを見つけやすくなります。

Web バージョンのアプリの内容ページを確認するには、Windows ストア ダッシュボード (英語) からアプリの詳細ページにアクセスします (下図参照)。

赤枠で囲まれている箇所が、ストアの Labyrinth アプリへのリンクに該当する

Windows ストア ダッシュボードに表示されたアプリの詳細ページ

Internet Explorer のアプリへの切り替え機能

既存のサイト ユーザーをアプリに誘導できるように、Internet Explorer 10 が Windows 8 で実行されている場合、アプリへの切り替えができる新しいボタンが表示されます。このボタンによって、表示中のサイトに利用可能なアプリがあることがユーザーに示されます。ユーザーが Windows 8 のスタート画面から Internet Explorer を起動し、Windows ストアで公開されているアプリを使用している Web サイトを表示した場合に、アプリへの切り替えボタンをタップまたはクリックすると、直接、Windows ストア内の対応する内容ページに移動できます (ただし、アプリへの切り替え機能が有効になるのは、スタート画面から起動した Metro スタイルのブラウザーを使用している場合のみで、Windows 8 デスクトップから Internet Explorer を起動した場合は利用できません)。

画面の左下の、アドレス バーの横に表示されたアプリへの切り替えボタン

Internet Explorer に表示されたアプリへの切り替えボタン
アドレス バーの横にある、左下のボタンがアプリへの切り替えボタン

既にアプリがインストールされている場合は、アプリを直接起動できるオプションが表示されます。ユーザーがアプリを起動すると、アプリを起動した Web ページについての情報がアプリに渡され、アプリ内の適切な領域が開かれます。

この機能は、アプリを入手していないユーザーが Windows ストアを開いて、アプリを取得できるようにするだけでなく、Web サイトとアプリ間で共通するコンテンツからアプリへのシームレスな移動も実現します。

なによりも便利なのは、アプリの内容ページの <body><head> 内に、以下の 2 行のメタデータを追加するだけで、Internet Explorer 10 からアプリが認識されるようになることです。

<meta name="msApplication-ID" content="Contoso.Labyrinth"/>

<meta name="msApplication-PackageFamilyName" content="Contoso.Labyrinth_h91ms92gdsmmt"/>

msApplication-ID は Visual Studio から確認できます (これは、"package.appxmanifest" ファイルのコード内で、Application タグに設定されている ID です)。また、msApplication-PackageFamilyName は、前の手順で Visual Studio または Web ベースの内容ページのソース コードから取得したパッケージ ファミリ名と同じです。

既定では、IE によって Web ページの URL がアプリに渡されますが、任意で 3 つ目の <meta> タグとして msApplication-Arguments を追加して、コンテキストに関連する文字列が渡されるようにすることもできます。この機能をさらに利用したい場合は、アプリへの切り替え機能を最大限活用するための情報やコード サンプルを IE ブログで紹介していますので参照してください。

より広範に知ってもらう

Windows ストアでアプリを公開すると、数億人に上るユーザーが潜在顧客になります。この記事で紹介した、見つけやすさを向上する追加のメカニズムを利用することで、ブラウザーからコンテキストに即してアプリが発見される確率を高めることができ、各自の好奇心や興味を満たすコンテンツを探しているユーザーに知ってもらうことができます。

--Russell Wolf

* 修正版を 2012/3/13 に公開。前回のエラーに関してお詫び申し上げます。