次世代クラウド向けの新しいコンテナー テクノロジを発表


このポストは、4 月 8 日に投稿された Microsoft Unveils New Container Technologies for the Next Generation Cloud の翻訳です。

今日のクラウド ファーストの世界では、企業におけるイノベーションの推進や生産性向上を目的としたアプリケーションへの依存度が高まっています。クラウドの進化により、ビジネスと同じスピードで、アプリケーションを迅速かつ効率的に構築、デプロイできる魅力的な手段として登場したのがコンテナーです。コンテナーを利用することで、開発者や IT 担当者はほんの数秒でワークステーションからサーバーにアプリケーションをデプロイできるようになり、これによってアプリケーション開発がまったく新しい段階へと移行することになります。

コンテナーを活用し、より多くのアプリケーションをサポートしようとすると新たなニーズに対応する必要が生じてきます。たとえば、大企業のシステムやホスト環境には、さらに高い信頼性を求める声が上がってきます。また、異種混合型の運用環境でデプロイメントを実施する場合、アプリケーションをデプロイするプラットフォームを制御できないことがあります。これまでは、仮想化を用いた実効性のある分離機能によってこうしたシナリオに対応していましたが、これからは、コンテナー モデルの効率や密度を適切な分離機能と併せて活用できるようになります。

昨年 10 月、マイクロソフトと Docker, Inc. は、次期バージョンの Windows Server で Windows Server コンテナーを導入し、Docker と Windows のエコシステム全体でコンテナーを利用できるようにすることを合同発表しました。マイクロソフトでは、もうすぐ開催される Build カンファレンス (英語) において初のライブ デモを実施する予定です。今回は、コンテナーによるシナリオやワークロードの可能性を拡大し、コンテナー利用をさらに上の段階へと進化させる次の機能をご紹介します。

  • Hyper-V コンテナー: Hyper-V 仮想化によって分離機能が強化された新しいコンテナー デプロイメント オプションです。
  • Nano Server: 最小限の機能を持つ、クラウド向けに最適化された Windows Server です。コンテナーでの利用に最適です。

 

業界初の Hyper-V コンテナー

マイクロソフトでは、仮想化分野で培ってきた経験に基づき、Docker との完全なクロス プラットフォーム統合によって、迅速で効率的なエクスペリエンスを維持しながら、これまで物理マシンのみまたは仮想マシンのみでしか実現しなかった高度な分離機能を備えたコンテナーを提供します。この新機能によって、Hyper-V コンテナーでは、コンテナー内で実行するコードを確実に分離でき、ホストのオペレーティング システムや同一のホスト上で実行している他のコンテナーに影響を与えることがありません。

Hyper-V コンテナーは、Windows Server コンテナーと Hyper-V 仮想マシンの間に位置する新たなデプロイメント オプションですが、Windows Server コンテナー用に使用するデプロイメント、プログラミング、管理ツールと同じものを使ってデプロイすることができます。さらに、Windows Server コンテナー用に開発されたアプリケーションをそのまま Hyper-V コンテナーとしてデプロイすることができるので、運用担当者は、マルチプラットフォーム、マルチ アプリケーション環境での密度や速度、分離の要否について柔軟な選択が可能になります。

 

Docker エコシステムにおけるマイクロソフトのコンテナー

Docker は、Linux コンテナー、Windows Server コンテナー、および新たな Hyper-V コンテナー全体のコンテナー エコシステムを実現するうえで、重要な役割を担っています。マイクロソフトは、Docker コミュニティと緊密に連携しながら、コンテナー分野の革新的技術を Windows Server や Microsoft Azure に採用し、強化してきました。たとえば、Docker engine for Windows Server コンテナーの開発を GitHub の Docker リポジトリにオープン ソースとして公開 (英語) しています。さらに、Azure の Linux 用 Docker VM 拡張機能を使って最新版の Docker エンジンを簡単にデプロイできると同時に、Docker が管理する VM を Azure Marketplace から直接デプロイできるようにしています。さらに、Swarm、Machine、Compose の Azure/Hyper-V へも統合 (英語) されています。

Docker 社のビジネス ディベロップメントおよびテクニカル アライアンスの責任者である Nick Stinemates 氏は次のように述べています。「2014 年 10 月の合同発表以来、マイクロソフトは Docker プロジェクトの頼れるパートナーであり、大いなる貢献者でもあります。Azure 上での Docker の活用は、開発者のエクスペリエンス向上を目的としたさまざまな強化を行うと共に、Docker オーケストレーション ツールや Windows で動作する Docker クライアントなど、Docker プラットフォームのあらゆる分野で貢献してくれています。また、Docker 対応の Linux 版 .NET をはじめとする魅力ある新コンテンツを提供することで、コミュニティでのリーダーシップを発揮しています。マイクロソフトは、インフラを問わずアプリケーションを移動したり、開発プロセスを加速化したりできる Docker コンテナーのメリットを Windows 開発者コミュニティにも広めるべく取り組みを続けています」。

 

Nano Server の導入: 最新のアプリとクラウドのためのコア機能

クラウドへの移行に伴い、オペレーティング システムは劇的に進化しています。今日、多くの企業は、クラウド ネイティブのアプリケーションの運用を主な目的として OS を選んでいます。マイクロソフトは、ハイパースケールなデータセンターの構築と運用における長年の経験に基づいて、最新のアプリやコンテナーをサポートするための専用 OS を提供しています。

そして誕生したのが Nano Server です。Nano Server はコンテナーも含め、クラウドに向けて最適化された、最小限の機能を持つ Windows Server で、必要なコンポーネントのみを搭載しています。サーバー イメージが小さいため、デプロイメントの所要時間やネットワーク帯域幅の消費量を削減でき、稼働率と安全性が向上します。フットプリントが小さい Nano Server は、理想的な Windows Server コンテナーや Hyper-V コンテナーであるだけでなく、クラウドに最適化されたその他のシナリオにも活用できます。プレビュー版は数週間以内に発表される予定です。また、技術の詳細については、Windows Server ブログ (英語) でご確認いただけます。

クラウド ファーストの世界において、コンテナーはスピードとスケールを次のレベルへと引き上げてくれるものです。マイクロソフトは、クラウドとオンプレミスの両方で Windows Server コンテナー、Linux コンテナー、Hyper-V コンテナーをサポートすることにより、柔軟な選択肢を提供して、多くの企業がコンテナー化に踏み出せるように後押ししていくつもりです。今回の発表はまだ始まりにすぎません。業界内でコンテナーの活用と革新的アプリケーション開発を推し進めるために、マイクロソフトは今後も取り組みを続けていきます。

今回ご説明した最新技術については、近々開催される Build カンファレンスをはじめさまざまな機会に詳しくご紹介する予定ですので、引き続きご注目ください。

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