Azure Backup – TCO を削減する新しい料金モデルを発表


このポストは、3 月 31 日に投稿された Azure Backup – Announcing new pricing model for TCO reduction の翻訳です。

2015 年 2 月、Azure Backup に新しく保持期間を延長する機能と保持ポリシー作成時の柔軟性を向上する機能を追加しました。これは、Azure がバックアップ データの格納先として優先的に選ばれるようにするための、そして、Azure がテープ バックアップの代替手段となるようにするための重要なステップでした。

そして今回は次の 3 点について Azure Backup の変更を行います。この変更は、Azure へのバックアップの TCO (総所有コスト) を大幅に削減することを目的としています。

  1. 料金モデルを、バックアップするコンピューターの台数に基づいたものに変更
  2. すべてのバックアップ データ (長期、短期) は、ブロック BLOB ストレージの料金に基づいて課金
  3. バックアップ データの格納先をローカル冗長ストレージ (LRS) と地理冗長ストレージ (GRS) のいずれかに選択可能

今回の変更により、ノート PC 程度の小規模なものから企業レベルのサーバーに至るまで、あらゆるサイズのコンピューターのバックアップ コストを削減できます。また、格納しているデータをブロック BLOB ストレージで徐々に追加していくことができるため、長期間データを保持する Azure Backup ユーザーにとっても魅力的な料金モデルとなります。

 

新しい料金モデルの概要

新しい料金モデルは、次の 2 つの部分から構成されます。

  1. ソフトウェアの管理コスト: バックアップするコンピューターの台数によって決まり、Azure の毎月の請求書に「Protected Instances」 (保護するインスタンス) として計上されます。この管理料金は、保護対象のコンピューターのサイズによっても変わります。
  2. バックアップ ストレージのコスト: Azure に格納されるバックアップ データの量によって決まります。

Azure Backup の新料金モデルの概要

従来の料金モデルと同様に、保護するインスタンスの料金モデルでは Azure Backup からのデータの復元、(データセンターからの) ネットワーク送信、ストレージ トランザクションに関する料金は発生しません。

注意: 新しい料金モデルを適用するには、Azure Backup エージェントを最新バージョンにアップグレードする必要があります。

1. 保護するインスタンスの詳細

1 つ目の重要な変更点として、保護するインスタンスの概念が反映され、Azure Backup の請求額と新しい料金は保護対象のコンピューターを軸に変動します。Azure Backup を使用してバックアップするコンピューターは、主に次の 3 種類に分類されます。

  1. 仮想マシン: Hyper-V 仮想マシンや Azure IaaS Virtual Machines などです。ゲスト OS には Windows および Linux を使用できます。
  2. Windows Server マシン: これにはバックアップが必要なアプリケーションやワークロードも含まれます。一般的なワークロードとしては、Microsoft SQL Server、Microsoft Exchange、Microsoft SharePoint、Microsoft Dynamics、ファイル サーバーの役割の Windows Server などがあります。Windows Server OS は、物理ホストにデプロイすることも、仮想マシン内にゲスト OS としてデプロイすることもできます。
  3. Windows クライアント マシン

Azure Backup の請求額は、バックアップ対象のコンピューターの台数によって決まります (上の図を参照)。同時にコンピューターのサイズも料金に影響し、コンピューターのサイズが大きいほど料金も高くなります。たとえば、500 GB の場合は 10 ドルですが、2,000 GB の場合は 40 ドルとなります。Azure Backup でバックアップするこれらのコンピューターは、毎月の請求書に「Protected Instances」として記載されます。保護するインスタンスの詳細については、Azure Backup の料金ページの FAQ をご確認ください。

この料金モデルは、Data Protection Manager (DPM) でバックアップされているマシンにも適用されます。DPM サーバーはバックアップ データを Azure まで伝送する経路として機能していますが、DPM が保護しているマシンに対して料金が発生します。たとえば、100 GB の容量を持つ Hyper-V 仮想マシン 5 台をオンプレミスの DPM サーバー経由で Azure Backup にバックアップする場合、5 台の仮想マシンそれぞれに対して 10 ドルの料金が発生します。詳細については、DPM に関するブログ記事 (英語) を参照してください。

2. コスト効率の高いバックアップ ストレージ – Azure ブロック BLOB

2 つ目の重要な変更点は、Azure Backup で使用するストレージの種類に関するものです。Azure Backup のストレージ使用料金が、現在 Azure で提供されているストレージの中で最も安いブロック BLOB ストレージとして別途課金されるようになりました。これは、クラウド ストレージでのバックアップのコスト効率を高めるうえで大きな進展です。この変更はユーザー エクスペリエンスにはまったく影響がなく、引き続き Azure Backup のワークフローを現在と変わらず使用でき、ストレージ側のメリットを自動的に手にすることができます。

3. バックアップ データのストレージ冗長オプション – LRS と GRS

3 つ目の変更点は、データを長期間保持するお客様にとって大きな意味を持ちます。ストレージまわりのコスト削減を検討しているお客様に向けて、既定の GRS 以外に LRS を利用するという選択肢もご用意しました。このオプションは、テープ バックアップを廃止し Azure に 1 つだけコピーを保存することを検討しているお客様に特に有用です。

ストレージの冗長性は、バックアップ用のコンテナー作成時に [Configure] タブから簡単に選択できます。ストレージの冗長性の選択についての詳細は、Azure Backup のドキュメント (英語) を参照してください。

 

新旧料金の比較: 100 GB の場合

Data Protection Manager (DPM) からデータを送信する場合も、Windows サーバーやクライアントの Azure Backup エージェントから直接データを送信する場合も、新しい料金モデルでは、Azure Backup でデータを保護するすべてのお客様において一定のコスト削減が見込まれます。中でも Azure Backup でデータを長期間保持するお客様は特にその効果が大きくなります。

新しい料金モデルでどの程度コストを削減できるかといえば、たとえば OS とデータ ディスクを含む 100 GB のサイズの仮想マシンについて考えた場合、バックアップ ポリシーと保持ポリシーは次のようになります。

  • 仮想マシンをディスクと Azure に毎日バックアップする。1 日の更新量は 1% とする (毎日 1 GB のデータが Azure に追加でバックアップされる)。
  • バックアップの復旧ポイントの保持期間は 1 年間とする。このため、1 年後には復元に使用可能な復旧ポイントが 365 存在することになります。
  • 冗長ストレージには LRS を構成する。

Azure Backup – TCO の比較

保護するインスタンスの料金モデルが適用されると、Azure Backup の請求額は最初の月からお安くなります。1 年後には約 360 の復旧ポイントが使用できるようになり、保護するインスタンスの料金は、1 GB あたり 0.2 ドルの料金モデルと比較すると 77% 安くなります。

 

詳細と参考ツール

  • 新しい料金モデルの詳細、サービス全般に関してよく寄せられる質問については、Azure Backup の料金ページをご確認ください。
  • 新しい料金モデルでの請求額のお見積もりには、料金計算ツールをご利用いただけます。さらに詳細な計算を行う場合は、Excel シート (英語) をダウンロードしてご利用ください。Azure Backup の料金に影響するパラメーターを調整できます。
  • DPM ユーザーの方は、簡単な PowerShell スクリプト (英語) を DPM サーバーで実行するだけで使用状況を見積もることができます。このスクリプトでは、保護するインスタンスの詳細や、Azure に格納される月間のバックアップ データがわかります。料金計算ツールや Excel シートと併用して、Azure Backup の請求額を見積もることができます。

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