TechEd Europe 最新情報: Microsoft Azure の簡易性、スケーラビリティ、革新性の強化を発表


このポストは、10 月 28 日に投稿された Exciting updates to Microsoft Azure at TechEd Europe, enabling simplicity, scale and innovation の翻訳です。

多くの企業にとって最大の懸案事項となっているのは、クラウドの活用であることは間違いありません。クラウドの活用を検討するきっかけとしては、効率の改善やビジネス モデルの革新などさまざまな理由が考えられますが、何よりも重視されるのはアジリティ (機敏性) の確保です。運用効率改善のためにも、技術革新のためにも、そして IT 担当者、企業、エンド ユーザーの生産性向上のためにも、アジリティは非常に重要な要素です。Microsoft Azure が目指しているのは、マイクロソフトのお客様である皆様をサポートし、皆様のビジネスを前進させることです。

これを実現するべく、先日からスペインのバルセロナで開催されている TechEd Europe では、Microsoft Azure の簡易性、スケーラビリティ、革新性を向上させる新しい機能が複数発表されました。

企業向けのエクスペリエンスをさらに強化

企業向けアプリケーションは、顧客の需要に対応できるように応答時間が短く、かつ予測可能であることが求められます。先日、マイクロソフトのクラウドおよびエンタープライズ担当エグゼクティブ バイス プレジデントの Scott Guthrie が、パブリック クラウド最大の Virtual Machines サイズとなる G シリーズの Virtual Machines の提供開始を発表しました。このシリーズは高負荷のデータ ワークロードに最適化されているほか、最先端の Intel Xeon プロセッサを使用しており、最大 32 個の CPU コア、448 GB の RAM、6.5 TB を超えるローカル SSD ストレージを搭載しています。また、Premium Storage のプレビューも発表されました。Premium Storage では Virtual Machines 1 台あたり最大 32 TB のストレージがサポートされます。各 Virtual Machines では、ミリ秒レベルのレイテンシで 50,000 IOPS を超える読み込み処理が可能です。この新たなサイズの Virtual Machines と Premium Storage を併用することにより、重要なビジネス アプリケーションでこれまでにないレベルのパフォーマンスが実現されます。

運用を簡易化して価値を向上

今回の TechEd では、企業が運用を合理化し、最も重要な要素である技術革新とビジネスの変革に時間と人材を集中できるように、さまざまな新サービスを発表しました。その 1 つが Azure Batch で、現在はパブリック プレビューとして提供されています。これはサービスとしてのジョブ スケジュール設定機能で、Azure で簡単にハイ パフォーマンス コンピューティング (HPC) 処理を大規模に並列実行することができます。Azure Batch は、銀行や保険会社のリスク計算やコンシューマーおよび企業向けの新製品の設計、遺伝子配列の計算や医薬品開発、新しいエネルギー源の探索、3D アニメーションのレンダリング、動画のコード変換など、さまざまな用途に活用できます。Azure Batch の詳細については、こちらの記事 (英語) をご覧ください。

また、Azure Operational Insights (英語) のプレビューも現在公開中です。System Center 全体を統合して運用を管理するインテリジェンス サービスであり、Azure と HDInsight のパワーを活用して複数の環境に存在するマシンのデータの分析を実行します。これにより、すぐに有用な情報を得て、意思決定に役立てることができます。さらに、Azure Automation の一般提供も発表されました。Azure Automation では、Azure とサードパーティの両方のシステムにおける手間のかかる繰り返しのタスクを管理し、クラウドの運用コストを削減できます。

WebJobs も一般提供が開始されました。Microsoft Azure Websites の WebJobs は、サービスやバックグラウンド タスクなどのプログラムを Websites で簡単に実行できるようにするための機能で、デプロイメント オプション、リモート デバッグ機能、負荷分散、オートスケールといった Azure Websites の優れた機能がすべて引き継がれています。また、WebJobs は単一インスタンスでも、複数インスタンスの集合でも実行できます。WebJobs は高度なソフトウェアの開発から Websites で保守を行うための小規模なバックグラウンド ジョブの作成まで、幅広い用途で必要とされる構成要素をすべて備えています。

接続性、信頼性、グローバルなアクセス性を強化

企業はデータセンターと Azure 間の接続をミッション クリティカルなものと考えています。この要望にお応えするために、マイクロソフトは企業レベルの接続性を容易に実現する ExpressRoute を提供しています。ExpressRoute では二重の冗長な接続経路を提供しており、ExpressRoute 拠点から複数の Azure リージョンに接続したり、冗長性強化のためにセキュアな VPN を使用したインターネット経由での接続を確立できるようになっています。この接続性は SLA によって 99.9% の可用性が保証されています。このような弾力性の高い接続を提供しているパブリック クラウド プロバイダーは Azure 以外に存在しません。また、オーストラリアの Telstra、およびヨーロッパを拠点とする Colt (英語) とパートナーシップを締結したことも発表しました。この提携により、さらに多くのお客様が Azure を直接自社ネットワークに追加して、シームレスなプライベート接続環境を利用できるようになります。

接続性という点において、マイクロソフトは現在 Azure を世界中に構築することに力を注いでいます。こうすることで、企業のお客様やその従業員の皆様はより身近な場所でアプリケーションをデプロイし、実行できるようになります。つい先日も、オーストラリアに新たに 2 つのリージョンを開設しました。これで Azure のリージョンは全世界で 19 個になりました。

クラウドで安全なサービスを提供するための複数のオプションを提供

パブリック クラウド プラットフォームと言われてまず気になるのは、その安全性ではないでしょうか。Microsoft Azure では、安全性の確保を優先事項ととらえるだけでなく、さらなる安全性を追求するために、お客様に常に複数のオプションを提供しています。

Microsoft マルウェア対策は、ウイルス、スパイウェア、その他の不正なソフトウェアの特定や削除を実行するサービスであり、TechEd では、Cloud Services および Virtual Machines 向けバージョンの一般提供が発表されました。Microsoft マルウェア対策は、最新の脅威からのリアルタイム保護、スケジュール可能なオンデマンドのスキャン実行、Azure Diagnostics からのマルウェア対策イベントの収集といった機能を備え、すべて追加料金なしでご利用いただけます。

この他にもいくつか新しいネットワーク セキュリティ機能の一般提供が発表されました。その 1 つが Network Security Groups で、柔軟で粒度の高いポリシーを利用し、ネットワーク トポロジ上でのトラフィック フローをより細かく制御できます。この機能により、アプリケーションに適切な分離レベルを設定したり、インターネットと接続したフロントエンドと機密性の高いバックエンド データベースを分離する必要がある多層アプリケーションを簡単に設計できるようになります。また、Forced Tunneling では、インターネット経由のトラフィックをすべてサイト間トンネルに委託することで、社内規定のコンプライアンス要件を確実に遵守できます。さらに、Azure Virtual Machines 用の Multiple-Network Interface Cards の提供も開始しました。

最後は、新しい Visual Studio Online アカウントです。米国とヨーロッパの Azure データセンターで Visual Studio Online アカウントをプロビジョニングできるようになりました。これにより、データの管理権を重視するお客様が最も適切な場所にデータを格納できるようになりました。

すべてが統合されたリッチなエコシステム

マイクロソフトの CEO である Satya Nadella がよく口にする言葉があります。それは、「マイクロソフトは『制限のないクラウド』を提供する」というものです。これは、ユーザーがどのようなデバイスや OS、データ、プログラム言語を使用していても利用できるクラウド、そして、大企業だけでなく新興企業や ISV も使い慣れた既存のツールやテクノロジを利用できるクラウドを実現するということです。この数週間の間にも、マイクロソフトは、Docker、IBM、CoreOS とのパートナーシップの締結を発表しました。さらに、新しい Azure Marketplace のリリースも発表しました。Azure Marketplace は Azure のパートナー エコシステムの強みを 1 つの統合型プラットフォームに集約し発信するものです。世界中のお客様がわずか数回のクリックでさまざまなソリューションを簡単に検索し、購入し、デプロイすることができます。Tech Ed では、IBM、SAP、DataStax、Veeam、McAfee、SoftNAS、Trend Micro、NGINX の各社から Azure Marketplace に新しいサービスが投入されたことが発表されました。

マイクロソフトが目標としているのは、ここでご紹介した新サービス、そして今後積極的に市場に投入することを予定しているさまざまなサービスによって、お客様のビジネスを拡大し、選択肢の幅を広げ、技術革新を推進するための支援をさせていただくことです。

今回の発表の詳細については、マイクロソフトの公式ブログ (英語) および Scott Guthrie のブログ (英語) (翻訳 : SATO NAOKI ブログ - Azure: 新しいMarketplace、ネットワークの改善、新しいBatchサービス、Automationサービスなど) をご覧ください。また、TechEd の内容については Channel 9 Events App (英語) でご確認いただけます。

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