Virtual Machines に新しく D シリーズのサイズが登場


このポストは、9 月 22 日に投稿された New D-Series Virtual Machine Sizes の翻訳です。

マイクロソフトは、Microsoft Azure Virtual Machines および Web/Worker ロールに D シリーズと呼ばれる新しいシリーズの Virtual Machines サイズをサポートすることを発表しました。このシリーズでは最大で 112 GB のメモリを持つ演算プロセッサを利用可能で、速度が A シリーズの VM サイズよりも約 60% 向上しています。さらに、このシリーズでは最大で 800 GB のローカル SSD を使用可能で、ディスクの読み書きを大幅に高速化できます。これらの新しいサイズは、高い演算能力と高速のローカル ディスク I/O が必要なワークロードの実行に最適な構成になっており、Virtual Machines と Cloud Services の両方でご利用いただけます。

一部の主要なパートナーには既にこのサイズの Virtual Machines をご利用いただいています。XtremeData (英語) からは、「当社で使用している Virtual Machines は高帯域幅の SSD と高速のネットワークを備えているため、データ入出力が激しいアプリケーション (ビッグ データおよび解析) に適しています。テストでは、これらの Virtual Machines は非常に高いパフォーマンスとスケーラビリティを発揮しました」と評価をいただいています。

新しいサイズの仕様は次のとおりです。

汎用

名称

仮想コア数

メモリ (GB)

ローカルの SSD (GB)

Standard_D1

1

3.5

50

Standard_D2

2

7

100

Standard_D3

4

14

200

Standard_D4

8

28

400

高メモリ容量

名称

仮想コア数

メモリ (GB)

ローカルの SSD (GB)

Standard_D11

2

14

100

Standard_D12

4

28

200

Standard_D13

8

56

400

Standard_D14

16

112

800

料金の詳細については、Virtual Machines の料金のページをご覧ください。

ローカル ストレージ用 SSD ドライブ

この新しいサイズでは、一時ドライブ (Windows の場合は D:\、Linux の場合は /mnt または /mnt/resource) がローカルの SSD 内に存在します。この高速のローカル ディスクは、MongoDB などのように複数のインスタンス間で複製を作成するワークロードに最適です。また、SQL Server 2014 のバッファー プール拡張機能など、ローカル キャッシュや一時キャッシュで高速のディスク I/O が必要な場合にも適しています。ただし、これらのドライブでは必ずしも永続化されない点に注意が必要です。このため、物理的なハードウェア障害が発生することはまれですが、Azure Storage で永続化されている OS ディスクやその他のアタッチされた高耐久性ディスクとは異なり、障害が発生した場合はディスクのデータは失われます。

SQL 2014 のバッファー プール拡張機能

バッファー プール拡張 (Buffer Pool Extensions: BPE) とは SQL Server 2014 で導入された機能で、ローカルの SSD を使用して SQL エンジンのバッファー プールを拡張し、データベースのワークロードの読み込み時のレイテンシを大幅に短縮します。バッファー プールとは、データ ページをキャッシュし、読み込み速度を向上させるためのグローバルなメモリ リソースです。メモリに収まりきらないワーキング セットをデータベースが読み込む場合、BPE を構成すると大きな効果が得られます。

Azure Virtual Machines の D シリーズではローカルの SSD がご利用いただけるようになったため、SQL Server の読み込み速度がこれまでにないほど向上しています。

バッファー プール拡張機能を SQL Server の Azure Virtual Machines で有効化する手順は非常に簡単で、SQL Server を実行している任意の D シリーズの Virtual Machines で次の T-SQL クエリを実行するだけです。

ALTER SERVER CONFIGURATION
SET BUFFER POOL EXTENSION ON
SIZE = <size> [ KB | MB | GB ]
FILENAME = 'D:\SSDCACHE\EXAMPLE.BPE'

このとき、アプリケーションのコードを変更する必要はありません。また、すべての書き込み操作は引き続き Azure Storage で永続化されている VM ドライブに永続化され、耐久性は確保されます。BPE の構成と使用方法の詳細については、こちらのページをご覧ください。

BPE と併せて、SSD 上に TempDB を構成してパフォーマンスを向上させることが SQL Server では一般的です。今回導入された D シリーズの Azure Virtual Machines ではローカルの SSD を使用できるため、上記のような高パフォーマンスを Azure クラウドで得ることができます。バッファー プール拡張と同様、TempDB の場所を指定する方法も、こちらのページで紹介されているように非常に簡単です。

一時オブジェクトや行のバージョンを TempDB に保存する機能の完全なリストは、こちらのページを参照してください。

次に、これらのサイズの Virtual Machines を作成する方法について説明します。

D シリーズの Virtual Machines を作成する

新しいポータル画面に移動し、作成する VM を [New] メニューで選択します。次に、[Pricing Tier] ブレードに移動して D シリーズのサイズを選択します。

必要な構成オプションを選択してから [Create] をクリックします。

新たに導入された Standard_D* サイズの Virtual Machines は、Azure PowerShell コマンドレットからも作成できます。次に示すコードは、PowerShell の New-AzureVM コマンドを使用して Standard_D12 サイズの Virtual Machines を作成する場合の例です。

$service = "myService"
$name = "myVMName"
$admin = "admin123"
$pwd = "admin123_!"
$img = Get-AzureVMImage | where {$_.PublisherName -like "*OpenLogic*" } | sort-object PublishedDate -Descending | select-object -first 1
New-AzureVMConfig -Name $name -InstanceSize "Standard_D12" -ImageName $img | Add-AzureProvisioningConfig -Linux -LinuxUser $admin -Password $pwd | New-AzureVM -ServiceName $service -WaitForBoot

このスクリプトでは最新の Linux CentOS VM イメージが選択され、Standard_D12 の Virtual Machines インスタンスがデプロイされます。

Cloud Services で D シリーズのインスタンスを作成する

同様に、Cloud Services でこのサイズの VM をデプロイする場合は、CSDEF デロールの vmsize 属性を変更します。

これで「Standard_D12」サイズのロール インスタンスがこの Worker ロールで作成されます。

利用可能な地域

今回導入された D シリーズの Virtual Machines は、次のリージョンでサポートされます。

米国

  • 米国西部
  • 米国東部
  • 米国北部
  • 米国南部
  • 米国中部
  • 米国東部 2

ヨーロッパ

  • 北ヨーロッパ
  • 西ヨーロッパ

アジア

  • 西日本
  • 東南アジア
  • 東アジア

今後、さらにサポート対象のリージョンを拡大する予定です。対応地域の拡大については順次お知らせいたしますので、どうぞご期待ください。Standard_D* サイズの対応地域は、下記の PowerShell スクリプトで確認できます。メモ: 最新バージョンの PowerShell はこちらのリンクからダウンロードできます。

$myregion = "West US"
$location = Get-AzureLocation | where { $_.Name -eq $myregion }
$location.VirtualMachineRoleSizes

上記のスクリプトでは、Standard_D* も含め、各リージョンで使用可能なロール サイズがすべて返されます。

こちらのビデオ (英語) でD シリーズの VM についての詳細とデモをご紹介しています。ぜひご覧ください。

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