Azure Media Services での高速エンコード処理


このポストは、9 月 10 日に投稿された High Speed Encoding with Azure Media Services の翻訳です。

Azure Media Services ユーザーの皆様から高速エンコード処理へのご要望を非常に多くいただいていましたが、今回、エンコード占有ユニットを 3 種類の中からお選びいただけるようになりました。この記事では、この新しいエンコード占有ユニットの使用法と、それぞれの料金レベルで得られる速度についてご説明します。

エンコード占有ユニットの種類

これまでは、Azure Media Services ユーザーの方は、ポータルにログインすると [ENCODING] タブでエンコード占有ユニットの数を変更できました (下図参照)。

今回、このタブが変更され、新たにエンコード占有ユニットの種類を 3 つの中から選択できるようになりました (下図参照)。

この 3 種類のエンコード占有ユニットは、それぞれ Basic、Standard、Premium という名前が付けられています。ユーザーはそのいずれかを選択し、さらに占有ユニットの数をスライダーで変更することができます (ただしアカウントのクォータで最大値が制限されます)。Media Services アカウントへの変更操作は、[SAVE] をクリックすると即座に適用されます。

既に処理が実行されているエンコード タスクは、タスク開始時にアカウントに割り当てられていた占有ユニットのレベルに基づいたパフォーマンスが処理完了まで適用されますので、この点にご注意ください。占有ユニットの変更が適用された後に処理が開始されたエンコード タスクには、そのアカウントの変更後の占有ユニットが適用されます。

パフォーマンスについては、Basic レベルの占有ユニットでは従来と同程度です。Standard レベルでは最大で Basic レベルの 2 倍、Premium レベルでは Basic レベルの 4 倍以上の速度が得られます。

実際のパフォーマンスは、入力されるコンテンツと選択されたエンコード処理のプロファイルにより決まります。

料金

エンコード占有ユニットの料金は、Media Services の料金詳細ページでご確認いただけます。このサービスの請求は月単位で行われますが、使用料金は 1 日のうちに該当するアカウントで使用された占有ユニットの最大数に基づき、日割りで計算されます。この料金の計算には UTC 時間が使用されますます。具体的な計算の例を以下の表にまとめましたので、参考にご利用ください。

料金の X、Y、Z は、それぞれ Basic、Standard、Premium の各占有ユニットの料金を表しています。

使用例 (時刻は UTC 時間)

料金

説明

Basic の占有ユニットの数を午前 10 時に 0 から 10 に変更し、同日午後 8 時に再度 0 に戻した場合

(X/31) × 10

Basic の占有ユニットの 1 日あたりの料金は (X/31)。この日の最大占有ユニット数は 10。

Basic の占有ユニットの数を午前 10 時に 0 から 5 に変更し、同日正午に 5 から 20 に変更し、さらに同日午後 9 時に 0 に戻した場合

(X/31) × 20

Basic 占有ユニットの 1 日あたりの料金は (X/31)。この日の最大占有ユニット数は 20。

Basic の占有ユニットの数を午後 10 時に 0 から 5 に変更し、翌日午前 9 時に再度 0 に戻した場合

((X/31) × 5) + ((X/31) × 5)

Basic の占有ユニットの 1 日あたりの料金は (X/31)。各日の最大占有ユニット数は 5。使用期間は 2 日間。

Basic の占有ユニットの数を午後 10 時に 0 から 8 に変更し、翌日午前 9 時に 8 から 5 に変更し、その日の正午に 5 から 0 に戻した場合

((X/31) × 8) + ((X/31) × 8)

Basic の占有ユニットの 1 日あたりの料金は (X/31)。各日の最大占有ユニット数は 8、使用期間は 2 日間。

Basic の占有ユニットの数を午前 10 時に 0 から 10 に変更し、同日午後 8 時にそれを Standard の占有ユニットに変更し、同日午後 10 時に 0 に戻した場合

((X/31) × 10) + ((Y/31) × 10)

Basic の占有ユニットの 1 日あたりの料金は (X/31)。Standard の占有ユニットの 1 日あたりの料金は (Y/31)。この日の各料金レベルの最大占有ユニット数は 10 (1 日の中で使用した両方の種類の占有ユニットの料金がそれぞれ計上されます)。

注: 日割りの使用料金は、2 月も含め、すべての月で月額料金を 31 で除した額です。

API

現時点では、Media Services アカウントで API から占有ユニットを変更することは不可能です。変更操作は Azure 管理ポータルから行う必要があります。今後、API からでも変更を行えるようにする予定ですので、リリースをご期待ください。

おわりに

最後に、過去数か月間高パフォーマンスの占有ユニットのテストにご協力くださったすべてのお客様に感謝を申し上げます。ここで、高い評価を得ている企業ユーザー (Blinkbox (英語)、Jon Robinson 氏) の声をご紹介します。

「クラウドは水平方向へのスケーリング能力に優れていますが、時にはスピードのみが求められることもあります。新たに導入された Premium のエンコード占有ユニットは、このニーズに確かに応えてくれました。まさに私たちのビジネスで必要としていたものでした。この結果には非常に満足しています。」

Comments (0)

Skip to main content