Windows Azure がもたらす、企業にとってのメリットとは?


このポストは、3 月 29 日に投稿された Windows Azure: What’s in it for the Enterprise? の翻訳です。

Windows Azure チームに所属していると、企業の IT 部門のお客様から、ある 2 つのご質問を頻繁に受けます。1 つはクラウドの恩恵をまだ受けていないお客様からで、「なぜクラウドが必要なのか?」というものです。そしてもう 1 つが、既にクラウドの恩恵を受けているお客様からで、「クラウド プラットフォームを実装するにあたって、一体だれを信頼すればよいのか?」というものです。では、この両方のご質問に率直にお答えしていきましょう。

まず 1 つ目のご質問についてですが、なぜ企業の IT 部門はこれまでの業務の進め方を変え、クラウドを導入すべきなのか。それは、これまでの歴史をたどればおのずと答えが見えてきます。かつて、企業の IT 部門の業務というのは、従業員に技術を提供することと、予測可能な安定したコンピューティング環境の開発に全力を注ぐというものでした。しかし、この数年で状況はまったく変わり、企業レベルの IT の知識を持つ私たちには、大きな期待とプレッシャーがかけられるようになりました。

そして今、さらに大きな変革の時を迎えています。従来型のモデルよりもクラウド インフラストラクチャの方が業務の効率化につながると、開発者たちが気づき始めたのです。こうした開発者たちが、クラウド プロバイダーが提供するサーバー インフラストラクチャを利用して、従来どおりかそれ以上のセキュリティ、パフォーマンス、スケーラビリティを求める企業に、速やかにソリューションを展開するようになりました。その結果、IT 技術者は常に新しいトレンドを習得することが必須となり、それができなければ、取り残されていくしかないという状況が生まれました。

クラウドへの移行を推し進めているのは、スピード、スケール、経済性という 3 つの要素です。これらはだれもが知っている言葉ですが、その意味するところはここ数年でまったく変わりました。スピードは、週単位や月単位ではなく、分単位へ。スケールは、グローバル、オンデマンド、リアルタイムへ。そして経済性は、万一のために供給力を多めに確保しておくことではなく、必要なときに必要なものを確保する能力へと変わりました。

では、企業は、クラウドとどのように向き合えばよいのでしょうか? クラウドを避けるのではなく、クラウドを有効活用し、技術革新を推進する道をたどるべきです。たとえ避け続けたとしても、クラウドはあなたの知らないところでいつの間にか企業に導入され、ある日突然そのことに気づくことになるのだけなのです。列車をあやつる車掌となり、乗客を目的地まで案内しましょう。列車に乗り遅れてはいけません。

2 つ目の「だれを信頼すべきか」という問題ですが、ベンダーの選定については、既存の資産の実績を参考にするのがおすすめです。企業には、長期にわたって魅力的なソリューションが必要です。自社にとって、現時点でベストな選択肢であり、かつ技術革新を続ける見込みがあるベンダーを選定します。これは、大きな賭けのようにも思えませんか?
ご心配ありません。お客様だけが、このような悩みを抱えているのではありません。IDC が実施した最近の Cloud Survey 調査によると、回答した顧客のうち 60%* が、ベンダー選定においては、提携するクラウド ソリューション プロバイダー (CSP) との信頼関係が重要であると答えています。さらに、65% 近くが、必要に応じてクラウド ソリューションを社内運用ソリューションに戻すことができる CSP を望んでいます。

この件について、もう少し詳しく検討しましょう。お客様には、何十年にもわたってコンピューティングを提供し、かつ現在も提携関係にあり、さらに将来への技術革新も続けている、信頼できるベンダーは何社ありますか?お客様のデータセンター、パブリック クラウド、およびその両方で同時に運用が可能な、柔軟性の高いソリューションを提供できるベンダーは何社ありますか? セキュリティと信頼性を確保したまま、ワークロードをデータセンター間で移動する方法を提供できるベンダーはいますか? 開発原則の中核となるセキュアな製品の開発と大規模なグローバル展開を行い、かつ、さまざまな技術革新を通してお客様の信頼できるパートナーとなり得るベンダーはいますか? 最新のトレンドがすべてをカバーできるとは限りません。実績を重ねて、真の耐久性と信頼性を勝ち得た製品、つまりお客様が身を置く競争の中で業務を後押ししてくれる製品こそが、信頼できるパートナーなのです。

これらの条件をすべて満たすとなると、選択肢は非常に限られています。マイクロソフトは、真のエンタープライズ クラス設計である Windows Azure を提供しています。

Windows Azure は、クラウドをフル活用できる唯一のプラットフォームです。複雑な手順が不要なプラットフォーム サービス (PaaS) と柔軟性の高いインフラストラクチャ サービス (IaaS) の両方をサポートしているため、PaaS でも構わないところと IaaS が必要なところで使い分けができます。Windows Azure では、両方を同時に使用することも、それぞれ独立して使用することも可能です。これができるのは、Windows Azure だけです。

Windows Azure は、Windows Server、System Center、Linux などの既存の資産との統合が可能です。また .NET、Java、Node.js、Python などの多様な言語、および No SQL、SQL、Hadoop の各種データ サービスをサポートしています。開発者が Team Foundation Server や GitHub といった開発者ツールを使用する場合も、Windows Azure と併用できます。Windows Azure は高セキュリティ/高可用性設計であると同時に、エンタープライズ レベルの SLAサポート オプションも用意されており、優秀な技術スタッフがお客様を直接お手伝いできる体制が整っています。Azure のサービスの状態はサービス ダッシュボードからいつでも確認可能で、透明性が確保されています。

Azure には、お客様のビジネスを次のレベルへ進めるための手段が豊富に含まれています。

大切なデータを安全に格納する場所が必要であれば、Windows Azure ストレージと StorSimple を併用します。Windows Azure Online Backup または SQL 可用性グループにより、SAN テクノロジを使用するよりも低コストで、他のクラウド ストレージ ソリューションとは一線を画す (英語) スケーラビリティとグローバルな展開を実現しつつ、データの格納、バックアップ、復元が可能です。

モバイルでの活用をお考えであれば、Windows Azure モバイル サービスによりストレージの構築、プッシュ通知の統合、ユーザー認証の構成などの一般的な開発タスクを簡略化できると共に、Windows ストア、Windows Phone 8、iOS、Android、HTML5 での開発が完全にサポートされています。

ビジネスのスピードに合わせて開発やテストを実施する必要があるならば、Windows Azure プラットフォーム サービスを使用して、アプリケーションをマイクロソフトに管理を任せられる形で作成し、複雑な業務を軽減することができます。より直接的な操作が必要であれば、事前構築済みの仮想マシン イメージを使用して IaaS を数分で立ち上げ、実行させることもできます。

ビッグ データの活用を迫られているならば、Azure Web サイトと HDInsight を併用するだけで、あらゆるサイズのデータや有意義なビジネス分析のマイニングが可能で、最高の結果につながるように調整できます。

また、Azure を使用すると、ビジネス ニーズへの対応も格段に迅速化できます。たとえば、マーケティング チームが広告や販売促進キャンペーンの開発、実施、終了を迅速に実施したいと考えているとします。作業は速やかに実施する必要があり、また拡大速度は予測できませんが、スケールの変更を迅速に行う必要があります。Azure であればこれが可能です。.NET アプリケーションの開発でも、オープン フレームワークの WordPress や Joomla でも、開発者はそのままの状態ですぐに使用を開始できるエクスペリエンスを入手可能で、IT に関して頭を悩ませることなく必要に応じて拡張させることができます。

このような課題に直面しているのは、お客様だけではありません。マイクロソフトはこれまでの数十年にわたっていつもお客様と共にあり、現在もエンタープライズ クラスのソリューションを提供し続けています。

今こそお客様のデータセンターを変貌させ、開発者の技術革新を進め、これまでに収集したデータから重要な知見を探り出し、IT を進化させる時です。Azure の無料評価版は今日からでもお試しいただけます。あらゆるビジネスが Windows Azure によって進化を遂げています。その様子は、こちらの導入事例からご覧いただけます。どうぞお気軽にご検討ください。

Bill Hilf (Windows Azure ゼネラル マネージャー)

(*出典: IDC CloudTrack 2012 夏の調査、第 1 部: クラウドによるコスト削減 (英語)、文書番号 # 237693、2012 年 11 月)

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