Windows Azure に新サービスと新たな強化機能を追加


このポストは、6 月 8 日に投稿された Now Available: New Services and Enhancements to Windows Azure の翻訳です。

いま、時代はオンプレミス運用とクラウド コンピューティングの利点を組み合わせたハイブリッド クラウドへと移りつつあります。このたび、仮想マシン、仮想ネットワーク、および Web サイトの各サービスが、Windows Azure の プレビュー 版で新たにご利用いただけるようになりました。また、SQL レポートは一般向けのリリースが提供されます。さらに、ローカル冗長ストレージ オプションが追加されお客様の選択肢が広がるなど、既存の Windows Azure サービスの強化機能が追加、公開されています。今回の更新で、お客様独自の方法でアプリケーションを開発し、クラウドで利用する際の自由度が広がります。

また、料金の改定および販売単位の変更により、全体的な価値の向上を図っています。ネットワーク、CDN、ストレージの各サービスの段階的料金設定、Windows Server および 非 Windows 仮想マシンの プレビュー 版の料金を変更したほか、ストレージおよび CDN のトランザクション料金を 90% 引き下げました。

以降では、これらの変更点について詳しく説明します。他に、これらの機能強化に関する技術的な詳細やその他有用な情報についてもご参照ください。

詳細は以下の通りです。

既存サービスの機能強化

  • SQL レポート: 一般向けリリースの SQL レポートでは、レポートをクラウドで公開したり、オンプレミス アプリケーションに直接埋め込んで、モバイル デバイスや PC のブラウザーからアクセスしたりできます。また、SLA による完全な保証が用意されています。詳細についてはこちらをご覧ください。
  • キャッシュ: キャッシュ サービスの プレビュー 版では、新たなテナント モデルや機能が提供されると共に、パフォーマンスが向上しています。プレビュー 版では、キャッシュを Web ロールに展開して、他のアプリケーション コンポーネントと共同で使用できます。また、複数のワーカー ロールから 1 つまたは複数のアプリケーションの専用キャッシュ層を作成し、キャッシュをほぼ無制限に利用することができます。通知、タグ、領域などの多数の新機能と高可用性によって、キャッシュ データを縦横に活用できます。詳細についてはこちらをご覧ください。
  • ストレージ: 現在の地理冗長ストレージ オプションに加えて、地理的に離れた場所へのレプリケーションが不要でストレージ費用を節約したいお客様のために、ローカル冗長ストレージ オプションを新たに用意しました。その他のストレージ関連の更新として、BLOB のリースやストレージ アカウント間のコピー (共に BLOB ストレージ)、テーブルおよびキュー用の共有アクセス署名 (SAS: Shared Access Signature) があります (BLOB ストレージは継続して利用可能)。詳細については、こちらをご覧ください。
  • コンプライアンス: Windows Azure コア サービスの SSAE 16 (SOC 1 Type 2) 監査報告書が提供されます。詳細については、Windows Azure Trust Center (英語) をご覧ください。

新しいサービス

  • Windows Azure 仮想マシン: 仮想マシンでは、仮想ハード ディスク (VHD) をオンプレミス環境とクラウドの間で相互に移動できるので、アプリケーションのモビリティが高くなっています。このため、Microsoft SQL Server や Microsoft SharePoint などの既存のワークロードをクラウドへ移行したり、独自にカスタマイズした Windows Server や Linux のイメージを利用したり、ギャラリーからイメージを選択して使用することができます。オンライン ギャラリーでは、以下の互換オペレーティング システムおよびイメージが提供されています。
    • Windows Server
      • Windows Server 2008 R2
      • Windows Server 2008 R2 with SQL Server 2012 評価版
      • Windows Server 2012 RC
      • Linux
        • OpenSUSE 12.1
        • CentOS 6.2
        • Ubuntu 12.04
        • SUSE Linux Enterprise Server 11 SP2

仮想マシンには、新しい Windows Azure 管理ポータルの プレビュー 版から、または新しい Windows Azure SDK (2012 年 6 月版) を使って Powershell からアクセスできます。また、Mac や Linux 向けの開発用コマンド ライン ツールも提供されます。

仮想マシンの使用を開始するには、Windows Azure アカウントにログインし、[Account] タブの [プレビュー Features] でアクセスを要求します。アカウントをお持ちでない場合は、こちらからサインアップしてください。無料評価版をご利用いただけます。

  • Windows Azure 仮想ネットワーク: この新しいサービスを使用すると、Windows Azure で簡単にプライベート環境 (仮想ネットワーク、略称 VNET) を作成できます。またオプションで、VPN ゲートウェイを使用してオンプレミス ネットワークに接続できます。作成した仮想ネットワーク内では、仮想マシンの IP アドレスの範囲の設定や、独自の DNS の指定など、ネットワーク トポロジをお客様が制御できます。業界標準の IPSEC プロトコルを採用しているため、企業 VPN ゲートウェイとの接続をセキュアに確立できます。Windows Azure 仮想ネットワーク サービスにより、以下が可能になります。
    • オンプレミスのデータセンターをパブリック クラウドに "仮想的に" 拡張
    • 既存のアプリケーションおよびサービス (従来のものを含む) を Windows Azure へ移行するためのネットワークの用意
    • クラウドとオンプレミスのネットワークにまたがる "ハイブリッド" アプリケーションの実行

仮想ネットワークの使用を開始するには、Windows Azure アカウントにログインし、[アカウント] タブの [プレビュー機能] ページでアクセスを要求します。アカウントをお持ちでない場合は、こちらからサインアップしてください。無料評価版をご利用いただけます。

  • Windows Azure Web サイト: この柔軟性に優れたソリューションを使用すると、Web サイトやアプリケーションを構築して、クリック数回で簡単に展開することができます。
    • 最新型のアプリケーションを作成し、SQL データベース (旧称 SQL Azure) または MySQL (ClearDB が Windows Azure のサービスとして提供) に接続できます。開発には .NET、Node.js、PHP が使用できます。
    • Git や Team Foundation Service を統合する組み込みの機能と FTP を使用して、簡単に展開できます。また、Microsoft WebMatrix とも統合されているので、Web サイトをローカルにダウンロードして変更を加えたものを、簡単に Windows Azure に展開しなおすことができます。
    • WordPress、Joomla、DotNetNuke、Umbraco、Drupal などの人気の高いオープン ソース Web アプリケーションをクラウドに展開できます。

Web サイトの使用を開始するには、Windows Azure アカウントにログインして、[アカウント] タブの [プレビュー機能] ページでアクセスを要求します。アカウントをお持ちでない場合は、こちらからサインアップしてください。無料評価版をご利用いただけます。

ツールおよび言語サポートの強化

  • Windows Azure 管理ポータル ('プレビュー版): シナリオベースのリッチなユーザー インターフェイス、リアルタイム監視グラフ、診断データ、通知、およびアラートを使用してアプリケーションの正常性を維持すると共に、アプリケーションの展開、構成、監視、トラブルシューティングが簡単に可能です。'プレビュー版のポータルでは、クラウド サービス、仮想マシン ('プレビュー版)、Web サイト ('プレビュー版)、仮想ネットワーク ('プレビュー版)、SQL データベース、ストレージの各サービスをサポートしています。
  • 新しいツール、言語サポート、および SDK: Windows Azure SDK 2012 年 6 月版には、最新のサービス改善を適用済みの新しい開発者向けコード作成機能が導入されています。また、Java、PHP、.NET の各言語の最新版をサポートしているほか、新たに Python がサポートされます。また、Windows と Mac の両方でコマンドラインが完全にサポートされます。
    • Windows Azure SDK for .NET
      • Emulator での IISExpress サポートを追加
      • Emulator での LocalDB サポートを追加
      • 専用キャッシュ ('プレビュー版) 機能を追
        • Visual Studio での専用キャッシュ ('プレビュー版) ロールのサポートを追加
        • ストレージ、サービス バス、および共有キャッシュのクライアント ライブラリを更新
        • Visual Studio でのサービス バスのサポートを追加
      • Windows Azure SDK for Java
        • テーブル ストレージ用サービス ラッパー クライアント ライブラリを追加
      • Windows Azure SDK for Node.js
        • サービス ランタイム クライアント ライブラリを追加
      • Windows Azure SDK for PHP
        • 以下のサービスのサービス ラッパー クライアント ライブラリを追
          • ストレージ (テーブル、キュー、および BLOB)
          • サービス バス
          • サービス ランタイム
        • Windows Azure PowerShell コマンドレットのパッケージおよびツールのサポートを追加
      • Windows Azure SDK for Python
        • PowerShell コマンドレットおよびクライアント ライブラリ (Win、Linux、Mac) を追加
        • 最も普及している Python Web フレームワークである Django をサポート
        • PTVS での Windows Azure および Django をサポートhttp://pytools.codeplex.com (英語)
        • 仮想マシン (Linux/Windows) での IPython (Win/Linux/Mac クライアント) をサポート

料金の改定

  • 仮想マシン (プレビュー 版) の料金: プレビュー 期間中の Windows Server および Linux の仮想マシンの料金は、XSmall が 1 時間あたり 0.013 ドル (1.14 円)、Small が 1 時間あたり 0.08 ドル (7.00 円)、Medium が 1 時間あたり 0.16 ドル (13.99 円)、Large が 1 時間あたり 0.32 ドル (27.98 円)、XLarge が 1 時間あたり 0.64 ドル (55.95 円) となります。
  • SQL Server 仮想マシン (プレビュー 版) の料金: プレビュー 期間中は、SQL Server 2012 評価版 Edition を無料でご利用いただけます。一般提供の開始後は、SQL Server 2012 Web Edition および Standard Edition のイメージを追加料金でご利用いただけます。
  • ストレージ、CDN、およびネットワークの段階的な料金設定: これらのサービスを利用のお客様は、使用量が増えるほど料金がお安くなります。自動的に適用されるため、特に手続きは必要ありません。従量課金制でご利用のお客様には自動的にこの特典が提供されます。
  • ローカル冗長ストレージ: 前述のとおり、新たにローカル冗長ストレージというオプションが追加されています。ローカル冗長ストレージは、地理的冗長ストレージ オプションの同等の料金設定と比べて最大で 33% お安くなります。
  • ストレージおよび CDN のトランザクション料金を値下げ: ストレージおよび CDN のトランザクション料金が 90% 値下げされます (10,000 トランザクションあたり 0.01 ドル (0.88 円) から、100,000 トランザクションあたり 0.01 ドル (0.88 円) となります)。

料金の詳細については、こちらのページをご覧ください。

提供対象国を拡大

  • 新たな対象国: 新たにロシア、韓国、台湾、トルコ、エジプト、南アフリカ、ウクライナなどの 48 か国で Windows Azure が提供されます。今月後半にロールアウトが完了する予定で、これにより、Windows Azure は 89 か国、19 の通貨で提供される、業界で最も広く普及しているクラウド プラットフォームとなります。

提供対象国のリストについては、こちら (英語) をクリックしてください。

これらの更新によって、オンプレミス環境とクラウド サーバーにまたがった運用の柔軟性がさらに高まると共に、クラウド アプリケーションが大きく強化されます。マイクロソフトでは、オープンプラットフォームとしての Windows Azure への取り組みを今後も継続してまいります。ぜひとも今すぐサインアップして新しい プレビュー 版をお試しになり、ご意見、ご感想をお聞かせください。

Windows Azure マーケティング担当副社長 Bob Kelly

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