Win7 のコーデック速報(デコーダ)

こんにちは。わび~です。

Win7 製品版に同梱されるコーデックについて早速お問い合わせが増えています。

一番ホットな話題は H.264, AAC, AC3 ですので、このあたりをまとめて表にしました。

ここでは再生に必要となるデコーダを取り上げています。

 

Video

Audio

MPEG2

H.264

AAC

AC3

Media Foundation

No

Yes 

Yes 

No 

DirectShow

Yes(注1)

Yes(注1)

Yes

Yes(注1)(注2)

(注1)Starter, Home Basic, サーバ SKU を除きます。

(注2)大人の事情により、サードパーティ製品からはAC3デコーダを利用いただけません。

これらのデコーダはDXVA に対応していますので、DXVA対応ハードウェアが利用可能な場合には、GPUでデインターレースや離散コサイン変換するといったハードウェア支援が利用されます。

詳しくは、MSDN ライブラリをご覧ください。

Supported Media Formats in Media Foundation

https://msdn.microsoft.com/en-us/library/dd757927(VS.85).aspx

Microsoft MPEG-2 Video Decoder (DirectShow)

https://msdn.microsoft.com/en-us/library/dd390679(VS.85).aspx

Microsoft MPEG-1/DD/AAC Audio Decoder (DirectShow)

https://msdn.microsoft.com/en-us/library/dd390676(VS.85).aspx

面白いところでは、SONY様のWalkman などのポータブルメディアデバイスをWin7 マシンにMTPで接続した場合、エクスプローラ上でデバイスのフォルダを開いてコンテンツをドラッグ&ドロップで放り込みますと、デバイスが対応しているフォーマットに自動変換された上で転送されます(通称シェルトランスコード)。このときMedia Foundation にてハードウェア支援を活用して高速にエンコードされます。とても便利な機能です。従来はWMPで転送するときに限って自動変換されていましたが、エクスプローラでも対応しました。

さて、今回はデコーダを取り上げましたが、次回はエンコーダやファイルコンテナ(マルチプレクサ、デマルチプレクサ)を含めてまとめたいと思います。