Windows Server 2008 に Windows Media Player 11 をインストールする方法

こんにちは、はらだんです。今日は Windows Server 2008 での Windows Media Player 11 関連のお話です。

 

ご使用になられた方はすでにお気づきのことと思いますが、Windows Server 2008 には Windows Media Player (以降 WMP )が既定ではインストールされません。

 

WMP がインストールされていないので、コーデックも入っていません。ですので、DirectShow を使用したアプリケーションもこのままでは動作しません。 

 

インストール使用として、Windows Media ホームの Web サイトに行っても WMP11 for Vista の説明と、for Windows XP しかなく、Windows Server 2008 用の WMP はぐぐってもbingっても見つからない状況です。 

 

と言うことで WMP をインストールする方法が分からないという話を時々聞きます。

回答は以下になります。

「機能の追加」でデスクトップエクスペリエンスをインストールする。

 

 

これで終わりただとさみしいので、もう少し追加情報を書きます!

 

Windows Server 2008 では サーバーの脆弱性に関するリスクを低減することを目的として、サーバー用途としては多くの場合必要のないアプリケーション(コンポーネント含む)や使わないサービスはインストールされないようになっています。

 

必要に応じて最低限のアプリケーションとサービスをインストールすることが出来ます。このおかげで CPU /メモリ リソースの効率化とサーバーの堅牢性を向上することができます。さらに使わない機能のためにセキュリティアップデートをするなどの不必要な保守作業を軽減出来ます。

 

通常サーバーで音楽を聞いたり動画を見ることはしないと思います。これが WMP が最初からインストールされていない理由となります。

しかし、Windows Media サービス 2008 を利用する場合、インストールは必須ではありませんが、公開ポイントの動作確認の際にあると便利です。

例えばクライアントに動画配信されない場合のトラブルシュートでは、どこまでコンテンツがストリーミングされているのか?を調べる最初の 1 歩となります。

 

つまり、まずサーバー上の WMP で再生できるかを確認し、次にサーバーと同じネットワーク内、次にルーター越し、とネットワーク上の距離をとって行きながら確認をすることで原因となる箇所を特定する作業が可能となります。

 

このような理由でインストールすることはお勧めではあるのですが、実際、本 Blog でも紹介してますように、Quartz.dll 等に脆弱性が発見されることも事実です。大変恐縮ですがその辺も含めて WMP をインストールするかどうかをご検討いただきたい次第です。

 

☆☆☆☆☆ MPEG2 デマルチプレクサがない!? ☆☆☆☆☆

Windows Server 2008 に WMP11 をインストールしても MPEG2 デマルチプレクサは含まれません。

MPEG2 コンテンツをサーバー上で視聴するには別途サードパーティ製のアプリケーション等を

インストールする必要があります。

 

サーバーで生活する以外でこのことが問題になるシナリオとしては、

MPEG2 のソースを WMV にエンコードし直して Windows Media サービスに配信する場合です。

しかし、エンコードはサーバーの負荷にもなり、配信に影響が出る可能性もあるので、別の PC でエンコードして WMS に配信もしくは共有フォルダに保存して頂くことを

お勧めします。

 

特記事項としましては Windows Vista から MPEG2 デマルチプレクサを持ってきて

使用することはライセンス違反となりますのでご注意ください。

 

 

 

それではみなさん、レッツらサーバー生活!(※推奨いたしません)