KB解説: 963106 ~ DLNA で巨大な JPEGがおかしい!

 

こんにちは。わび~です。

このシリーズでは、最近公開されたサポート技術情報(KB) を解説します。

 

本日のお題は KB963106 です。

対象は Windows Vista Home Premium / Ultimate RTM と SP1 で、SP2 で修正予定です。

 

When you try to view a very large JPEG image on a Windows Vista-based DLNA server from a DLNA client, the JPEG image is corrupted

 

最近はデジカメの画素数がものすごいスピードで増加しているので、4096x4096 を超える写真も普通になりつつあります。

このKBで公開されている問題は、縦または横が 4096 ピクセルを超える JPEG 画像を Windows Media Player 11 (WMP11) のネットワーク共有機能を用いて共有しておき、それをTVなどの DLNA クライアントで(ネットワーク越しに)表示すると、正しく表示されないことがあるというものです。超具体的に言うと色がおかしくなります。この問題は、DLNA クライアントが WMP11 にリサイズを要求する場合に発生するため、リサイズなしでそのまま表示できるDLNAクライアントでは発生しません。

回避するためには上記 KB から入手可能な修正モジュール(Hot Fix) を適用してください。

 

この案件も原因の特定は難しくありませんでしたが、なにせ再現試験が大変でした。DLNA クライアントがないのではらだん個人所有のXBOXを投入したり、自宅のTVで再現試験したりしました。XBOXを会社に持ってくるなんてバイク通勤のなせる技です。電車通勤の僕にはとてもあのACアダプタを運ぶ気力はありません。

そういう意味でとても思い出深い案件でした。