WMP11のネットワーク共有とDLNA

こんにちは、最近、DLNA に関するお問い合わせが増加しています。

WMP11 に搭載されているネットワーク共有は DLNA 1.0 の部分的な実装です。

これはDLNAサーバ機能のみの実装で、DLNA クライアント機能の実装はされていません。そのため、PC 上のコンテンツを WMP11 経由で XBOX360 で閲覧する、ということはできますが、その逆はできません。

Windows Vista の WMP11 で発生する既知の問題として、以下のものがあります。

  • 縦または横のサイズが 4096 ピクセルを超える JPEG 画像を共有できない問題(KB963106)

この問題はWindows Vista SP2 で修正予定です。

WMP11 のDLNA サーバ機能で共有できるコンテンツは以下の通りです。

  • 画像:
    • Windows Vista の WMP11
      • JPEG, PNG
    • Windows XP の WMP11
      • JPEG
  • ビデオ
    • WMV, MPEG1, MPEG2, AVI
  • オーディオ
    • WMA, MP3, WAV, リニアPCM(生データ/コンテナ不問)

(ビデオとしてAVIを挙げていますが、実際どのコーデックをサポートしているのかは後日検証したいと思います。)

Windows7 に搭載される WMP12 ではネットワーク共有が強化され、DLNA 1.5 (DLNA Network Device Interoperability Guidelines expanded: March 2006) の完全な実装となります。クライアント機能のみならず、コントローラ機能も実装されているという、かなりアグレッシブなものとなっています。
詳細は WHDC の資料をご覧ください。
なお、Windows Server 2008 の WMP11 にはネットワーク共有がありませんのでご注意ください。ネットワーク共有の機能は wmpnetwk.exe に実装されているのですが、このコンポーネントが Server 2008 には同梱されていません。巷にはサーバ SKU をデスクトップ用途に使用しようと日々がんばっている方がいらっしゃいますが、DLNA を使用したい方はクライアント SKU (Windows Vista) をお使いください。