Package Management の一般提供を開始: NuGet、npm などのサポート

本記事は、マイクロソフト本社の Microsoft Application Lifecycle Management の記事を抄訳したものです。【元記事】 Package Management is generally available: NuGet, npm, and more 2016/11/16

 

このたび、Team Services と TFS 2017 で Package Management の一般提供が開始されました。まだご利用でない方は、ぜひ Visual Studio Marketplace (英語) からインストールしてください。

業界最高レベルの NuGet 3 のサポート

Package Management で NuGet がサポートされたことにより、パッケージをホストし、チーム、ビルド、リリースで利用できるようにして、継続的デリバリー ワークフローを実現できます。Package Management では最新の NuGet 3.x クライアントが業界最高レベルでサポートされているため、.NET エコシステムに容易に追加できます。NuGet.Server のプライベート コピーをホストしている場合やパッケージをファイル共有で管理している場合、Package Management を使用するとこのような手間をなくすことが可能で、移行時にも役立ちます (英語)

Package Management で NuGet の使用を開始する方法については、こちらのドキュメント (英語) を参照してください。

Package Management で npm を使用

Package Management チームでは、NuGet だけでなく、npm パッケージ (英語) のサポートにもこの数か月間、重点的に取り組んできました。開発に Node.js や JavaScript、その派生言語を使用している場合は、Team Services を使用して、プライベートの npm パッケージと NuGet パッケージの両方をホストできます。

npm は、Package Management ライセンスを持つすべての Team Services ユーザーにご利用いただけます。npm の利用を開始するには、Marketplace から Package Management (英語) をインストールし、こちらのドキュメント (英語) をご確認ください。

TFS 2017 Update 1 でも npm がサポートされます。 最新情報については、開発タイムライン (英語) をご覧ください。

npm in Package Management

一般提供時の変更点: 料金、リージョンなど

プレビュー期間中に Package Management を利用していた場合、引き続き利用するには Marketplace でライセンスをご購入 (英語) いただく必要があります。ご利用中のアカウントは自動的に 60 日間の試用版に移行されます。Package Management ハブの通知バーを確認するか、アカウントの [Users] ハブに直接アクセスしてライセンスを購入してください。

Package Management の料金は次のとおりです。

  • 5 ユーザーまで: 無料 (この場合も、Marketplace (英語) でユーザーのライセンスを取得する必要があります)
  • 6 ~ 100 ユーザー: 1 人あたり 4 ドル
  • 101 ~ 1000 ユーザー: 1 人あたり 1.50 ドル
  • 1001 ユーザー以上: 1 人あたり 0.50 ドル

Package Management 拡張機能は次の Visual Studio サブスクリプションにも含まれています。

  • Visual Studio Enterprise の月間サブスクリプション
  • Visual Studio Enterprise の年間サブスクリプション
  • Visual Studio Enterprise with MSDN

詳細については、料金計算ツールでご確認ください。Package Management 拡張機能は Visual Studio Team Services のユーザー (利害関係者は含まれません) にのみ割り当てることができます。

最後に、Package Management の提供がインド南部とブラジル南部の各リージョンでも開始されたことをお知らせします。

次のステップ

TFS 2017 の Package Management をリリースしたことで、チームは拡張機能の付加価値の提供に専念できるようになりました。今後 1 年間、主に下記の分野に重点的に取り組む予定です。

  • パッケージのライフサイクル : Package Management は、ファイル リポジトリとしてのみでなく、コンポーネントの生成およびリリース管理サービスとしても利用できるようにしたいと考えています。そのため、バージョン管理やパッケージの生成に関するメタデータの強化など、Team Build や Release Management とパッケージを緊密に統合する機能への取り組みを継続します。
  • 依存関係の管理 : パッケージは、NuGet.org、社内のチーム、グループ内のチームなど、さまざまな場所で作成されます。リリースまでの期間を短縮し、イノベーションを加速させることが常に求められる状況にあっては、コードを可能な限り再利用することが重要となります。このような再利用を可能にするために、依存関係の場所、ライセンス方法、安全性などの把握に役立つツールの開発に取り組んでいます。
  • エクスペリエンスの刷新 : 昨年 11 月に Package Management をリリースした際には、サポートされるいくつかのシナリオに適したシンプルなユーザー エクスペリエンスが提供されました。しかし、これらの新しい取り組みによってサービスを拡大するにあたり、拡張されたユーザー エクスペリエンスに移行します。これにより、Team Services の他の機能との一貫性が向上するほか、パートナーが独自のデータや機能によって Package Management を拡張できるようになり、マイクロソフトによる今後のサービス拡大にも対応します。
  • Maven/Ivy: 製品の他の機能による Java エコシステムのサポートがこれまで以上に強化される中で、Package Management は Java 開発者が最もよく使用するパッケージのリポジトリになることが求められています。そこで、Package Management フィードに Maven パッケージのサポートを追加する予定です。