Connect(); 2016 の最新情報(VSTS & TFS)


 

本記事は、マイクロソフト本社の Brian Harry’s blog の記事を抄訳したものです。
【元記事】 News from Connect(); 2016 2016/11/16

 

本日、ニューヨークで開催中のイベント Connect(); において魅力的な新機能やサービスが続々と発表されています。Connect(); で発表される最新情報は多岐にわたるため、この記事では TFS と Team Services に関連する情報に絞ってご紹介したいと思います。

TFS 2017 RTM をリリース

特に大きなニュースの 1 つが、TFS 2017 RTM 版のリリースです。オンプレミスの TFS をご利用のお客様に向けて Team Services の多数の機能強化が提供されます。TFS 2017 の新機能は次のとおりです。

  • パッケージ管理 – 非公開の NuGet フィードの作成と管理
  • コード検索 – プロジェクト コレクション全体のすべてのコードの容易な検索
  • アジャイル計画機能の強化 新しいフォーム、作業項目のフォロー、ライブ更新、通知の機能強化など
  • Git 関連の機能強化 プル リクエストの大幅なアップグレード、反復型のレビュー、squash マージなど
  • ビルド機能の強化 – Java ビルド テンプレート、Xamarin のビルド タスク、Docker のサポートなど
  • リリース管理機能の強化 – ARM テンプレートのサポート、タスク グループ、手動での承認タスク、リリースのスケジュール設定など
  • テスト機能の強化 – 10 分の 1 以下になったテスト結果ストレージ、手動テスト関連の多数の機能強化、テストのレポートと追跡に関する機能強化など
  • Marketplace – TFS での有料拡張機能のサポート、インストール エクスペリエンスの強化など
  • その他多数

以下のリンクをご利用ください。

パッケージ管理の一般提供開始

NuGet をサポートするパッケージ管理サービスがリリースされた以外に、Team Services のパッケージ管理も更新されました。NPM のサポートが追加されたため、NuGet パッケージと NPM パッケージの両方を管理できます。その他のプロトコルにも順次対応する予定です。また、パッケージ管理サービスにビジネス モデル利用条件が導入され、ユーザーは 5 名まで無料、それ以上は料金が発生するようになります。詳細については、Marketplace のパッケージ管理のページ (英語) をご覧ください。

リリース管理の一般提供開始

リリース管理サービスが TFS 2017 に追加された以外に、Team Services でも一般提供が開始され、料金モデルが適用されます。新しいモデルではビルドとリリースが単一のアプローチとして統合されているため、管理が簡単になります。基本的なコンセプトとしては、複数のパイプラインを同時実行する場合にライセンスを購入することになります。利用できるパイプラインには、お客様自身がホストするプライベート パイプラインと、マイクロソフトがお客様の代わりにホストするホスト パイプラインがあります。各アカウントでは、ビルド/リリース用のプライベート パイプラインが 1 つ無料で提供されます。エージェントで複数のビルド/リリース パイプラインを同時実行したい場合は、プライベート パイプライン (英語) を追加購入できます。今後、エージェントを購入する必要はなくなり、必要な数だけプライベート エージェントを利用できます。お客様の代わりにマイクロソフトがエージェントをホストする場合、毎月 240 分は無料でビルド/リリース用のホスト パイプラインを使用できます。それ以上使用する場合や、複数のホスト パイプラインを同時実行する場合は、ホスト パイプラインを追加購入し、必要な数だけ使用することができます。

Azure CI/CD の統合

CI/CD パイプラインのセットアップは、厄介な作業です。その理由は、開発するアプリの種類が無限に考えられるためです。どのような種類のアプリであるかを事前に把握できれば、プロセスを大幅に簡素化できます。本日、Azure App Service アプリ向けに CI/CD パイプラインをセットアップできる新機能が Azure ポータルに導入されました。これにより、CI/CD パイプラインのセットアップが格段に容易になるほか、セットアップ後にパイプラインを Visual Studio Team Services (VSTS) で編集し、自由に拡張機能を追加してカスタマイズすることもできます。

この機能を利用するには、Azure Web サイトで [Continuous Delivery] を選択します。

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シンプルなウィザードに従って、Git リポジトリやアプリの種類 (例: ASP.NET) などを設定し、オプションとしてパイプラインのテスト環境の構成を指定します。また、コードが GitHub に存在する場合は GitHub リポジトリも選択可能です。

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完了すると、自動的にリリースがデプロイされ、結果がポータルに表示されます。

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完全な CI/CD パイプラインの構成が完了したら、Team Services にアクセスし、デプロイメントのスケジュール設定、手動でのトリガー、スタティック分析など、その他多数の機能を追加してパイプラインをカスタマイズできます。

ホストされた Linux エージェントのプレビュー

Linux でホストされたビルド/リリース エージェント プールが新たに導入され、プライベート エージェントを構成することなく Linux でビルドとリリースを実行できるようになりました。ホストされた Linux プールのプレビューは今後数週間にわたってロールアウトされます (お客様のアカウントですぐに表示されない場合はしばらくお待ちください)。

Linux エージェントは、こちらのリポジトリ (英語) をベースとした Docker コンテナー内の Ubuntu Linux ホストで実行されており、標準の Java、Node、Docker、および .NET Core ツールをすべて備えています。コンテナーの開始時に、ホスト VM の Docker ソケットと /opt/vsts/work の作業フォルダーをマッピングします。これにより、スクリプトまたは Visual Studio Marketplace の Docker 拡張機能 (英語) を使用して、リリース プロセスの一部として他の Docker コンテナーを作成または起動できるようになります。

Docker サポートのプレビューの機能強化

マイクロソフトは、コンテナー ベースのアプリケーションでさらに簡単に CI/CD を実現できるように取り組んでいます。今回、Docker 拡張機能を更新し、新機能を追加すると共に操作性を向上させました。その一環として、Azure Container Service と新しい Azure Container Registry のサポートが組み込まれました。前述の Linux プールと併せて、Team Services でのコンテナーのビルド、テスト、発行がこれまで以上に簡単になります。

また、CI/CD パイプラインのセットアップ プロセスを自動化するツールのプレビュー版もリリースされます。Visual Studio 2017 RC には、ASP.NET Core Preview ワークロードの一部として継続的デリバリー ツールが含まれており、VSTS で DevOps パイプラインを簡単に作成できます。Docker をサポートする ASP.NET Core プロジェクトをセットアップすると、git push が実行されるたびにビルドと Azure Container Services へのデプロイが自動的に実行されます。シンプルなウィザードに従って、個別の「開発」、「ステージング」、「運用」環境など、ビルド、パッケージ、デプロイメント タスクのすべてを作成できます。この機能を利用するには、ASP.NET Core Preview ワークロードをインストールします。また、Azure CLI でも同じシナリオをコマンド ラインからサポートしています。

今後の記事で、このツールや VSTS で実行できる Docker ワークフロー全体について詳しく解説いたします。

作業項目の検索機能のプレビュー

作業項目の検索機能が強化され、シンプルなフィールド ベースの SQL フルテキスト インデックスに代わって、マイクロソフトのコード検索ソリューションでも使用されている Elastic Search プラットフォームをベースとする標準的なドキュメント中心型の検索機能が採用されました。その結果、あらゆる作業項目コンテンツが適切に検索されるようになりました。また、検索構文も強化され、クエリ言語を学習しなくても全文検索とフィールド ベースの検索を組み合わせて使用できるようになったほか、検索結果エクスペリエンスも強化され、ランク付けの精度が向上すると共にプレビューが適切に表示されるようになりました。

以下のスクリーンショットは、「Home Page」という文字列を含み、「Aaron Cathcart」に割り当てられた作業項目を検索した結果です。

witsearch

TFS のインポート

オンプレミス環境の自社管理ソリューションから SaaS への移行に関心をお持ちのお客様が増えています。TFS のお客様は、すべてのデータを保持しながら VSTS に移行したいとお考えです。そこで今回、新たに TFS インポート サービスのプレビューをリリースしました。これにより、TFS のチーム プロジェクト コレクション全体をインポートすることができます。さらに、オンプレミスの Active Directory の ID を AAD の ID にマッピングできるほか、TFS の完全なエクスペリエンスを Visual Studio Team Services で利用するために必要なすべてのものを移行できます。

TFS インポートのプレビューの詳細については、http://aka.ms/TFSImportData (英語) をご覧ください。

マイクロソフトは既に多数の大企業の TFS のお客様と連携し、数千人のユーザーを含む TFS サーバーを Team Services にインポートする作業を実施しています。このサービスの提供範囲を拡大し、さらに多くのお客様の移行を支援できることを嬉しく思います。

今回の一連の機能強化が皆様のお役に立てば幸いです。

Brian Harry

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