Visual Studio の便利なのに知られていない機能


 

本記事は、マイクロソフト本社の Scott Hanselman Blog の記事を抄訳したものです。
【元記事】 Visual Studio’s most useful (and underused) tips 2016/8/17

 

まず、私が先日公開したブログ記事 (英語) に寄せられたあるコメントを紹介しましょう (たくさん寄せられたうちの 1 つで、その記事のコメント欄でご覧いただけます)

Btw, “until I realized that the Solution Explorer tree nodes are searchable.” This one is a saver !
(訳: ところで、「ソリューション エクスプローラーのツリー ノードが検索可能…」と書かれてていますが、こういうヒントは助かります!)

この記事の中で何気なくソリューション エクスプローラーのテキストが検索可能であることに触れたのですが、それがコメントの投稿者である Sam さんの目に留まったようです。このようなちょっとした小ワザは Visual Studio にたくさんあり、中には熟練の開発者ですら知らないものもあります。こうしたことは Visual Studio に限らず、あらゆるソフトウェアで見られます。Windows、OSX、iPhone などでわかりにくいユーザー エクスペリエンスをユーザーが発見することは日常茶飯事です。ユーザー エクスペリエンスがわかりやすければすべて直観的に操作できるものですが、そうではないのが実情です。;)

機能を数えきれないほど (英語) を備えている Microsoft Office にまつわる古いジョークがあります。

Most of the exciting new Office features you discover have always been in Office.
(訳: あなたが発見したすばらしい新機能のほとんどは、はるか昔から Office にあったものだ。)- 筆者および開発担当者一同 (英語)

この記事では、多くのユーザーが気づいていない Visual Studio の非常に便利な機能をいくつかご紹介します (ちなみに、Visual Studio は無料でダウンロードできます)。

ソリューション エクスプローラーの検索: Ctrl + セミコロン (;)

ソリューション エクスプローラー上部のテキスト ボックスをクリックするだけで、表示されているノードも非表示のノードもすべて検索することができます。Ctrl + セミコロン (;) キーを押しても検索可能です。

Ctrl ; will filter the Solution Explorer

非常に深い階層にあるノードも検索できます。検索結果は絞り込まれて表示され、この状態は検索テキストをクリアするまで維持されます。

Ctrl ; will filter the Solution Explorer and open subnodes

クイック起動: Ctrl + Q

だれも使っていないけど絶対に使ってもらいたい機能を 1 つ挙げるとすれば、「クイック起動」です。同僚が教えてくれたのですが、システム内部の利用統計情報によると、クイック起動の利用率は 1 桁台またはそれ以下だそうです。

ユーザーの多くは機能にアクセスする際、いつもメニューをたどっています。マウスで [ツール]、[オプション] というように順番に選択してから、目当ての機能を目で探すのです。

それよりも、Ctrl + Q を押してテキストを入力する方が簡単だと思いませんか? フォント サイズを変更したい場合は、以下のようにテキストを入力します。

Find the Fonts Dialog quickly

ファイルを比較したい場合は、以下のように入力します。そもそも VS にこのような機能があることをご存知でしたか?

Compare Files

NuGet のダイアログを使用するよりも早く NuGet パッケージを検索するなら、以下のように入力します。

image

Ctrl + Q をこれから何日か使ってみて、慣れるかどうか試してみてください。きっと便利ですよ。

スクロール バーのマップ モード

私はユーザーの皆様に「そんな機能があるなんて思いもしなかった」と驚いてもらえるような機能を紹介するのが大好きです。では、クイック起動で「map mode」とテキストを入力し、下図のように有効化した後、大きなファイルを開いてスクロール バーを確認してみてください。

Map Mode for the Scroll Bar

スクロール バーがサムネイル表示になり、その上にポインターを合わせるとファイル内のコードを確認できます!

Map Mode turns your Scrollbar into a Scroll Thumbnail

タブの管理

多くのユーザーの皆さんのタブの使い方は、以下のような感じではないでしょうか。

  • タブを開く
  • 別のタブも開く
  • タブをたくさん開きすぎて表示しきれなくなる
  • タブを全部閉じる
  • 最初からやり直し

これをやめて、「ピン留めタブ」や「プレビュー タブ」を利用することをお勧めします。

Pin things you want to keep open

ブラウザーと同じようにタブをピン留めすると、ピン留めしたタブは常に左側に表示されるようになります。右クリックのコンテキスト メニューから「すべて閉じる」、「このタブ以外すべて閉じる」という操作ができるだけでなく、「ピン留めしたタブ以外すべて閉じる」ことも可能です。

image

また、ファイルの内容を確認する場合に、ソリューション エクスプローラーでダブルクリックする必要はありません。ダブルクリックすると新しいタブが開きますが、このタブも結局は閉じることになります。代わりに、シングルクリックするか、キーボードから操作してみてください (後者をお勧めします)。右側にプレビュー タブが表示されます。プレビュー タブは 1 つしか表示されないため、いくら開いてもタブが散らかることはありません。ただし、複数表示するように設定することも可能です。

移動: Ctrl + コンマ (,)

圧倒的に便利なショートカットは、NavigateTo に相当する Ctrl + コンマ (,) です。ファイルを開いたり、特定のメンバーや機能を検索したりする際に、マウスのクリックを繰り返す必要はありません。Ctrl + コンマ (,) を押して文字を入力するだけで、ファイル、メンバー、型など、あらゆるものを検索できます。その後、キーボードで目的の項目を選択し、Enter キーを押します。

確認したい項目の名前がわかっている場合は、ソリューション エクスプローラーを何度もクリックするなんて無駄です。Ctrl + コンマ (,) がいちばん早いです。

image

キーボードで行を移動

もちろん Visual Studio は Emacs でも VIM でもありません (VsVim (英語) するなら話は別です)。しかし、ほとんどの VS ユーザーが使用していない便利な小ワザもあります。

Alt + 上方向/下方向キーを押すだけで、コードの行を移動させることができます。私の他にこのショートカットを実務で利用している人を見たことがありません。さらに、Shift キーを押しながら複数行を選択して Alt + 上方向/下方向キーを押すと、行をまとめて移動できます。

Move those lines with ALT-ARROW

また、Alt を押しながらマウスをドラッグするとブロック選択できます。長方形の範囲を選択してから入力すれば、大量の行を一度に編集できます。

ご存知の機能もあったかもしれませんが、少しでもお役に立てればと思ってご紹介しました。重要なのは、非常に便利な機能を 5 ~ 10 個ほど自由に使えるようにしておくことです。この記事では私が愛用する便利機能をご紹介しました。皆様のお気に入りのテクニックは何ですか?


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筆者紹介

Scott Hanselman は、これまでに教授や金融会社のチーフ アーキテクトを務め、現在はマイクロソフトに勤務する傍ら、講演者やコンサルタントとして、父として、また、糖尿病を抱えながら働いています。漫才師のなり損ない、コーンロー ヘアーのスタイリスト、著者という肩書きも持っています。

 

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