すばらしいチャンスを開発者にもたらす、Windows 10 Anniversary SDK


※本ブログは、Building Apps for Windows Blog “Windows 10 Anniversary SDK is bringing exciting opportunities to developers” (by Kevin Gallo) の抄訳です。一部、すでにChannel 9 で公開している Build の関連セッション動画へのリンクも加筆しました。

Build 2016 にて、先ほどSatya Nadella と Terry Myerson と共に今日の基調講演 (英語) を終えました。基調講演では、Windows 10 のこれまでの成果を祝い、Windows 10 Anniversary Update のプレビューを披露し、Windows プラットフォームがあらゆる開発者のホーム(家)になるよう、今後どのように投資を続けていくかをお話しました。本日発表した内容の多くは Terry がブログにまとめていますが、この記事では、特に開発者の皆様に関係のあるものをピックアップしてご紹介したいと思います。

年間を通して、直接または各種のフィードバック手段を通じて、多くの開発者の皆様からご意見をいただいています。Windows における全てのイノベーションは、その技術とともに展開されるエコシステムにかかっていると我々も理解しています。そこでこの記事では、今日の Build での最も重要な発表と、開発者コミュニティにとってそれらがどのような意味を持つのかについて書きたいと思います。

 

Windows 10 Anniversary SDK

本日はまず、Windows 10 Anniversary SDK のプレビューの発表から話を始めましょう。この SDK には、皆様のからいただいたフィードバックの結果として、数千もの新機能と API が含まれています。

この記事では、いくつかの重要な機能強化をご紹介します。これらは非常に魅力的でありながら、基調講演では時間の都合で割愛されたものです。

  • Connected Devices: 複数のデバイスやアプリへの接続や管理、それらを使ったコミュニケーションの新しい形を提供します。これ技術は、Cortana の拡張やクラウドの新しい Action Center を可能にするもので、本日リリースされます。
  • Background Execution: 2 つ異なるプロセスを使わずに、バックグラウンドでアプリケーションを実行できるようになります。Extended execution と Opportustic tasksを利用することで、必要に応じて実行されるアプリケーションを、これまでよりも簡単にさらに強力に作成できるようになります。
  • App Extensions: UWP ではアプリの拡張をサポートするようになりました。これで、自分の開発しているアプリケーションを元にしたエコシステムを構築できます。Microsoft Edge の Extensionも、このテクノロジを利用しています。
  • クラウドでのAction Center: さまざまなデバイスで使用しているユーザーとアプリを関連付けできるようになります。あるデバイスで通知を消すと、他のすべてのデバイスでも通知が消されるようになりました。
  • Windows ストアとデベロッパー センター: 重要な新しいツールとしては、デベロッパー センターのユーザー ロールApp Flighting、強化された分析機能、データを取得してダッシュボード外での利用を可能にする分析 API、ユーザーのセグメント化とターゲティングA/B テスト、アプリのサブスクリプション、広告機能の強化などがあります。

Build イベントでは、100 を超えるテクニカル セッションの中で上記を始めとするさまざまなテクノロジについてお話します。いずれのセッションも、今後数日のうちに Channel 9 (英語) で視聴できるようになる予定です。

 

パイオニア求む: UWP に NUI のイノベーションを

ユニバーサル Windows プラットフォームのおかげで、タッチやマウスだけではなく、視覚(Vision) や手書き、音声などを使って、デバイスを操作する新しい方法を実現してきました。これは、インプットとアウトプットだけではなく、複数のデバイスにまたがるエクスペリエンスを生み出すことを開発者が調整できるようにすることが目的です。

今日の基調講演では、Anniversary Update SDK によって Windows 10 にもたらされるいくつかの新しい革新技術について説明しました。

  • Windows Ink API: Windows Ink を活用することで、アプリにインタラクティブ性のある新しい操作方法を実現します。InkCanvas コントロールと新しい InkToolbar コントロールを使うと、たった 2 行のコードで、Windows Ink の “Hello World” をアプリに組み込むことができます。1 つ下の層では、InkPresenter を利用することで、効果的で柔軟な方法で InkToolbar を拡張し、Windows Ink を使ったエクスペリエンスをカスタマイズすることができるようになります。どのような場面でも、遅延のない美しいインク レンダリング、手書き認識、インク データの管理機能を利用できます。
  • Windows Hello: Windows Hello と生体認証は、Windows Passport と組み合わせることで、よりセキュアに、より簡単にあなたのアプリにアクセスできるようすることができます。これはこれまでも可能なことでしたが、それに加えて Web 開発の場合においても、Microsoft Edge の JavaScript API を使って、同じ Windows Hello のエクスペリエンスを Web サイトに実装できるようになりました。
  • Cortana API: 約 1,000 種類のアプリが、既に Cortana による音声コマンドに対応していますが、さらに Cortana は進化し、プロアクティブなアクションをアプリに組み込めるようになりました。開発者の方は、Cortana を使うことで、アプリユーザーとの関係性をこれまで以上に高めることができるようになります。Cortanaは、最適なタイミングでユーザーをあなたのアプリに導きます。新しい Cortana のポータルをご覧ください。このポータルから、ベータ版をリクエストすることができます。
  • Microsoft HoloLens Development Edition の提供開始: Windows Holographic SDK とエミュレーター (英語) がダウンロード可能になりました。また、開発者の方への Microsoft HoloLens Development Edition の提供も始まりました。これらを利用して、UWP に対してホログラフィック アプリを作成できます。Windows Holographic のドキュメントフォーラムのサイトが用意されています。また、HoloToolkitHoloToolkit-UnityGalaxy Explorer などいくつかのオープン ソース プロジェクトも公開しています。これは、ホログラフィック アプリ開発を加速するだけでなく、このプラットフォームを基盤に開発をする開発者同士が助け合う場にもなります。既存の UWP アプリを HoloLens に持っていき、仮想空間内で 2Dアプリも扱えるようになりました。

Windows は、新しいテクノロジの活用方法を推進していこうとしています。皆様もご協力いただけませんか。

 

ニーズに耳を傾け、マルチプラットフォーム開発環境を整える

使用するテクノロジやターゲットのプラットフォームに関わらず、私たちはWindows を最高の開発環境にしたいと考えています。Microsoft では、ユニバーサル Windows プラットフォームのコアで、クロス デバイスを現実のものとしていますが、さらに多くの機能を提供いたします。

  • デスクトップ アプリの変換 (Project Centennial): Win32 アプリと .NET アプリをWindows ストアと UWPに対応にする新しいDesktop App Converterの提供を開始します(Build 2016 でのセッションはこちら)。この新しいインストーラー テクノロジを使うと、アプリを滞りなくインストール、アンインストール、更新できる他、ライブ タイル、Cortana、通知などの UWP API へのフル アクセスが可能です。
  • Bash が Windows にやってきた: コマンド ライン ツールをよく利用しているユーザー向けに、Windows 10 では、Canonical とのパートナーシップの一環で、Ubuntu 上で動作する Bash がサポートされるようになりました。また、オープン ソースのコマンド ライン ツールのサポートも拡充されています。Bash シェルは Windows ストアからダウンロード可能になる予定です。
  • Xamarin: 異なるプラットフォーム間でコードを共有しながら、各プラットフォームのネイティブ エクスペリエンスを提供できます。また、Microsoft の Windows Bridge for iOSを利用すると、iOS 開発者は Objective-C コードを Visual Studio でコンパイルして UWP アプリを作成できます。
  • Retail Dev Kit Unlock for Xbox One: 本日、市販されている Xbox One でも Xbox 開発モードにすることで開発者キットにできる Retail Dev Kit Unlock for Xbox One をリリースします。これで誰でも UWP アプリを開発し、Xbox One に展開できるようになりました。アプリは、リビング ルームでの長めの視聴距離や画面サイズとゲーム コントローラによる入力向けに調整できます。また、最適化した設定は自分の Xbox でテストできます。

さまざまなプラットフォームを対象にしている開発者の方々にとって、Windows がホームとなるように、今後も努力していきます。

これから一週間は、この記事でお伝えしたトピック (Cortana、Windows Ink、Windows ストアとデベロッパーセンター、Bash など) の一部について詳しく説明する記事をお届けしますので、このブログをチェックしてください。

 

ご協力お願いします

この 1 年間で、実に大きな進歩がありました。昨年の Build では、Windows 10 でできることをご紹介しました。そして、本日は、2 億 7,000 万台以上ものデバイスで Windows 10 が利用されていることを祝っています。

Build は、このジャーニーの次のステップに過ぎませんが、今まさに開発者の皆様のご協力を必要としています。ぜひWindows 10 Anniversary Update をベースとする開発に着手してください。そのためには、最新の Windows 10 for Insiders をインストールし、Visual Studio 2015 Update 2 に更新したうえで、Windows 10 Anniversary SDK Preview Build 14295 をインストールしてください。

来年の Build 2017 で、皆様と共に成果を分かち合い、祝うことを心から楽しみにしています。

– Kevin

Comments (0)

Skip to main content