.NET Core RC2 の改善点、スケジュール、ロードマップについて


 

本記事は、マイクロソフト本社の .NET Blog の記事を抄訳したものです。
【元記事】 .NET Core RC2 – Improvements, Schedule, and Roadmap 2016/5/6

 

執筆者: Scott Hunter

.NET Core 1.0 RC2 の提供スケジュールや公開時期について、皆様から多数のお問い合わせをいただいています。今回はそのスケジュールといくつかの変更点についてご説明します。この変更は .NET Community コミュニティの皆様にとって有益なものとなっています。

 

主なスケジュール

  • .NET Core および ASP.NET Core 1.0 RC2 のランタイムとライブラリは 5 月中旬に提供開始予定です。
    • ツールのバージョンは Preview 1 で、このリリースにバンドルされます。
  • .NET Core および ASP.NET Core 1.0 RTM (リリース) のランタイムとライブラリは 6 月末までに提供開始予定です。
    • ツールのバージョンは Preview 2 で、このリリースにバンドルされます。
  • ツールについては安定化するまで変更を重ねて、Visual Studio “15” と共に RTM 版をリリースする予定です。

これまでの経緯

モジュール型、クロス プラットフォーム、高パフォーマンスの新しい ASP.NET を開発するために、2 年半前に ASP.NET チームが発足されました。新たな ASP.NET バージョンは、クラウドにフォーカスした最新のワークロード (Web サイト、マイクロサービスなど) に最適化された新しい DNX (.NET Execution Environment) 上に構築されました。そして昨年 11 月に、このバージョンの RC1 がリリースされました。

ASP.NET Core 1.0 RC1 のリリース後に最も重視したのは、.NET Core をさらに拡張し、ネイティブ コンソール アプリケーションの開発もサポートすることでした。そこで行ったのが、.NET コンソール、クラス ライブラリ、サーバー アプリケーションの開発に使用するツールチェーンを再構築することでした。この作業は当初の想定よりも難航したことから、2 月に予定していた RC2/RTM のリリースは撤回せざるを得ませんでした。

 

フレームワークとツールの統合

今年、Xamarin が買収によってマイクロソフトの一部になったことで、私たちはこれまで以上にデスクトップ、サーバー、モバイル アプリケーション間でコードを簡単に共有できるようにしたいと考えるようになりました。

そして、複数の .NET アプリケーション モデル間でコードをより簡単に共有できるようにするための計画の一部として、Build で .NET Standard を発表しました。

また、私たちは複数のアプリケーション モデルにまたがるプロジェクトの作業も簡単にする必要がありました。そのために現在進めているのが、.xproj/project.json プロジェクト システムと .csproj プロジェクト システムの機能を MSBuild ベースの 1 つのプロジェクト システムに統合する取り組みです。移行は自動で行われるため、既存のプロジェクトに変更を加える必要はありません。この作業は Visual Studio 15 のリリース スケジュール期間中に実施する予定です。詳細については別のブログ記事でお伝えします。

 

ツールが「プレビュー」版である理由

.NET Core は以下の 2 つの主要なコンポーネントから構成されています。

  • ランタイム/ライブラリ: CLR、ライブラリ、コンパイラなど
  • ツール: .NET Core プロジェクトの作業に使用する .NET Core コマンド ライン ツール、Visual Studio、Visual Studio Code でサポートされるすべてのツール

今回、.NET Core のコンポーネントごとにリリースのバージョンを分けることにしました。これにより、お待ちいただいている皆様には .NET Core 1.0 RC2 を安心してご利用いただきながら、その一方で、マイクロソフトはツールの計画を進めることができます。

  • .NET Core 1.0 RC2 ランタイムは正式な Release Candidate 版です。信頼性と安定性が確保されており、(致命的な問題が発生しない限り) RTM 版まで変更されません。Go-Live ライセンスが付与されるため、マイクロソフトから正式なサポートを受けることができます。
  • 新しいコマンド ライン ツールや、Visual Studio や Visual Studio Code のプラグインなど、.NET Core および ASP.NET Core をサポートするツールは RC 版にはまだ到達しておらず、安定化するまで変更されます。そのため、このツールは Preview 1 としてリリースされます。

まとめ

ご不明な点がある場合は以下のコメント欄までお寄せください。.NET チームから直接回答させていただきます。今回のスケジュール変更については、次回の ASP.NET Community Standup でもご説明し、質疑応答の時間も設ける予定です。

Scott Hunter (.NET チーム)

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