注目度を上げてインストール頻度を増やす (Windows 10 by 10)


 

※本ブログは Building Apps for Windows “Getting noticed and installed more often (10 by 10)” の抄訳です。

Windows 10 by 10 シリーズの第 1 週へようこそ。まずは、ユーザーとの関係を構築する出発点である Windows ストアから始めましょう。

Windows 10 ユーザーがアプリを見つけて起動するには、今すぐ次の 3 つの手順を実行してください。

  1. インストールされる可能性を向上するためにストア情報を更新します。
  2. Visual Studio Application Insights と新しいアプリの利用状況レポートを活用して、使用状況のベースラインを確立します。
  3. 成果を測定するために、Windows ストアの新機能であるキャンペーン結果の追跡機能の使用方法を学習します。

今週たった 1 時間という時間を費やすだけで、Windows 10 ユーザーに対して良い印象を与えられるだけではなく、アプリの進化と改善の成果を測定基準になる強力なベースラインを確立することもできます。

ストア情報を一新する

では Windows ストア情報から始めましょう。ユーザーは Windows ストア情報に短時間滞在してアプリの宣伝文を確認します。そして、ボタンをクリックして、Windows アプリをインストールし、開発者にチャンスを与えるかどうかを判断します。Windows ストア情報が、ユーザーとの最初の接点の 1 つです。

ユーザーがアプリを見つけやすくする

startMenu_10x10week1

ストア検索で適切に表示されるようにするには、Microsoft のキーワードに関する推奨事項に必ず従ってください。使用可能なキーワードは最大 8 個で、アプリを正確に表現しているキーワードのみを使用する必要があります。Facebook や Twitter を利用していない場合は、これらのキーワードを使用してキーワードを無駄にしないようにご注意ください。

また、Microsoft はより多くの Windows エクスペリエンスにストア情報を統合しました。そのため、ユーザーは取り組んでいるタスクに関するアプリやゲームを見つけやすくなります。たとえば、Cortana を使用した検索では、ローカルのアプリやドキュメントだけではなく、Windows ストアや Web からも関連する検索結果が表示されます。このような方法で、世界中でますます増える Windows 10 ユーザーによるアプリの発見を促しています。開発したアプリに適切なキーワードを決めるときには、こうした検索機能を意識しましょう。

また、アプリのストア情報の構成要素としてプロモーション用のアートワークを提出すること強くお勧めします。プロモーション用のアートワークは、アプリをお勧めするときに、アプリの宣伝のために数多くの場所で使用される画像です。このアートワークがアプリに設定されていない場合、そのアプリがどれほどすばらしいものでも、Windows ストアではアプリをお勧めすることができません。Windows 10 では新たに 2400×1200 の画像を追加しました。マイクロソフトのプロモーション チームはこの画像を数多くの場所で使用し、特に Windows ストアの “おすすめ” セクションではヒーロー イメージとして使用します。プロモーションの対象になることを希望する場合は、今週少し時間を使ってプロモーション用のアートワークを提出してください。特に 2400×1200 サイズがお勧めです。また、このトピックに関心がある場合は、残りのプロモーションの検討対象に関する Windows ストアの要件も確認することをお勧めします。アートワーク画像を提出して、プロモーション検討対象の要件を満たせばプロモーションされることが保証されるわけではありませんが、要件を満たさなければ検討対象にならないのでご注意ください。

思わずインストールするほどアプリを魅力的に

見込みユーザーの関心を引いて、そのユーザーを Windows ストアのアプリの内容まで呼び込んだら、このページでユーザーが確認するのは何でしょうか。

見込みユーザーの大半は、ストア情報のページで初めてアプリについて知ることになります。ユーザーがアプリをインストールするかどうかを判断するとき、そのページに掲載された売り込み文句と見た目のデザインが重要になります。見込みユーザーを引き付ける言葉に加えて、提供するアプリを視覚的に伝えなければ、ユーザーはあなたの開発したアプリを後にして他のアプリのページに移動する可能性が高いでしょう。

store_10x10week1

驚くことに多くの開発者は開発したアプリのストア情報について最小限の考察しか行っていません。あなたのアプリを初めて見つけた新規ユーザーに備えて、今すぐに自分のストア情報を再検討し、下記のいつでも使えるアドバイスを適用することをお勧めします。

  • アプリの説明では、最初の 2 ~ 3 行でアプリを使用するメリットを説明する必要があります。Windows ストアでは情報が切り詰められ、先頭の 2 行しか表示されません (上記に実例として示した Remote Desktop のストア情報を確認してください)。人を強く引き付ける表現や宣伝文句が切り詰められずに表示されるようにすることで、ユーザーはさらに詳しい情報に関心を持ちます。
  • 関心を引く魅力的なスクリーンショットにします。特に 1 枚目のスクリーンショットについてはそのようにします (タイトル画面のみにするのは得策ではありません)。画像はあなたのアプリやゲームを的確に表現しているものにします。また、臆せずに画像にテキストを追加して、ユーザーが見ている画像についてより詳しく解説することもお勧めします。高品質なスクリーンショットや画像の作成に役立つツールを探します。寄付金でまかなわれている Paint.net (英語) や GIMP (英語) のプログラムから、もっと高額な予算を必要とする Adobe 製品まで、スキルやニーズに合わせて数多くの選択肢があります。
  • 複数の市場に向けてアプリがローカライズされている場合は、スクリーンショットと説明も同様にローカライズします (また、アプリを公開済みの Windows 開発者で、他の市場向けにローカライズを検討している場合は、Dev Center ベネフィットで、大幅値下げが適用される Lionbridge のローカライズ サービスを確認してください)。

プロモーション用の画像がないのと同様に、適切なアプリの説明がなかったり、単なるタイトル画面のスクリーンショットしかなかったりすることが原因で、驚くほど多くの Windows ストアのアプリがお勧めされるチャンスを逃してきました。あなたの開発したアプリでは、このような事態が起こらないようにしましょう。

成果の測定を始める

ストア情報のページを整えて、新規ユーザーにあなたが開発したアプリやゲームを試してもらえるように働きかけら、今度は宣伝文句が効果を発揮しているかどうかを判断する方法をいくつか解説します。最近 Windows デベロッパー センターでは、総合レポート機能にいくつかの大きな進化がありました。その中から、アプリの利用状況レポートと今後実装するキャンペーン結果の追跡機能の 2 つについて詳しく解説します。

アプリの利用状況レポートは、アプリの利用状況とアプリを利用しているユーザの詳しい内訳を提供します。ダッシュボードにログインして本日のレポートを確認すると、ほとんどの開発者は、レポートが現在空白で、Visual Studio Application Insights SDK をアプリで使用するように促されることになります。Application Insights になじみがない読者のために説明すると、このサービスは利用統計情報をアプリから収集し、Azure を使用して、その情報を無料で保存および表示するものです。Windows デベロッパー センターでは、この利用統計情報にアクセスして、ユーザーによるアプリの利用状況を確認できます。

Visual Studio 2015 または 2013 を使えば約 10 分で Application Insights をアプリに追加できます。まず、開発した Windows アプリ (Windows 8 または 10 クライアント/スマートフォン用のアプリ) を開き、次の手順を実行します。

  1. addAppInsight_10x10week1Visual Studio のプロジェクトを右クリックし、[Application Insights テレメトリの追加] をクリックします。
  2. Application Insights のウィザードが起動するので、画面の指示に従って Windows アプリに Application Insights を追加します。このプロセスの途中でデータの保存先を求められます (無料の Azure アカウントをお持ちでない場合は、アカウントを作成する必要があります)。
  3. ウィザードが完了すると、利用統計情報の収集用のプロジェクトがセットアップおよび構成されます。
    addAppInsight_10x10week1

この時点で、実際にアプリを使用しているユーザー数を Azure でほぼリアルタイムに確認できます。この利用統計情報からアプリについて多くのことがわかり、開発作業の方向性も定まります。使用されている機能、ユーザー数、使用時間などを評価できます。

また、Windows ストアでアプリを公開し、Windows デベロッパー センターのダッシュボード ([アカウント設定] の下) でアプリの利用統計情報の設定を有効にすると、利用状況レポートにデータが表示されるようになります。

TelemetryClient クラスを使用すると、さらに利用統計情報を集めることができます。たとえば、ページビュー (ピボットやハブ コントロール アクティビティも含む)、追跡する興味深いイベント、例外などです。Application Insights を使用して得られる基本的なページ利用統計情報以外に、例外の追跡を活用することで問題の多い場所をほぼリアルタイムで確認できます (これは更新を公開したときに特に役立ちます)。例外を追跡するには以下のコードを使用します。

 try { // ... } catch (Exception ex) { private TelemetryClient telemetry = new TelemetryClient(); telemetry.TrackException(ex); } 

分析に慣れるにつれて、あらゆる種類のものをインストルメント化できるようになります。たとえば、次のサンプル コードではタスクの完了にかかる時間を追跡できます。

 var stopwatch = System.Diagnostics.Stopwatch.StartNew(); // ... 時間を測定する操作を実行します。 stopwatch.Stop(); var metrics = new Dictionary {{"processingTime", stopwatch.Elapsed.TotalMilliseconds}}; // いくつかのプロパティを設定します。 var properties = new Dictionary {{"signalSource", currentSignalSource.Name}}; // イベントを送信します。 private TelemetryClient telemetry = new TelemetryClient(); telemetry.TrackEvent("SignalProcessed", properties, metrics); 

筆者個人の (Web サービスへの依存性が非常に高い) アプリについて言えば、Web サービスの呼び出しによって悪い評判がもたらされている箇所と、アプリの問題が最も多く発生している国を把握できたため、非常に役に立ちました。長い期間をかけて、いくつかの軽減策 (サービス エラー処理やキャッシュなど) を試しながら、利用統計情報を使用してユーザーの活動 (アプリに費やす時間を評価しました) と全体的なユーザー満足度 (特定地域におけるアプリの評価の改善) を改善し、実施した対策の成果を評価しました。

高度なアプリの利用統計情報について詳しい情報が必要な場合は、Kraig Brockschmidt が昨年投稿した、このトピックに関するエンジニアリング チームのブログ記事 (英語) をご覧ください (この記事の投稿時には Application Insights がまだ開発中だったことにご注意ください。Application Insights が利用できるようになったことで、インストルメント化はさらに簡単になりました)。

アプリの宣伝を開始する

キャンペーン追跡機能を活用することが、新規ユーザーがどこから来たのかを把握する最も簡単な方法になるでしょう。ユーザーのトラフィックパターンの追跡には URL リダイレクト サービス (bit.ly など) を既に利用している可能性もありますが、下記の機能も利用できます。

  1. “キャンペーン” トラッキング ID をアプリのストア情報の URL の末尾に追加します (ストア情報の URL は、デベロッパー センター ダッシュボードのアプリ ID ページのアプリ管理セクションに表示されます)。トラッキング ID は、シンプルで、追跡しやすいやすいものであればどのようなものでも可能です。
  2. キャンペーン ID を末尾に追加して、URL の使用を開始します。URL は、https://www.microsoft.com/store/apps/<アプリ名>/<アプリのプロダクト ID>?cid=<キャンペーン ID> の形式でアプリがある場所を示します。ここでは Skype (プロダクト ID、9wzdncrfj364 です) を例として紹介します。Skype アプリをさまざまなチャネルで宣伝するとして、下記の 3 つのキャンペーンを使用します。
  3. Windows デベロッパー センター ダッシュボードのチャネルとコンバージョンのレポートに戻ると結果を確認できます (下記サンプル レポートを参照)。

pageViews_10x10week1
注:
チャネルとコンバージョンのレポートは、数週間以内にご利用いただけるようになる予定です。

収集対象となるもう 1 つの興味深いデータ ポイントは、キャンペーンによってユーザーが “心変わり” したかどうかです。チャネルとコンバージョンのレポートは、ユーザーがリンクをクリックしてから 24 時間以内にアプリ (またはアプリ内製品) を購入したかどうかを追跡します。この追跡は、リンクのクリック時にサインインしていた Microsoft アカウントに基づいて行われます。

アプリを Windows 10 の UWP アプリに更新したら、CurrentApp.getAppPurchaseCampaignIdAsync() (英語) メソッドを使用することでキャンペーン結果の追跡機能をさらに活用し、実行時にキャンペーンによってユーザーをアプリに誘導できたのか (また誘導できた場合、それはどのアプリか) を特定できます。アプリやゲームを調整して、ユーザーが辿ってきたチャネルにより適したものにすることも可能です。つまり、さまざまなパートナーを通じて案内を行い、特定のパートナー経由でユーザーがアクセスした場合に、特定のアプリ内販売にスポットライトを当てることが可能になります。

アフィリエイトプログラムの参加者としてサインアップする

ユーザーがどこから来たのか把握しやすくするだけではなく、マイクロソフトはさまざまな新しい方法に投資することによって、新規ユーザーが Windows ストアにアクセスすることを促しています。この新しい方法の 1 つが、アプリ、ゲーム、音楽、ビデオなど、Windows ストアの全商品を対象に含めるように拡張した Microsoft Affiliate Program (英語) です。

Microsoft Affiliate Program は、パートナーが Windows ストアのコンテンツを宣伝することで簡単にコミッションを獲得できるようにしています。アフィリエイト プログラムのインフラストラクチャは、Windows デベロッパー センターのダッシュボードのキャンペーン結果の追跡機能と同様の形で機能します。ただし、Windows ストアを通じてアプリにユーザーを呼び寄せ、紹介による購入のコミッションを獲得しやすくするためにサードパーティ用にパッケージ化されている点が異なります。アフィリエイトプログラムの参加者は、24 時間以内の購入、14 日以内のアプリ内購入、および 6 か月までの毎月自動更新されるサブスクリプションすべてに対して、7% のコミッションを獲得できます。

Web サイトやブログで (または Twitter 経由でも) アプリやゲームのレビューを行う場合は、アフィリエイトプログラムにサインアップし、ユーザーに Windows ストアの参照を促すときには必ずアフィリエイト リンクを使用することを強くお勧めします。

広告を使用してアプリを宣伝する

最後に、マイクロソフトはアプリの広告キャンペーンを作成することで、より多くのユーザーによるアプリの導入を支援しています。Windows デベロッパー センターの “アプリの販売促進” セクションを利用して以下の 2 種類の広告を作成し、掲載することができます。

  • 料金を支払って他のアプリ内に広告を掲載します。希望するデバイス ファミリとアプリのカテゴリをターゲットにできます。
  • あなたが開発した他のアプリ内に無料の “自社広告” を掲載し、あなたのアプリやゲームをまだインストールしていないデバイスをターゲットにします。

広告を掲載したら、アプリのインストールの広告レポートを使用して広告キャンペーンの実行状況を評価����� (各キャンペーンについて発生したインプレッション、クリック、およびインストールを追跡します)、その結果に応じてプロモーション戦略を調整できます。

今週はアプリのストア情報に 1 時間を費やしましょう

Windows 10 by 10 シリーズの幕開けとなる今回のブログ投稿をお楽しみいただけましたでしょうか。次週からの 9 週間は、Windows 10 で開発したアプリを使用することでユーザーとの関係を促進する方法に注目していきます。

ですが、アプリを公開する前に、今週はアプリのストア情報に 1 時間を費やすことをお勧めします。

  1. 20 分をかけて、アプリの説明を再検討して一新します。
  2. 20 分をかけて、スクリーンショットを更新し、2400×1200 のプロモーション用画像を追加します。
  3. 最後に、自分のアプリへのリンク方法を再検討してキャンペーン ID の使用を開始し、Windows ストアでアプリをインストールしたユーザーがどのような経路をたどってきたのかを追跡します。

次回アプリを更新するときには Application Insights を追加することを強くお勧めします。アプリの使用状況を確認することは非常に有意義で、新たにアプリを更新したときには、ほぼリアルタイムで利用統計情報を確認できることはさらに意義があります。

いつものように下記コメント欄または @WindowsDev を使用して連絡や、ご意見・ご感想をお寄せください。今週は、Twitter でハッシュタグ #Win10x10 を使用してプロモーションに関する情報交換を行います。アプリの利用統計情報に関する PRO ヒントがある場合も、アプリのプロモーションに関してうまくいったことを紹介するだけという場合でも、ぜひコミュニティと情報を共有してください。

Comments (0)

Skip to main content