Windows 10 用アプリの申請が可能になったデベロッパー センターの新機能


※本ブログは Building Apps for Windows “Dev Center open for Windows 10 app submissions, adds new features” の抄訳です。

新しく統合された Windows デベロッパーセンターでは、Windows 10 用アプリを申請できるようになりました。Todd Brix がブログ記事にまとめているように、先日 Windows デベロッパー センターでは多数の新機能を導入しました。この記事では、新機能について詳しく紹介します。

  • アプリの申請
    • 新機能: Windows 10 用アプリ パッケージの申請
    • アップデート: アプリ パッケージとパッケージのバージョン番号の管理
    • アップデート: アプリとゲームのカテゴリの拡充
    • 新機能: 企業がアプリを大量購入して配布できるように設定 (配布可能になるのは後日)
  • 開発の簡略化
    • 新機能: ベータ テスト
    • 新機能: ハードウェアとソフトウェアを分析するセクション
    • アップデート: アプリに位置情報アクセス設定の管理を求めるポリシー
  • アプリのマーケティングとプロモーションの強化
    • 新機能: アプリのマーケティング、テスト、サポートのためのプロモーション コード
    • 新機能: キャンペーンの追跡
    • 新機能: アプリとアプリ内製品の割引
    • 新機能: Windows ストアのアフィリエイト プログラム
    • アップデート: プロモーション用のアートワーク

アプリの申請

Windows 10 用パッケージの申請

Windows デベロッパー センターでは、7 月 29 日にリリースした Windows 10 SDK で開発した Windows 10 用アプリ パッケージが申請できるようになりました。これらのアプリは、Windows 10 の全デバイス ファミリで動作するように作成できます。

既存のすべてのアプリは、今までどおりに提供されます。Windows デベロッパー センターのアプリは、異なるオペレーティング システムをターゲットにしている複数のパッケージを持つことができるため、Windows 10 用のパッケージを追加するだけで既存のアプリを更新できます。引き続き、以前のオペレーティングシステム (Windows Phone 7、Windows Phone 8、Windows Phone 8.1、Windows 8、Windows 8.1) をターゲットにしたパッケージを公開することも可能です。Windows 10 のデバイス ファミリをターゲットにしたパッケージを提供している場合、以前のオペレーティング システムにあなたのアプリをインストールしているユーザーが Windows 10 にアップグレードすると、アプリが Windows 10 パッケージに更新されることに注意してください。このようなユーザーに新しい Windows 10 パッケージが提供されないようにするには、appx マニフェストの TargetDeviceFamily 要素を更新して、サポート対象のデバイス ファミリのみが含まれるようにします。

まだ改善の余地はありますので、申請の過程で、必要な機能や機能強化についてお気付きの点がございましたら、Windows Feedback ツールか MSDN フォーラムを通じて、ご意見をお寄せください。

アプリ パッケージとパッケージのバージョン番号の管理

  1. Windows デベロッパー センターで Windows 10 用パッケージを申請する方法は、他のパッケージの申請方法と同じですが、注意事項が 2 点あります。Windows ストアで既に公開しているアプリを Windows 10 用に更新する場合は、申請を更新して、Windows 10 用のパッケージをアップロードしてください。Windows ストアでは、Windows 10 用のパッケージが自動でアプリに追加されます。ユーザーがアプリをダウンロードするときには、提供しているすべてのアプリ パッケージから、ユーザーのデバイスに最適なものが選択されます。詳細については、パッケージの申請についてのドキュメント をご覧ください。
  2. Windows 10 ユーザーには、ユーザーのデバイスに適用可能な最新バージョンのパッケージが提供されます。パッケージのバージョン番号を管理すれば、特定のユーザーに最適なパッケージを提供することができます。また、Windows 10 用のパッケージのバージョン番号は、以前のオペレーティング システム用のパッケージよりも大きくする必要があることに注意してください。詳細については、「パッケージのバージョン番号」をご覧ください。

アプリとゲームのカテゴリの拡充

5 月に発表したとおりWindows ストアのカテゴリを統合し、すべてのデバイスで同じになりました。以前のカテゴリと新しいカテゴリの対応表については、こちら (英語) をご覧ください。

アプリには、新しいカテゴリを 4 つ追加しました。既存のアプリに最適なものがあれば、カテゴリの変更を検討してください。これらは新しいカテゴリで、リストの上の方に表示される可能性があるのがメリットです。新しいカテゴリは以下のとおりです。

  1. 開発者ツール
  2. マルチメディア デザイン
  3. 医療
  4. 個人用設定

ゲームのサブカテゴリにも、新たに “格闘” と “ワード(ゲーム)” が追加されました。

Windows ストアが現在のカテゴリよりも新しいカテゴリの方が適切と判断した既存のアプリやゲームについては、カテゴリを移動する場合があります。アプリを新しいカテゴリに移動したときは、通知をお送りします。

企業がアプリをボリューム ライセンスで購入可能に

Windows 10 を展開している企業は、今後、ボリューム ライセンスでアプリを購入および配布することが可能になります。

このような企業がアプリを購入できるようにする設定は簡単で、すぐに完了します。Windows デベロッパー センターで [組織のライセンス] セクションを展開し、オプションを適宜有効にします (1 つ目のチェック ボックスは既定でオンになっています)。

この設定を行っても、すべての企業がアプリを購入できるようになるとは限りませんので、ご注意ください。企業向けの新しいストアの公開が近くなったら、市場、資格、要件についての詳細情報を提供する予定です。

開発の簡略化

ベータ テストと限定配布

統合されたデベロッパーセンターのダッシュボードの [配布と表示] セクションには、アプリの申請中にアプリを配布およびテストするための新しいオプションを追加しました。

  1. [誰でもストア内でお客様のアプリを検索できます]: 資格のある全ユーザーにアプリが表示されます。
  2. [このアプリをストア内で非表示にします。アプリ掲載ページへの直接リンクを持っているユーザーに限り、引き続きダウンロードが可能です (ただし、Windows 8 および Windows 8.1 ではダウンロードできません)]: このオプションを選択すると、Windows Phone または Windows 10 ユーザーのみが、アプリを検索および表示できるようになります。テスト シナリオなどで、アプリの配布を一時的に制限する場合に便利です。ただし、アプリへのリンクを持っているユーザーはアプリをダウンロードできるため、アプリの情報を機密に保つ必要がある場合は、このオプションを使用しないでください。
  3. [このアプリをストア内で非表示にします。以下に入力したメール アドレスを持っているユーザーに限り、Windows Phone 8.1 およびそれ以前の直接リンクを通してアプリをダウンロードできます]: 入力した電子メールのホワイトリストに基づいて、Windows Phone 8.x ユーザーにアプリを配布できます。これらのユーザーのみがアプリをダウンロードすることが可能で、他のユーザーがストアを検索または閲覧してもアプリが表示されることはありません。このオプションは、特定のテスターがベータ テストを実行する場合によく使用されます。
  4. [このアプリを非表示にして販売を停止します]: 新規ユーザーが、ストアでアプリをダウンロードおよび表示できないようにします。このオプションを使用して、アプリの発行を停止することができます。また、テスターにプロモーション コードを提供して、テスト目的でアプリをダウンロードしてもらうことができるので、Windows 10 デバイスでベータ テストを実施することも可能です。

どのオプションを選択しても、アプリへの直接リンクを持っているユーザーは、ストアでアプリを表示できることに注意してください。

ベータ テストのオプションの詳細については、「ベータ テストと特定のユーザーへの配布」 をご覧ください。

Windows とストアの傾向の分析

Windows デベロッパー センターに現在の Windows とストアの傾向に関する詳細なグラフを公開するページを追加しました。この情報は、Windows ストアの傾向についてまとめた四半期ごとのブログ記事 (英語) で提供していた情報と類似しており、アプリについて十分な情報に基づいた意思決定を下すのに役立ちます。

「Windows とストアの傾向」ページに追加した情報は以下のとおりです。

  • デバイス、ハードウェア、オペレーティング システムの傾向: OS のインストール ベース、アプリを実行しているデバイスのメモリ/ストレージ (ハード ドライブ)、DirectX のサポート、画面解像度、画面サイズ
  • Windows ストアの傾向: カテゴリ別のアプリのダウンロード、カテゴリ別のアプリの総売り上げ、OS バージョン別の有料アプリのダウンロード、アプリ内製品/有料アプリ/広告間の収益

不要になった位置情報設定ポリシー

Windows 10 の位置情報アクセス設定は、OS によって自動管理されます。位置情報を使用する Windows 10 アプリについては、位置情報へのアクセスをユーザーが有効/無効にできる設定をアプリ内で提供する必要がなくなりました。このことについては、Windows ストア ポリシーのセクション 10.5.1 で説明しています。

アプリのマーケティングとプロモーションの強化

プロモーション コード

皆さまからの強いご要望にお応えして、1 つのアプリに付き半年で最大 250 個のプロモーションコードを要請できるようになりました。

プロモーション コードは、特定のコンテンツ (有料アプリや特定のアプリ内製品アイテム) を取得するために、ユーザーやアプリのテスターが金銭の代わりに引き換えるものです。コードはいずれも一意で、無料で提供され、収益が発生することはありません。プロモーション コードは、Windows デベロッパー センターでアプリの申請を開始した後、すぐに要請できます。ただし、6 か月で自動的に失効することに注意してください。

プロモーション コードの一般的な用途は、以下のとおりです。

  • ユーザーに新しいアプリを試してもらうために提供
  • アプリのレビューアーに配布
  • 顧客サポート シナリオの簡略化
  • Windows 10 でのベータ テスト

注: プロモーションコードは販売不可で、アプリ開発者契約のセクション 3 のガイドラインに従う必要があります。

キャンペーンの追跡

キャンペーンの追跡では、Windows ストアのアプリ ページへのアクセス元を追跡できます。これにより、アプリのダウンロード経路に関する貴重な情報が得られるため、マーケティングプログラム (電子メール、広告キャンペーン、アプリのプロモーション、Web サイトなど) を最適化して、効果を大幅に高めるのに役立ちます。この機能は今すぐ実装できますが、チャネルごとのアプリ ページ ビューとコンバージョンに関するレポートについては、数週間後から利用開始となります。

キャンペーンを追跡するためには、以下の 3 つの手順を実行してください。

  1. アプリへのリンクに使用する各 URL に、キャンペーン名を追加します。たとえば、電子メールのキャンペーンの場合、URL を https://www.microsoft.com/store/apps/9WZDNCRFJ31M から https://www.microsoft.com/store/apps/9WZDNCRFJ31M?CID=my_mail_campaign に変更します。
  2. 電子メール、Web サイト、広告で使用しているすべてのリンクを更新します。
  3. Windows デベロッパー センターにアクセスして、チャネルごとのアプリ ページ ビューとコンバージョンに関するレポート (近日提供予定) を確認します。

さらに、アプリは campaign tracking API (英語)を使用してダウンロード経路を検出できるので、Web サイトのリンクからユーザーがアプリをダウンロードしたときに、特別な機能を提供することなどが可能です。

アプリとアプリ内購入の割引

有料アプリやアプリ内購入の最大 30 日間の割引を事前に設定することが可能になりました。アプリ申請プロセスの [価格と使用可能状況] セクションで [セール価格] を選択して、セール価格と期間を設定します。価格の変更は、Windows 10 ユーザーのみに適用されることに注意してください。Windows 8.x や Windows Phone 8.x ユーザーには割引額が表示されないため、Windows 8 や Windows Phone を対象に割引を行う場合は、アプリの基本価格を変更することを強くお勧めします。

アフィリエイト プログラムの登場

Build 2015 で、Windows ストアにおける Microsoft Affiliate Program の事前登録について発表しました。このプログラムは 50 を超える市場で展開されているため、Windows ストアのデジタル製品を紹介して簡単にコミッションを獲得できます。

アフィリエイト参加者が設定した Windows ストアへのリンクをユーザーがクリックしてから 24 時間以内に、Windows ストアのデジタル コンテンツ (アプリ、ゲーム、テレビ番組) を購入した場合、アフィリエイトプログラム参加者は各コンテンツについて 7% のコミッションを獲得します。さらに、最初の 14 日間は、この 24 時間以内に購入されたコンテンツに関連するすべてのアプリ内購入について同様に 7% のコミッションを得られます。*

企業も個人開発者の方も、こちら (英語) からプログラムに登録できます。登録したら、Microsoft Affiliate Program のポータル (英語) でカスタムのリンクを作成して、自分やユーザーにとって最適な方法でコンテンツを宣伝します。翌日のレポートで、宣伝したコンテンツの人気やコミッションについて追跡できます。

マイクロソフトは、Windows 10 のエクスペリエンスを 1 つに統合するため、あらゆるパートナーが使える “Get it from Microsoft” (Microsoft からダウンロード) ロゴを作成しました。ユーザーがこのロゴをクリックすると、宣伝しているマイクロソフト製品に最も適したストアのページに移動します。アフィリエイトプログラムの参加者は、Microsoft アフィリエイトプログラムのポータル (英語) から、この新しいロゴをいち早く入手できます。

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プロモーション用のアートワーク

Windows デベロッパーセンターでプロモーション用のアートワークを申請することができます。統合した Windows デベロッパー センターでは、以下のことが可能になりました。

  • Windows と Windows Phone 用アプリの両方に必要なアートワークをすべて申請
  • Windows 10 用のプロモーション レイアウトで一般的に使用される 2400 x 1200 の画像を新しく申請

これらの画像は、[おすすめ] セクションなど、Windows ストアでアプリを宣伝する際に使用されます。アートワークの申請は必須ではありませんが、アプリをストア内でプロモーションの検討対象になるには、アートワークを申請することをお勧めします (ただし、画像を申請しても、アプリが宣伝されるとは限りません)。

各種コンテンツのデベロッパー センターやストア カタログが統一されることによって、アプリの発行に時間がかかる原因となっている認定や発行に必要な手順が少なくなります。新しいアプリについて計画するときには、このことを考慮に入れていただければと思います。また、現在アプリの発行時間を短くするための最適化を行っています。

* ユーザーが以前にダウンロードしたコンテンツに関連する新規アプリ内購入は、14 日間のコミッションの対象外になります。また、その他の使用条件が適用される場合があります。

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