[アーカイブ] TFS 2013 Preview のセットアップ
<オリジナル投稿 2013年6月28日 本ポストの情報はオリジナル投稿時点のものです。マイクロソフトの正式な見解や製品の仕様を示すものではないことをご了承ください。>
さて、前回、Visual Studio 2013 Preview のセットアップ について触れましたが、今回は、Team Foundation Server 2013 Preview を見ていきます。
こちらも、Windows 8.1 Preview にセットアップします(基本インストールです)。
インストール
相変わらず、TFS のセットアップは速いです。2分から5分で終わります。
構成
インストールが終わると、構成センターが起動してきます。今回は、クライアントOSにセットアップするので、「基本構成」を選びます。サーバーOSにセットアップする場合は、あらかじめ SQL Server だけインストールしておいてください(基本構成では、SQL Server Express を使うため、TFS が構成時にExpressもセットアップしてくれます)。
管理画面ですが、Team Foundation Service はユーザーフィードバックにより、青ベースになりましたが、TFS 2013 Preview はまだ赤ベースですね。きっとこの辺りは、RTM までに最適な形で調整されるのではないでしょうか?
チームプロジェクトの作成
Visual Studio 2013 Preview からチームプロジェクトを作成します。
「設定」をクリックします。
いろいろな直観的なアプローチで、「チームプロジェクトへ接続」へ行けますが、どの方法でもいいので、こちらを起動します。
「新しいチームプロジェクト」をクリックします。「ファイル」メニューからも作成できます。
チームプロジェクト名は適切に(あとで変更できません)。次に、プロセステンプレートを選択します。TFS 2013 から 新たにメジャーバージョンアップした3つのプロセスを搭載ですね。
TFS 2013 から、Team Foundation Service 同様に、バージョン管理に、Git を選択できるようになります。
チームプロジェクトに接続後のチームエクスプローラーはこんな感じです。以前よりカラフルで、直観的にわかりやすくなっていますね。
タスクボードとチームルームへのリンクがついているのもうれしいです!
また、うれしいことに、ワークスペースの構成、Visual Studio のソリューションの作成といった操作も、すべてチームエクスプローラーの中で、流れに従い組み立てていくことができるようになっています。Visual Studio 初学者にも優しい TFS です。
アクセスレベル
さて、アクセスレベルです。試用目的でしたら、使用許諾をよく読んだうえで、TFS WebAccess にてアクセスレベルを「フル」にしてみてください。これでチームルームなどが使えるようになります。
「既定のアクセスレベルとして設定」や、各グループ/ユーザー単位でアクセスレベルを設定してください。なお、アクセスレベルは、TFS のライセンスと関連していますので、よく確認して設定してください。
さて、アクセスレベルですが、
フル
標準
制限付き
という感じになっています(※TFS 2013 Preview 時点)。
TFS 2012 のときより、 「標準」でできることが増えているのがポイントです!プロダクトバックログ、Kanban、スプリントバックログが「標準」で使えるようになりました。これは、Visual Studio Professional with MSDN で、プロダクトバックログ、Kanban、スプリントバックログにアクセスできるようになったと言い換えるとわかりやすいですね(※詳細は、必ずライセンス条項をご確認ください)。
かたや、「フル」では、チームルーム、アジャイルポートフォリオ管理(※プロダクトバックログの上位概念です)、 TFS 2012 Update 2 から追加されたテストケース管理(Webベースのテストケース管理と手動テスト実行)、 Web からのフィードバックメールの送信と、フィードバックの管理が行えます。TFS の良さを活かして目的に注力するには、開発者は、Premium以降を。その他の方は、Test Professional をお使いいただくことをお勧めします。
「制限付き」は、TFS 2012 と変更がなさそうですね。まだまだ知られていませんが、TFS にバグやフィードバックをポストしたり、更新したりするのは CAL なしでできます。Feedback Client for TFS を無償入手し、そこから TFS にダイレクトにフィードバックを送信するのも CAL は不要です。すなわち、受け入れを行ったり、直接フィードバックをくれる利害関係者、とりわけエンドユーザーさんは無償で開発チームと的確なコミュニケーションができます。