[アーカイブ] Visual Studio 2012 ALM 仮想イメージと日本語化 - 急

<オリジナル投稿 2012年8月25日 本ポストの情報はオリジナル投稿時点のものです。マイクロソフトの正式な見解や製品の仕様を保証するものではないことをご了承ください。>

前回までで、Visual Studio 2012 の仮想イメージの入手とOSなどの日本語化まで見てきました。

いよいよ、Visual Studio 2012 の日本語化に入ります。

Visual Studio 2012 は言語パック対応

前回も触れましたが、Visual Studio 2012 は言語パックが提供される予定で計画されています。Beta 版、RC 版も言語パックが提供されていますのでこちらを使います。仮想イメージにインストールされている Visual Studio Ultimate 2012 RC の言語パックは、以下から入手いただけます。

https://www.microsoft.com/visualstudio/11/ja-jp/downloads#ultimate

英語版 Visual Studio の画面

日本語化してしまいますので、名残惜しいので、英語 UI のスクリーンショットを張っておきます。なお、一点だけ注意点ですが、ハンズオンラボのドキュメントは、当然英語UIの画面ショットが掲載されています。日本語UIだと操作が不安かな?と思われる方は、英語UIで一回操作してみるのもいいかもしれません。私は、違和感が特別ない性質なので、さっさと日本語化してしまいます。
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Team Foundation Server 2012 の日本語化

TFS 2012 RTM からブラウザのロケールに応じて UI が変わりますので以下、グレー色の部分は実施不要です。
先述しましたが、Team Foundation Server 2012 (TFS) は言語パックモデルではありません。ここでは、2つのパターンで日本語化をご紹介しておきます。

  1. TFS の Web UI を日本語で試したい(管理コンソールやコマンドラインは英語でもいい)
  2. できる限り全部日本語で試してみたい

お勧めは、所詮評価と考えると 1. です。これは実は、一か所設定を変えることで可能となりました(※実施は自己責任でお願いします)。
SQL Server Management Studio を起動し、「VSALM」に、Administratorで接続します。Databases/Tfs_Configuration/Tables/dbo.tbl_RegistryItems を選択し、右クリックし、コンテキスト依存メニューで「Edit Top 200 Rows」をクリックします。
imageというところを見つけてください。この「1033」を「1041」に変更してください。SQL Server Management Studio は閉じていいです。ここで、OS を再起動してください。再起動したら、IEなどのWebブラウザで、「https://VSALM:8080/tfs」にアクセスします。はい・日本語のUIになりました。
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さて、二つ目の方法です。こちらはある意味正攻法といえば正攻法です。ただし、手順が多いです。というのは、TFS (のアプリケーション層)を一回アンインストールして、日本語版のTFSをインストールするという方式となります。
まず、TFSの設定情報をメモしておきましょう。ここにも VHD の中の設定の画面を張り付けておきますね。
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ちなみに、ここからは、特に失敗しても安心な、Hyper-V のスナップショットか、VHD ファイルのバックアップをしておくといいと思います。
[コントロールパネル]の[プログラムと機能]で、「Microsoft Team Foundation Server 2012」を選択し、アンインストールします。そのあと、日本語版の Team Foundation Server 2012 をインストールします。ちなみに、日本語版の TFS 2012は

https://www.microsoft.com/visualstudio/11/ja-jp/downloads#tfs

から入手できます。
アンインストールするとこんな感じです。
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そのまま続けて、TFS 2012 日本語版をインストールします。
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インストールがさくっと終わりますので、次に構成です。
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ここで、ひとつ注意点です。すでにこの仮想マシンには、TFSのデータが入っていますので、ここでは、「アプリケーション層のみ」を選択してください。
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「利用可能なデータベースの一覧表示」ハイパーリンクをクリックするとひとつだけ TFS データベースが表示されます。
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TFS のサービスアカウントを選択し、パスワードを入力します。 VSALM\Administrator が表示された場合は、そちらを選択しましょう。表示されない場合は、まぁっ適当にお好みの人をとりあえず選択ください。パスワードはみんな同じです。
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確認してGoです。
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構成が自動で行われます。
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あとは、「TFS 管理コンソール」で、サービスのアカウントを「VSALM\Administrator」に変更すると元と同じ状況となります。
また、Web インターフェイスの日本語UI化については先述の方法で行ってください。今回は、アプリケーション層のみを再インストールしたため、データ層には手を入れていませんので、手動で設定してください(※自己責任です)
注意点ですが、プロセステンプレートとすでに格納されているプロジェクトのデータ(プロダクトバックログ項目やバグ、タスクなどなど)は英語のままです。これらも日本語で試したい方は、2.の方法で環境を作り、新規にチームプロジェクトを作成していただくか、日本語版のプロセステンプレートを別途 TFS 2012 日本語版の環境からダウンロードして、この環境に、アップロードしてください。

Visual Studio 2012 Ultimate の言語パックの適用

Visual Studio 2012 RC は言語パックがありますので、以下から入手しましょう。

https://www.microsoft.com/visualstudio/11/ja-jp/downloads#ultimate

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リソースが取得できない場合は、聞いてきますので、ネットから取得することができます。そのまま待っていれば、終わります。
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言語パックのインストールが終わりましたら、Visual Studio 2012 を起動してみましょう。
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立派な、英語UIで起動してくれますw Visual Studio 2012 から UI をオプションによって切り替えることができるようになりました。設定箇所の画面は以下です。
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言語パックがインストールされていれば、「日本語」がでてきます。Visual Studio を再起動するとしっかり日本語UIになりました。
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Blend for Visual Studio は Visual Studio 同様に言語を選択できます。起動すると最初に聞いてきてくれますので、「日本語」を選択しましょう。Blend for Visual Studioを再起動すると日本語UIとなります。

まとめ

見てみたように、いくつかの手順は必要ですが、英語版で提供されている Visual Studio 2012 ALM の仮想マシン イメージを可能な限り日本語で使う環境を作ることはできます。最先端の開発環境の体感、今後の学習などにお役立ていただければ幸いです。