[アーカイブ] 90s-00s-10s コンピューティングの新時代~検索と閲覧の時代から知って実行の時代へ

<オリジナル投稿 2013年2月28日 本ポストの情報はオリジナル投稿時点のものです。マイクロソフトの正式な見解や製品の仕様を保証するものではないことをご了承ください。>

ぜひ見ていただきたいセッションのストリーミングのご紹介です。
James Whittaker さんをご存じでしょうか?そう、Google社で Chrome, Google Maps, Google+ に携わった人物として知られていますね。Google の品質保証 (InfoQ) で彼が Google社でやっていたことが垣間見れます。また、”How to Break Software” シリーズ (ソフトウェア、Web、セキュリティなど) でも著名です。探索的テストの分野でも有名ですね。
彼は、元々 Microsoft に在籍していましたが、Google社に移籍そして、Microsoft に戻ってきています。その様子は James さんのブログ記事を翻訳している方がいらっしゃるので見ていただくといいかなと思います (記事へのリンク)。
さて、本題。見ていただきたいストリーミングは、今年1月末に米国ワシントン州で開催された ALM Summit 3 での全体会議セッションです。スピーカは、もちろん James さんです。

A New Era of Computing

ストリーミングだけではなく、Pod Cast、各種モバイルに最適化されたファイルのダウンロードもできますので、時間を見つけてみていただきたいです。
このセッションでは、1990年代、2000年代、2010年代でのテクノロジーとコンピューティングの移り変わりをとてもわかりやすく示してくれています。
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余談ですが、私も数年前から、同じクシで IT とビジネスの関係を題材にし続けていますが、考えることは一緒なのですねw あの Publickey さんでも取り上げていただきました (記事へのリンク: 「ITとビジネスの関係は、この20年でどう変化してきたか」)。
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James さんのセッションでは、今行われている「検索と閲覧」 (Old Magic)が、デバイスとサービスの発展とともに、より人間らしい思索 (New Magic) になっていくことを示しています。PC を立ち上げて、ブラウザを起動し、検索ボックスにキーワードを入れ、検索結果から気になるものをクリックし、さらに検索キーワードを見つけて・・・ではなく、デバイスに音声で伝えることで、今までの経験値なども加味した提案を様々なサービスを経由して導き出された結果として受け取ることができる世界観です。そこには、「やりたいこと」への自然な流れがあります。
Input から Intents へ、SERP (Search Engine Result Page) から Answers へ、Web から Structured Data へ、Browser から Magazine へ、Ads から Offers へ、Apps から Experiences へ。
詳細は、ぜひストリーミングを。彼のパッションあふれるプレゼンテーションも必見です!
さてさて、先日も大阪情報コンピュータ専門学校で、講演をさせていただいた際に、「なぜ Windows ストア アプリなのか?」とのご質問をいただきました。私は、Jamaes さんのセッションの資料を引用し、New Era への対応を行っているまだまだ数少ない実装の形が Windows ストア アプリであり、Windows Phone であるとご紹介をさせていただきました。これらって、個別アプリを使うという発想にとどまっていないところがまさに、New Era を見据えてのデザインであり、アーキテクチャであることがわかります。
そして、重要なのは、それを作るときの複雑さを軽減するエンジニアリングと方法論、アプローチが欠かせないということです。Microsoft は Team Foundation Server と Service でエンジニアリングに自然な流れを取り戻すソリューションを提供していますし、Visual Studio と .NET 由来の経験を活かせる開発/実行基盤と組み合わせると、サービスと多くのデバイスの実装と運用の負担を軽減し、開発者が注力しなければならない「クリエイティブな、利用者が潜在的に欲している体験」にまい進することができるようになるわけですね。