[アーカイブ] 長沢のセッションのデモ環境と同じものを使う方法と評価シナリオの紹介

<オリジナル投稿 2012年10月10日 本ポストの情報はオリジナル投稿時点のものです。マイクロソフトの正式な見解や製品の仕様を保証するものではないことをご了承ください。>

私のセッションでのデモについて、フィードバックで多いのは、「やりたかったのはこれだ!」、「開発に集中できる環境とはこうあるべき!」というのがほとんどです。ただ、こんな意見も。「あんなきれいに使いこなせない」、「評価したい、チームに見せたいが、あの環境にするまでが大変そう」。
今まで私は、デモ環境をコツコツひとりプロジェクトで作っていました。毎日やらないといけないので大変といえば大変ですが、普段の開発、テスト、マネージメントの延長でできるので、意外と簡単にトレーサビリティが取れ、いい感じのレポートが出力できる環境に TFS がベースだとできます。この手軽さは、そのまま、現場での開発でも実践できます。
ただ、最近のイベントでのデモでは、実は、仮想マシンを活用しています。
たとえば、Windows Developer Days (#wddjp), Microsoft Conference 2012 (#msc2012jp), Developer Camp 2012 Japan Fall (#DevCampJp) や、個別訪問でのプライベートセミナーもほとんどが仮想マシンを使っています。
この仮想マシンは、Developer Camp 2012 Japan Fall の基調講演で登壇した Brian Keller が手がけたものです。英語版の環境ですが、ダウンロードさえすれば、即、データも入っている環境で、評価やデモができます。Brian は、VHD と一緒にウォークスルーのドキュメントも準備してくれていますので、英語ですが、ステップ バイ ステップで確認したいポイントを操作することもできます。
Brian 自身も、基調講演で、この VHD を使っていました。飲みの席にて、私も日本語化して使っていると言ったら喜んでいましたので、皆さんも使って、彼を喜ばせてくださいw
さて、入手方法と日本語化については、以前に紹介しています。ダウンロードには時間がそれなりにはかかりますが、Hyper-V 環境で動作しますので、Windows Server 系はもちろんのこと、Windows 8 のクライアント Hyper-V が動作する環境でも動きます。かなりサクサク動きます。

さて、評価やデモで使えるウォークスルーをご紹介しましょう。
  • 適切なソフトウェアを作るためのストーリーボードの作成と利害関係者フィードバンクの収集
    Building the Right Software – Generating Storyboards and Collecting Stakeholder Feedback with Visual Studio 2012.docx
    PowerPoint によるストーリーボーディングの作成とプロダクトバックログ項目とのマッピング、動くソフトウェアができた際に利害関係者から即、フィードバックをもらうための Feedback Client を確認できます。どちらも TFS 2012 が縁の下の力持ちになっています。
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  • TFS 2012 によるアジャイル プロジェクト管理
    Agile Project Management in Visual Studio Team Foundation Server 2012.docx
    TFS 2012 で強化されたバックログ管理、ベロシティや、タスクボード、バーンダウンチャートなどを確認することができます。
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  • TFS 2012 による本業に注力できる開発環境の作り方
    Making Developers More Productive with Visual Studio Team Foundation Server 2012.docx
    Visual Studio 2012 と TFS 2012 の組み合わせで、どれだけ開発者の仕事が効率化でき、本業に集中できるのかを確認できます。私のデモの中でも大好評なパートです。
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  • Test Manager 2012 によるテスト計画
    Introduction to Test Planning with Microsoft Test Manager 2012.docx
    テストの最初のステップとしてどのようにテストを計画するのか、その期間やイテレーション、テスト構成をどうするのか、どのビルドをテスト対象とするのかの判断などが容易に行える材料をそろえてくれることを確認できます。
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  • Test Manager 2012 によるテストケース管理
    Introduction to Test Case Management with Microsoft Test Manager 2012.docx
    テストの包括的な管理が行えることを確認できます。バックログ項目(ユーザーストーリー)に対するテストの作成、その後のトラッキングで、テストケースから、テスト済みのユーザーストーリーはどれかを見る方法や、バグの追跡などバックエンドで TFS 2012 がどれだけのトレーサビリティを利用者負担がないなかでとってくれるのかテストの視点で確認できます。
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  • Test Manager 2012 による手動テストの作成と実行
    Authoring and Running Manual Tests using Microsoft Test Manager 2012.docx
    Test Manager 2012 を使ったテストケースの作成とその実行について確認することができます。一度実施した手動テストを早回し(自動実行)するあのデモの操作を確認できます。
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  • Test Manager 2012 によるプラットフォーム バリエーションに応じたテスト実施
    Introduction to Platform Testing with Microsoft Test Manager 2012.docx
    Test Manager では、テスト対象の環境から計画、実行に活用できます。たとえば、テスト対象のクライアントが、Windows 7, 8 とあり、ブラウザが、IE 8, IE 9, IE 10, Firefox とあった場合には、テスト計画時に構成を選択するとその分だけテスト実行時に実施と結果がしっかり分離されてみることができます。このあたりについて確認することができます。
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  • Test Manager 2012 による探索的テストの実践
    Exploratory Testing and Other Enhancements in Microsoft Test Manager 2012.docx
    探索的テストが機能として分離したため、非常に実践しやすくなりました。バグの起票も、実施した手順をテストケースとして切り出すことも可能です。このあたりの動きを確認できます。
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  • Lab Management の強化ポイント
    Lab Management Improvements in Visual Studio 2012.docx
    仮想化技術も活用し、テスト環境の構築からビルドのデプロイ、テストの手動/自動実行まで強力にサポートする Lab Management の設定から活用方法まで確認できます。
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  • Visual Studio 2012 によるコード化された UI テスト (CUIT)
    Introduction to Coded UI Tests with Visual Studio Ultimate 2012.docx
    自動 UI テストは、Visual Studio から作成できますが、それだけではなく、Test Manager で一度実行した手動テストは、自動 UI テストとして取り込むことできます。このあたりも含めて確認できます。
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  • TFS 2012 によるブランチとマージの可視化
    Branching and Merging Visualization with Visual Studio Team Foundation Server 2012.docx
    Team Explorer 2012 でのチェックインから、TFS 2012 でのブランチとマージ、そのグラフィカルな可視化の方法について確認できます。
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  • Visual Studio 2012 による単体テストの効率化とコードクローンの検出
    Unit Testing and Code Clone Analysis with Visual Studio 2012.docx
    刷新された単体テスト機能により、テストアダプターを用意すれば、さまざまなテストフレームワークのテストをテストエクスプローラーやTFS 2012 の自動ビルドで実行できるようになりました。また、コードのクローンを検出する機能もあり、レガシーコードへの対応がよりやりやすくなります。この辺りを確認できます。
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  • Visual Studio 2012 によるコード分析
    Using Code Analysis with Visual Studio 2012 to Improve Code Quality.docx
    おなじみにコード分析機能は、多くの方に使ってもらえるようになっています。ビルドと同時にコード分析を行う、TFS 2012 の自動ビルドでのコード分析を行うなど、コード分析はいつでもどこでも実行できる世の中です。この辺りを確認できます。
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  • Visual Studio 2012 によるコードの依存関係の理解の促進
    Understanding Class Coupling with Visual Studio Ultimate 2012.docx
    Visual Studio 2012 が持つ、強力なコード診断機能で、依存関係を把握しながらコード変更が安心して行える機能を確認できます。
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  • Visual Studio 2012 によるアーキテクチャツールによるソースコードの診断 (レガシーコード対策)
    Code Discovery using the Architecture Tools in Visual Studio Ultimate 2012.docx
    依存関係グラフの強化された機能を中心にして、Visual Studio 2012 がもつコード検索と診断の能力を確認できます。
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  • Visual Studio 2012 によるアーキテクチャエクスプローラーの威力
    Using the Architecture Explorer in Visual Studio Ultimate 2012 to Analyze Your Code.docx
    アーキテクチャエクスプローラーを用いるとよりきめ細やかにソースコードの関連やアーキテクチャの状況をビジュアルに把握することができるようになります。この辺りを確認できます。私はこの機能とOSSを組み合わせて、TFS 2012 のトレーサビリティを可視化してご覧いただくデモを行ったりします。
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  • Visual Studio による Web パフォーマンステストとロードテストの実践
    Introduction to Web Performance and Load Testing with Visual Studio Ultimate 2012.docx
    http リクエストとレスポンスをキャプチャし、Web テストを行うソリューションとそこに負荷をかけることができる機能を確認できます。
    image image image image Visual Studio 2012 による IntelliTrace を活用したデバッグ
    Debugging with IntelliTrace using Visual Studio Ultimate 2012.docx
    強力なデバッグ機能である IntelliTrace について確認できます。便利そうだけどよくわからないという方は、体感してみてください。ほしくなりますw
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  • Visual Studio 2012 による IntelliTrace を活用した本番環境での問題診断
    Diagnosing Issues in Production with IntelliTrace and Visual Studio 2012.docx
    Visual Studio 2012 の新機能として、IntelliTrace を本番環境で実施することができます。非常に軽量なランタイムで実現しています。この仕組みと使い方を確認できます。
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  • PreEmotive Analytics Community Edition
    Introduction to PreEmptive Analytics.docx
    TFS 2012 の拡張機能として、PreEmptive の Community Edition がバンドルされています。こちらで何ができるのかを確認できます。
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さて、私はというと、このウォークスルーを読んだことがありません。今回初めてファイルを開き、数ページのスクリーンショットを撮りましたw 私は大体この手のツールが何を期待され、どう作られ、どう使ってもらいたいのかが自然とわかるタイプなので、こういうものがなくても、自分で触り始められます。みなさんの状況によってはとにかく使ってみるところからというのもありかもしれません。その場合も、きっと後でこのウォークスルーを見るとより良い使い方や、意図をより深く知ることができるのではないかと思います(読んでない奴が言うなですがw)