[アーカイブ] [書籍] アジャイルソフトウェアエンジニアリング

<オリジナル投稿 2012年4月18日 本ポストの情報はオリジナル投稿時点のものです。マイクロソフトの正式な見解や製品の仕様を保証するものではないことをご了承ください。>

日経BP社より、
『アジャイルソフトウェアエンジニアリング ~ 基本概念から継続的フィードバックまで』
が 2012年5月24日 に発売されます。
日経BP社のサイトから、発行記念特別価格(20% OFF)で購入できるとのことです(2012年6月30日申し込みまで)。
詳しくは、

『アジャイルソフトウェアエンジニアリング』発行記念 サイト

をご覧ください。申し込みもここから行えるようです。
というところまでは、先日の TFSUG #5 でもお伝えしました(特別価格購入サイトのオープンが早まりました!)。ふつうなら Windows Developer Days 目前なので、それまで黙っておいて、セッションで盛大にアナウンスしたほうがよさそうに思いますが、そうしたくありませんでした。なぜならば、監訳を TFSUG の主要メンバーにお願いしたからです。監訳者各位、感謝、感謝です(はぁーと)。
内容については、日経BP社のサイトで、なんと!第9章まるまる大公開されています(※内容は一部変更される可能性もあります)!
書籍自体は、『Agile Software Engineering with Visual Studio – from Concept to Continuous Feedback』 の日本語訳版となります。この書籍の前身にあたる書籍も日本語訳され、多くの方に読んでいただいておりますが、その進化系というか、欧米でおこなれているソフトウェア開発の今に至る背景から、今、そして今後について、アジャイルの基本概念、プラクティスとそれをエンジニアリング環境として Visual Studio 2010 をベースにして具体的に解説しているので、今までになかなかなかった書籍になっていると思います。
Visual Studio を具体例として挙げていますが、Visual Studio 2010 そして、Visual Studio 11 はソフトウェアエンジニアリング環境の最先端を行っていると思います。そういう意味で、OSS をはじめ、他のツールを組み合わせて頑張っている方々にも参考になる考え方や実現の仕方が見えると思いますので、読んでほしいです。なので、本書のタイトルから 「with Visual Studio」 を外してもらうようお願いしました。
さて、本書の立ち読みサンプル(第9章)ですが、Microsoft 社における生々しいソフトウェア開発の改善の様子を見ていただくことができます。私もセッションでこの話をしたりしますし、「Visual Studio は作っている人間が自分たちのために作ったものを一般的に使えるようにした機能が詰まっている」と紹介しているように、その地を行く内容が書かれています。立ち読みだけでは、本書はもったいないので、ぜひ全部読んでいただきたいですが、そのきっかけとして、まず立ち読みしてみてください。
僭越ながら、監訳者を代表して監訳者序文を書かせていただきました。その一部分もサイトでご覧いただけますので、先述の内容ともども、ぜひ読んでいただければと思います。
私流に言いますと、「この書籍は、だましてでも読ませたい書籍」です。読んで損なしな内容ですので、ぜひだまされたと思って読んでください(※各自のご判断でw)。
序文にも書きましたが、ぜひ、閉塞感のある開発現場では、マネージャに見てもらいたいページを開いてそっとデスクに置いてきてほしいです(※無記名でネ)。また、本書が現場に役立つと思ったマネージャは、プロジェクトの邪魔にならないタイミングで率先して読書会などやってほしいです。
さて、本書では、わたしの同僚でもあり、Visual Studio のプランナーでもある Sam Guckenheimer から日本のみなさんに向けたメッセージももらっています。彼は日本の事情をよく知っているのですが、ちょうどイベントなどの講演で世界中を駆け回っている最中にもかかわらず、「今の日本の状況を詳しく教えてほしい。それを踏まえて書きたい」と言ってきてくれ、そして書いたメッセージとなります。
# あと、Visual Studio 11 についての記述は、原書が Visual Studio vNext (要するに Visual Studio 11 Developer Preview の前くらい) についての記載だったところを可能な限り最新の情報をということで、Visual Studio 11 Beta の内容にしてあります。