Build 2014とde:code #decode14

マイクロソフトの田中達彦です。
2週間ほど経ってしまいましたが、2014年4月2日~4日にBuild 2014という開発者向けイベントが米国サンフランシスコで開催されました。
Buildというイベントはマイクロソフトの最新技術に関するカンファレンスで、新しいテクノロジを発表する場でもあります。

Buildそのものに関しては、MVA(Microsoft Virtual Academy)で速報をお届けしました。
https://www.microsoftvirtualacademy.com/training-courses/build2014-sokuhou
この速報では、Buildでの発表内容からいくつかのテクノロジを抜粋して簡単に紹介しています。

もっとこってり最新テクノロジを解説する場として、日本でde:codeというイベントを2014年5月29日~30日に開催します。
de:codeではセッションをいくつかのトラックに分類しています。
僕自身も、Devicesというトラックのオーナーをしていて、他のトラックオーナーやスピーカーとともにセッションを作り上げていっています。

Devicesトラックの概要文(青字の部分)をWebサイトから持ってきました。

業務においても、個人的な用途においても、今後デバイスの多様性や役割が向上することは間違いないでしょう。PC で動作をすることを前提に開発、設計されてきた Web やアプリケーションを、その開発スキルや資産を活かしつつ、あるいは、新しいフレームワークを取り込みながら、デバイス & サービス時代に対応するための手法や最新の技術情報をお届けします。

Devicesトラックでは、主にクライアントのソフトやアプリを開発している開発者の方に、マイクロソフトがどのような方向に進もうとしているのか、そしてそのためにどのようなテクノロジを選べばよいのかという答えを、Devicesトラックのセッションを通じてお届けします。

Buildで発表されたWindows 8.1 updateでは、マウスやキーボードでの操作性を向上させています。
デスクトップのタスクバーにWindowsストア アプリをピン止めできたり、ストア アプリからデスクトップアプリにタスクバーを使って切り替えれたりと、今まで隔離していた感のあるデスクトップ アプリとストア アプリの行き来がスムーズになっています。
さらに、サイドローディングと呼ばれる方法でストア アプリを直接PCにインストールしたときは、ストア アプリからPC内のWin32アプリとやり取りできるようになりました。
これらの変更は、ストア アプリをビジネスで使う際の利便性を大幅に向上させています。
すなわち、ストア アプリは一般消費者向けだけではなく、ビジネスの世界でも活用できるのです。

de:codeでは奥の深いセッションを用意するとともに、ストア アプリの開発をよく知らない方が体系的に学べるセッションも用意しています。
例えば、以下のセッションに順に参加することにより、ビジネスで使うストア アプリについて学ぶことができます。

Windows アプリ開発、どこへ向かうのか。どう考えるべきなのか
  ↓
Windows ストア アプリの開発、テスト、デバッグ、ストアへの提出まで
  ↓
XAML による Universal Windows アプリ 徹底解説
  ↓
業務システム/LOB アプリをタブレットに注入! Windows ストア アプリの開発と展開
  ↓
デスクトップ アプリケーションと Windows ストア アプリの連携
(各セッションタイトルは最終版のものではありません。変更する可能性があります)

1つ新しいテクノロジを紹介します。
セッションタイトルの中に、Universal Windowsアプリという文言があります。
Universal Windowsアプリとは、Windows 8.1とWindows Phone 8.1で一部のソースコードを共有できるアプリです。
Windows 8.1のストア アプリは、そのままUniversal WindowsアプリとしてWindows Phoneとコードの一部を共有できるのです。

日本ではWindows Phone 8.1が発売されていないのでUniversal Windowsアプリなんて関係ないという声も聞きますが、ストア アプリを作るのであればUniversal Windowsアプリに関する知識も得ていたほうが良いことには間違いありません。
詳しくは、de:codeでのセッションをご覧ください。

de:code
2014年5月29日(木)~30日(金)
ザ・プリンス パークタワー東京
https://www.microsoft.com/ja-jp/events/developer/

マイクロソフト
田中達彦