Windowsストア 審査の通し方 No.05 ~[1.1] アプリは、サポートしているすべての言語と市場で、ユーザーに独特かつ独創的な価値または実用性を提供しなければならない

マイクロソフトの田中達彦です。
本連載では、Windowsストアの審査でよく引っかかるポイントを説明します。

[注意事項]
Windowsストアの審査に通るかどうかと、良いWindowsストア アプリかどうかの基準は別のものです。
良いWindowsストア アプリでも、必要な機能がないと審査に落ちることがあります。
本連載は、「Windows 8 アプリの認定の要件」バージョン4.0(2012年10月19日改定)の中から
ポイントとなるものを抜き出しています。
下記リンクの最新の要件を必ずお読みください。
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/apps/hh694083.aspx

[アプリの価値とは]
アプリは、ユーザーに使ってもらってなんぼのものです。
使っていて面白くないアプリや役に立たないアプリは、ユーザーもダウンロードしたいとは思わないでしょう。
しかし、ある人にとっては全く役に立たないアプリでも、他の人から見ると役に立つような場合もあります。

アプリの認定の要件の1.1にある「ユーザーに独特かつ独創的な価値または実用性を提供しなければならない」は、主観的なものであり、判断が難しい項目でもあります。

[1.1で落ちたとき]
もしストアの審査に落ちたとき、その理由が1.1であるならば、テスターから見て実用性を提供していないと判断されたということです。
よくある例としては、1人の開発者が似たようなアプリを複数作成し次々にストアに登録していくと、最初のいくつかのアプリは審査に通ったとしても、途中から審査に落ちてしまうことがあります。
この場合は、審査に通ったアプリと審査に落ちたアプリはほぼ同じものにも関わらず、落ちたアプリは1.1の項目に引っかかります。
特に、同一の開発者が同じようなアプリを次々に申請したときは、後で申請されるアプリの実用性がないと判断されるからです。

他にも、Visual Studioで作成したプロジェクトをそのままビルドしたものをストアに申請しても、おそらく1.1で落ちます。

実用性があるにもかかわらず1.1で落ちた場合には、ストアへの申請時にテスターへのコメントとして、そのアプリが提供する実用性について説明し、再度申請を試みてください。

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田中達彦