Windowsストア 審査の通し方 No.04 ~[2.4] Webブラウザーに飛ばさない~

マイクロソフトの田中達彦です。
本連載では、Windowsストアの審査でよく引っかかるポイントを説明します。

[注意事項]
Windowsストアの審査に通るかどうかと、良いWindowsストア アプリかどうかの基準は別のものです。
良いWindowsストア アプリでも、必要な機能がないと審査に落ちることがあります。
本連載は、「Windows 8 アプリの認定の要件」バージョン4.0(2012年10月19日改定)の中から
ポイントとなるものを抜き出しています。
下記リンクの最新の要件を必ずお読みください。
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/apps/hh694083.aspx 

[Webブラウザーへのリンク]
Windowsストア アプリで、Webブラウザーを開いて情報を表示させるアプリがあります。
アプリが提供している価値はアプリ内で完結している必要があり、Webブラウザーを開くことで価値を提供しているアプリは、ストアの審査に通りません。
Webブラウザーを開くことによって価値を提供していると判断されるアプリは、「2.4 アプリで提供されるプライマリ エクスペリエンスはアプリ内で行われなければならない」の項目に引っかかるからです。

 

[2.4で落ちてしまう場合]
アプリが提供する価値をアプリ内で提供しているにもかかわらず、2.4の項目で落ちてしまうときは、ストアのテスターがアプリの価値を間違えている可能性があります。
そのときはアプリの申請時にテスターへのコメントとして、そのアプリが提供している価値について説明します。
もしテスターがアプリの価値を誤解しそうなときは、あらかじめテスターへのコメントにアプリが提供している価値を明記します。

[起動するWebブラウザーの選択]
Webブラウザーを呼び出すアプリがあったとき、Windowsストア アプリ形式のWebブラウザーか、デスクトップ版のWebブラウザーのどちらかが起動するかは、ユーザーが選択できます。

Internet Explorer 10の場合は、デスクトップ版のWebブラウザーを起動し、インターネット オプションを表示させます。
[プログラム]タブにある[リンクの開き方を選択]の部分で、起動するWebブラウザーを選択できます。

デフォルトの設定は、Internet Explorerで自動的に判定するになっています。
これを常にWindowsストア アプリ形式のInternet Explorerで開くか、デスクトップ版のInternet Explorerで開くかを指定できます。

[前後の記事]
No.03 : [1.2] ベータ版は審査に通らない
No.05 : [1.1] アプリは、サポートしているすべての言語と市場で、ユーザーに独特かつ独創的な価値または実用性を提供しなければならない

マイクロソフト
田中達彦