[Windows Phone 7 UIガイドを読み解く] 第15回 ~アプリケーションの設定~

[Windows Phone 7 UIガイドを読み解く ] 第15回 ~アプリケーションの設定~

[Application settings] (68ページ - 69ページ )
何らかの設定する項目があるアプリケーションでは、設定用のページを用意したほうがよいでしょう。
設定用のページを作る場合は、以下の設定ページのような、システムの設定やシステムアプリケーションの設定のレイアウトや振る舞いを参考にしてください。

アプリケーションの設定を変更する際は、変更を即座に反映するように実装します。
すなわち、[更新]ボタン、[OK]ボタンや、その他の確認用のダイアログなどを必要とする実装をしないようにします。

アプリケーションの設定は、なるべくシンプルにします。
複数のページを使用する設定や複雑な設定などは、ユーザーを困惑させることや、ユーザーのフラストレーションにつながってしまいます。
設定用のページ数としては、最大2ページ(2スクリーン)に収まるようにします。

設定にテキストボックスを使用している場合など、ユーザーの動作が途中でキャンセルされる可能性があるときは、キャンセルできる方法を用意したほうがよいでしょう。
データを上書きしたり、消去してしまう可能性がある場合か、データを元に戻せない場合は、キャンセルボタンを用意します。

ネットワークを介してデータをやり取りするアプリケーションは、ネットワークへのアクセスを無効にするオプションを用意してください。

[連絡事項]
11月25日、26日に開催される、PDC10 (Professional Developers Conference) というイベントで、Windows Phone 7について話しました。
「UX1 ついに公開! Windows Phone 7 知っておくべき開発の心得」というセッションを担当しています。
本ブログで、セッションを元にした記事を後日書く予定です。

[注意事項]
この記事は、UI Design and Interaction Guide for Windows Phone 7 Version 2.0というドキュメントを元に書いています。個人的な意見や見解も含んでいます。
記事中のページは、印刷後のページ(左上または右上に表示されている数字)です。
画像は、断りのない限りオリジナルのドキュメントから引用しています。
英語の得意な方は、オリジナルのドキュメントもご参照ください。

[オリジナルのドキュメント]
オリジナルのドキュメントは、下記Webサイトよりダウンロードできます。
https://msdn.microsoft.com/en-us/library/ff637515(VS.92).aspx
このページの最初のほうにある、「UI Design and Interaction.....」というリンクをクリックすると、ダウンロードが始まります。

[Windows Phone 7 UIガイドを読み解く]
第1回 : WP7のデザイン哲学~
第2回 : ~スタート画面~
第3回 : ~ステータスバー~
第4回 : ~アプリケーションバー~
第5回 : ~アプリケーションバー アイコン~
第6回 : ~電話機の傾きによる画面の向き~
第7回 : ~プッシュ通知サービス~
第8回 : ~タイルによる通知~
第9回 : ~トーストによる通知~
第10回 : ~直接の通知~
第11回 : ~ナビゲーション、フレーム、ページの概念~
第12回 : ~ページのタイトル~
第13回 : WP7のテーマ~
第14回 : ~システムとシステムアプリケーションの設定~
第15回 : ~アプリケーションの設定~

マイクロソフト
田中達彦