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「オールインワンの開発によるファーストクラスの ALM」Team Foundation Server 2010 活用シナリオ

昨年4月にリリースしてから Visual Studio 2010 自身もそうですが、Team Foundation Server 2010(以下、TFS) が非常に注目されています。注目されている背景には以下があるかと思います:

  • 価格が改定された
  • MSDN Subscription に特典として TFS フル機能の使用権利が付与
  • チーム開発インフラの重要性が定着化

「価格が改定」については、例えば、パッケージでの参考価格だと 68,000円(税抜)となります。TFS は、サーバーライセンスと、クライアント アクセス ライセンス(CAL)が必要となりますが、どちらも同額となりました。したがって、1サーバー構成(*TFS は柔軟なサーバー構成が可能です)だとすると、

必要ライセンス数 = サーバーライセンス × 1 + チームメンバー分のCAL

となります。パッケージでの購入の場合は、1 パッケージに5人まで CAL なしでアクセスが可能です。ややこしいですが、例えば、上記の構成で、チームメンバーが5名ならば、1 サーバーパッケージを購入すれば、5人まで CAL なしで OK なので、参考価格の 68,000円で TFS を活用できる・・・ということに。

もちろん、お得なボリューム ライセンスなどもあるので、それもぜひ確認ください。

「MSDN Subscription 会員の特典」については、Visual Studio 2010 with MSDN Subscription をお持ちならば、TFS のサーバーライセンスとクライアント アクセス ライセンスがついてくることになり、すでに TFS をフル活用することができます。すでにチームメンバーが、上述の MSDN Subscription 会員ということならば、今すぐに TFS を使うことができるということになりますね。

「チーム開発インフラの重要性が定着化」とは、ソフトウェア開発は、チームで行うものですし、ただ作ればよいだけではなく、正しいものを正しく作り、それが正しいことを把握しないといけない。それが浸透してきています。タスクやバグとソースコードのバージョンを関連付けて管理することや、自動ビルド、とりわけ、継続的インテグレーションの浸透により、開発インフラを整備することは、ソフトウェア開発を成功に導く、一つのファクターとして広く認知されています。

通常は、多くのツールを組み合わせて、四苦八苦しながら構築するこのチーム開発インフラを TFS はオールインワンで提供してくれます。要するに 「楽」 なんです。いろいろなツールを使うということはそのツールのしがらみにとらわれるわけですが、TFS は、一番使い慣れたツールから接続できるように設計された、Open ALM Platform です。

プロジェクト管理者なら、MS Excel や MS Project から。開発者なら Visual Studio や Eclipse から。テスト担当者なら、MS Excel や MS Test Manager から。と、使い慣れたツールの中に閉じて、チーム コラボレーションのための各種のリソースを活用できます。

活用とは、自分が 「今」知りたい、知らなければならない情報だけにシンプルにアクセスでき、シンプルに作業すれば、伝達できるということです。本業に専念できる環境・・・誰もがほしいですよね?

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さて、本題ですが、TFS を活用していただけるチームがとてもとても増えている今日、より活用していただきたいために、TFS の活用シナリオを公開しています。

Microsoft Visual Studio Team Foundation Server 2010 (TFS 2010) 活用シナリオ一覧

まだ、すべてを公開できておりませんが、どんなものが今後公開されるかも、こちらに記載されていますので、ぜひご覧ください。ご自身が理解するためだけでなく、チームメンバーやマネージャー、上司に説明する道具としてもぜひご利用ください。そのために解説だけではなく、動きのわかる動画(※無音声です)もつけてあります。

今公開できているものは以下です:

ぜひ、これからのソフトウェア開発を支える必要な武装をお考えください。

デブサミ 2011 にて、 ALM についての最新動向をお話しします。ぜひご参加ください。

2/17 14:20-15:05 @東京 目黒 雅叙園
【17-D-4】いまだからこそ ALM ~ 「人・プロセス・ツール」

ながさわ (@tomohn)