Agile Conference tokyo 2011 セッション資料とデモを公開

先週 7月20日に開催された Agile Conference tokyo 2011 でお話しをさせていただきました。

すでにセッション資料は、セッションの開始前に公開済みですが、こちらでもご案内させていただきます。

【Agile Conference tokyo 2011】 継続的フィードバック

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また、今回使ったデモ動画を SkyDrive にて公開しました。WMV形式で自由にご覧いただけますし、ダウンロードもしていただけます。ダウンロードした動画はみなさんの範囲にて、ご活用ください。社内での勉強会や、打合せ時のデモ利用や、イントラネットでの共有、コミュニティ勉強会での利用などなど、お役立てください。

デモ動画コンテンツ集(WMV)

今回は、3つのポイントに絞ってお話をさせていただきました(後述)。

前提条件として、Agile Conference tokyo が今回で3回目であること、私は唯一(主催者としての長瀬さんのご挨拶を除く)3回連続3回目のスピーカーであることから結構考えました。

前回までの参加者からすると、似た内容にならざるを得ない。これは、新しい情報がないということではなく、話が一貫しているゆえの悩みです。それだけ Visual Studio 2010 の世界観は、完成しています。また、その完成度に日本の多くのソフトウェア開発が必ずしもついてきていない部分もあるといっても言い過ぎではないです(もちろん、超えているソフトウェア開発現場もある!)。

とはいえ、前回までを前提にして、その先のお話に注力すると、事前情報がないと結局は伝わらない事態となってしまう(要するに自己満足)。

そのあたりも考え、今回は、かなりのメディアミックス(この表現適切?)にしてみました。時間的にも 40分という限られた中での選択でした。

<追記>

そして今回、奇しくも基調講演・特別講演をされた、マーティン ファウラー氏、ジェズ氏がお話しされた内容は、私が盛り込みたかった内容になります。私は、それを踏まえて、「今の開発支援ツールは、シンプル化しつつ、実現できるようになってきている。だから躊躇せず、あきらめずに、本来やるべきことを目指してほしい。そのためにチームで悩んでください。」ということをお伝えしたかったのです。

<追記の追記>

マーティン ファウラー氏の講演については、Publickey 新野さんがまとめてくださっています。

</追記の追記>

ちょうど、素晴らしい方々がそれを語っていたので、私は、開発支援ツールのところに注力できました。逆に、「ツール寄り」と感じた方は、ぜひ基調講演、特別講演と合わせてみてくだされば幸いです。

</追記>

今回は、

  • スライドでの解説
  • デモ動画での解説
  • 実機デモでの解説

をふんだんに織り交ぜています。

動画を多用した背景は、「短い時間を考慮」、「Visual Studio vNext は実機デモが禁止されている。でも動きを見ていただきたい!」です。実のところ vNext 以外は、全部実機でいつでもご覧いただけます。あの環境をご覧いただくと「うちの現場ではまだまだ」とか「あの環境を作るのは大変」と感じる方が多いですが、あの環境は、セットアップなら1日かかりません。デモデータも一人プロジェクトで毎日1チェックインしておくだけ、あとは TFS が中心にデータの収集とレポートを勝手に作ってくれるわけです。手間は実はほとんどかかりません。

さてさて、3つのポイントですが、以下になります。

  • Going Agile with Tool: すでにアジャイルを実践する後押しをしてくれるツールはそろっている
    デモ動画と実機デモでご覧いただきました。
  • Continuous Feedback: 継続的フィードバックを実現する背景とツールのカバー範囲の拡大と個々のツール機能のシンプル化
    Visual Studio vNext のデモ動画をご覧いただきました。
  • Tools for Agility: アジャイルにも対応した開発支援ツールの今後についての考え方と各ツールの見極め
    Team Foundation Server と OSS の各種のユーティリティ、 Windows Phone 7 のアプリ(OData で通信)をご覧いただきました。

ここでは、特に3つ目のポイントに触れたいと思います。

開発支援ツール、いわゆる ALM のツールは、非常に複雑な印象を受けます。これは、個別のソリューションに対する専門ツール群から成り立っている背景と関係しています。たとえば、要求管理ツール、構成管理ツール、バグ追跡ツール、ビルド管理ツールといった具合です。

実際のソフトウェア開発、とりわけ、アジャイルな開発スタイルを考えると、この単位でことが進むわけではないことがわかります。

では、ツールの単位に合わせるのか?そうではないですよね?ではどうすべきか・・・その辺をお話しました。

時間も限られているので、深くはお話しさせていただくことがかないませんでしたが、関心のある方には、お話しをしたいと思います。