【セミナー】チーム開発を開発者視点から

こんにちは。ここのところは Microsoft On で、そしてその後には MSDN オフラインセミナー 全国ツアー で、チーム開発に関したセッションを展開しているのですが、チーム開発とは、文字通り、ソフトウェア開発をチームとして実践していくということで、それには様々な要素が絡んできます。当然ソフトウェア開発は開発者だけで成り立っているわけではないので、いろいろな役割の視点があります。それだけではなく、アーキテクチャやドメインの視点、開発成果物からの視点など多岐にわたります。

そんな中で、チーム開発とか、開発プロセスとか、開発ライフサイクルというと、どちらかというと、開発者を置き去りにし、「管理される」とか、「今までの自分のやり方を否定されるんじゃないか、リセットされるんじゃないか」とかネガティブなイメージを抱いてしまう方、多かれ少なかれいるのではないでしょうか。

コンサルタントしていたときは、まさにこのケースに遭遇することが多く、良い方向へ向かっていく、現状を打破するには全体最適を目指した試みが必要なのはわかっているのに、現場、とりわけ普段から自力で努力を積み重ねている開発者の理解が得られないために断念するような話をよく耳にしました。懇切丁寧にその意義を説明させていただくと、皆さん、一様に理解を示し、少なくとも今までよりポジティブに考えるようになっていくのですが、そうならないという現状があるとしたら、それは機会損失でしかないと考えています。

そこで、今後「チーム開発」をテーマに掲げセッションをするにあたって、まずは、開発者フォーカスで開発者が開発時にできることから説明をすることにしました。

今まで実施した Microsoft On の際に書いていただくアンケートにおいても、開発者視点でチーム開発やプロセス改善のエッセンスが聞けてよかったといったうれしいコメントもいただきました。

今後は、別の視点でのセッションも頭の中ではいくつか描いています。モデリングの話もしたいし、チーム基盤としてソフトウェア構成管理や変更管理の話もしたい、MSF(Microsoft Solutions Framework)の話もしたいし、プロセス改善の話もしたいといろいろと思っているわけですが、マイクロソフトは皆様からのフィードバックを重視する会社ですので、私も皆様の声を大切にしていきたいと思っています。っということで、どんなテーマのどんな内容を聞きたいかをご意見、リクエストをいただければ幸いです。すべてにお答えはできないかもしれませんが、参考にさせていただきます。

ちなみに、今回、開発者にフォーカスを当てた理由がもうひとつあります。それは6月に実施した「ALM 概要」のセッションでのアンケート結果です。この際にも単体テストを中心とした試み、Team System で実践できることをご希望されている方々が多かったのです。ちなみに2番目に多かったのは、開発プロセスとモデリングでした。その次が Web アプリケーションのテスト。