あれよあれよと、、、tech・ed North America 終了です!~その2

では、気になった点をサックと書かせていただきます(なお、開発中の機能も含まれますのでご了承ください)。

1. 次期 Team System コードネーム "Rosario" では、"Historical Debugging" という機能が予定されている。この機能では、デバッグの巻き戻しが可能なため、デバッグ実行時に誤って進む過ぎた場合なども、「巻き戻し」てデバッグを再開できる。

2. 次期 Team System コードネーム "Rosario" では、テストの優先付け機能が予定されている。この機能では、コードを変更した場合に、そのコードに対する単体テストのカバレッジ情報から、後退テストとして実施したほうがよいテストを示してくれる。

3. 次期 Team System コードネーム "Rosario" では、独自レポートの作成のための機能が大幅に強化される。

4. 次期 Team System コードネーム "Rosario" では、コード管理における「分岐/マージ」機能が見える化されるとともに、大幅に強化される。

5. Entity Data Model (EDM)は、アプリケーションのモデル化ではなく、データのモデル化のために利用するのがよい。EDMにより、「データ」のモデルは、DBにもアプリケーションにも強く依存しないで存在できる。「データ」は永続化でき、アプリケーションで使用でき、サービスでも使用できる存在となる。

6. ASP.NET MVC でポイントとなる名前空間は System.Web.Abstractions、System.Web.MVC、および System.Web.Routing の3つ。

7. .NET と Java は互いに Inspire の歴史。Windows DNA(ASP、ADO、MTS)@1996 が J2EE(JSP、JDBC、EJB) @1999 を Insipre し、また Java言語とJava VM @1996 と J2EE@1999が、.NET 1.0の C#/VB/CLRと ASP.NET/ADO.NET @ 2002 を Inspireし、それが J2EE 1.4, JAX-RPC@2003 を Inspire。

8. J2EE 1.4 はJavaEE 5、Open SOA、Open Source に分化(Fragment)。今後の Application Platform で重要となる Workflow、Rules、Logic間通信についての今後が注目(.NETはそれぞれ、WF、WF Rule Engine、WCFが該当テクノロジに主流としてのポジションを取得)

9. Silverlight の Control 作成は、今後のUI開発における Reuse のための基本テクニック。

10. Team System の Database Edition が DB2 に対応。Database Edition のアーキテクチャは拡張性が高いためパートナーが Database Edition の機能を拡張するのは容易(Microsoft.VisualStudio.TeamSystem.Data.SchmaModel名前空間とか)。

11. 次期 Team System コードネーム "Rosario" ではUMLをサポート。UMLは Logical レベルのモデリングに、既存の DSL は Physical レベルのモデリングに(Right Tool, Right Job)。

12. Rosario の 2008 April CTP (CTP12)では、Architecture Explorer も公開。ただし、すでに機能が大幅に強化されているので、次のCTPもお楽しみに。

13. Architecture Explorer は、シーケンス図やLayer図を書くような場合に、どのクラスを追加するか、を選択するために活用できる。  

14. UMLのクラス図のデータについては XMI による他モデリングツールとの連携を予定。

とまぁ、あらためて Team System によったセッション選択していますね。

次期 Team System コードネーム "Rosario" については、日本の tech・ed でもセッションを行う予定ですので、ぜひ楽しみにしていてください。

以上簡単ですが tech・ed North America 現地からのレポートでした。

(明日はながーーーいフライトがまっています orz)