tech・ed 2008 North America 初日が終了しました!

ということで、長い一日でしたが、ようやく終了です。

Keynote では、Presentation/Business Logic/Data の3つの柱とそれらを有機的につなぎ価値を高める Service の4つの観点で話が進みました。

ポイントとしては Interaction (Presentation) と Service で、前者に関してはハードとソフトの融合によるこれまでにないインターフェイスが今後増えてくる、という話と、後者については VB/C#/F#のように固有の言語でアプリケーションを組み立てる時代から、共通の Functional な言語、つまり Service によるアプリケーション構築が今後の主流となる、といった話がされました。

また、Business Logic という点では、次期 Team System コードネーム "Rosario" による盛りだくさんのモデリング機能が紹介されました(ちなみにDemoは Brian Harryでした)。中でもアーキテクチャの”見える化”を支援する "Architecture Explorer" は Rosario における大きな目玉になりそうです。また、Database Edition において、IBM の DB2 がサポートされるということも同時に発表されました。スキーマ ビューでダイレクトに DB2 のスキーマが扱える他、リファクタリング機能のデモも披露されました。

また、Architecture Explorer では、現在の分散システムデザイナでも搭載されている、アーキテクチャの Validate(検証)機能が用意されます。これにより、事前に Layer 定義していた情報に基づき、Layer をまたぐ参照があった場合に検証エラーとなる、というデモが行われました。これを Check In ポリシーとして利用することで、事前に定義した Layer の情報に従って、アプリケーションの構築を進めることが可能になる、ということのようです。

残るひとつ Data に関しては、David Campbell (SQLチームの Technical Fellow)によってデモが実施されました。説明としてはデータの分散化、多様化の背景の下、データのハブとなるサービスが必要とされており、それを提供する Data Services の紹介、ならびに(Database への依存と Application への依存の2つの依存を極小化することで)データモデルの価値を高める Entity Framework が紹介されました。

はしょってしまいましたが、Presentation のデモはシニアVPの Somasega が実施するなど、さすがに Bill Gates が講演者なだけに非常に豪華なメンバーによって、またそれぞれの説明、発表、デモもいつも以上にすばらしいものでした。

最後には Bill Gates のQAタイム、ということで20分以上にわたって来場者からの質問に答えていました。質問内容も、「VBの今後」「$100PCのような Innovative な活動に対する マイクロソフトとしての対応」「FAST Search買収について」「WPFとSilverlightのポジション」 等多岐にわたりましたが、それらに丁寧に回答していた姿が印象的でした。

 ということで、まだまだ書くことはたくさんあるのですが、体力勝負の tech・ed ですので、今日はそろそろこのへんで。

それでは!