Visual Studio におけるテスト

Visual Sutdio Team System において提供される 4 つの Team Edition (Architects/Developers/Testers/Database Professionals)において、個人的に最もお気に入りは Team Edition for Software Testers です。

Web テスト/ロードテストがあるから?、と思われるかもしれませんが、実は派手派手しい機能ではないのですが、テスト マネージャーがついているので、テストの管理や実行がやりやすい、というのがその理由です。

ということで、このエントリでは Visual Studio のテスト関連の情報を紹介したいと思います。

(なお、テスト関連の情報ということで、Team Edition for Software Testers だけでなく、Team Edition for Software Developers や Team Foundation Server の情報も含まれていたりします) 

(1) MSDN ライブラリ(オンライン)

製品のマニュアル情報です。

ウォークスルーもあり、なんだかんだいって、結局ここの情報が一番充実しています。

https://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/ms182409(VS.80).aspx

(2) ホワイトペーパー

基本的な機能は下記の「テスト」のコーナーで網羅されていますが、

https://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/using/building/default.aspx#test

ビルドでのテスト実行にも触手を伸ばしたいときは、「ライフサイクル」のコーナーも参照ください。

https://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/using/building/default.aspx#lifecycle

(3) トレーニング

パートナー様向け無償トレーニング mstep にて、「Team System による Web アプリケーションのテスティングの実践」を開催しています。次回開催は東京開催が 6 月 6 日 (水)、大阪開催が 6 月 8 日 (金) になります。

https://www.microsoft.com/japan/partner/developer/default.mspx

マイクロソフト認定ラーニング ソリューション パートナーである NEC ラーニング様からオリジナルのコース「Visual Studio Team System(VSTS)によるアプリケーションテスト 実践トレーニング」を実施いただいています。次回は6月29日(金)の開催予定です。

https://www.neclearning.jp/public/course.php?cd=MU572 

(4) 方法論のドキュメント(アイ・ティ・イノベーション様共同開発)

アイ・ティ・イノベーション様の方法論体系である Modus をベースに、 「システムの品質は開発工程全般に渡って作りこまれるものである」 という考え方に代表されるテスト方法論部分を抽出し、 Visual Studio のチーム開発にて適用できるよう、共同開発したドキュメントです。

https://www.microsoft.com/japan/msdn/architecture/TestingMethodologyForVSTS/

 (5) 書籍(MS Press(日経BPソフトプレス様))

Visual Studio 2005 による Web アプリケーションテスト技法

マイクロソフトのコンサル部隊 Microsoft Consulting Services のコンサルタント赤間氏による .NET 開発書籍の第7段です。

実際の現場において、如何に Visual Studio のテスト機能を活用するかに関して書かれています。

(6) ホワイトペーパー(分散負荷テストに関するドキュメント)

Team Test Load Agent 設定ガイド」(XPS形式。PDF 形式はこちら

分散負荷テストに関するガイドです。このガイドは Microsoft Office SharePoint Server 2007 (通称 MOSS)の性能テストを行う際に Team Test Load Agent を使用した負荷テストを行ったのですが、そのシナリオを元に、Team Test Load Agent の設定方法について解説を行ったガイドです。

分散負荷テストは、通常の負荷テスト(1台のPCを利用して、仮想ユーザーを複数人分作成し、行うテスト)と異なり、複数のクライアントPCを利用して実施する負荷テストになります。複数のPCを利用することにより、テストのデータをより正確に取得できる、というメリットがあります。具体的には、1台のPCで負荷テストの実施を行うと、負荷テスト実行のためのコントロール、サーバーに対する実際の負荷生成、サーバーのパフォーマンス監視、といった複数の役割を1台のPCで兼務するため、負荷が大きくなる(仮想ユーザーの数を増やす)と、PCの能力を超えるため、コントロールや監視が正確にできない、という欠点があるのですが、Load Agent を使用することにより、負荷の分散(複数のPCに仮想ユーザーを分散する)が可能になり、よりシビアな環境(仮想ユーザーの多い環境)でより正確な計測が可能になる、というメリットがあります。

※ なお、Team Test Load Agent は MSDN Subscription での提供が行われていませんので、あらかじめご了承ください。

 

まずは思いつくところを書かせていただきました。

また思い出したり、新たにコンテンツが追加されましたら、ご紹介したいと思います。