Team System Web Access の更新

数日前に、Team System Web Access の次期リリースのための Community Technology Preview (CTP) が 2 つリリースされました。どちらにも、既存の Team System Web Access UI のための新しい機能強化セットと、お約束していた、制限付きの TFS アクセスを可能にする新しい TFS 2008 ライセンス ポリシーを補足するための追加機能が含まれています。これは、クライアント アクセス ライセンス (CAL) を使用せずに "バグをファイルする" ためのものです。ライセンスの変更の詳細については、この記事 (英語) をお読みください。この新機能は、"作業項目 Web Access" という仮称で呼ばれています。この名前になるかどうかは、出荷時までに明らかになるでしょう。

上記の CTP は、次のリンクページからダウンロードできます。

TSWA 2008 更新用 CTP のダウンロード (英語)

WIWA 2008 更新用 CTP のダウンロード (英語)

この 2 つの更新は、今年の夏の Power Tools のリリースと同時にリリースされる予定です。同時進行中の VS/VSTS/TFS 2008 SP1 リリースと混同しないでください。これらの更新の開発サイクルおよびリリース サイクルは、これとは完全に分離され、Power Tools の出荷サイクル (約 3 か月ごと) に基づきます。

TSWA の新機能

単一のインスタンスで複数の言語を使用可能 - TSWA の単一のインスタンスは、複数の言語をサポートします。既定では、UI 言語はユーザーのブラウザ設定 (accept-language ヘッダー) に基づきます。この UI 言語をプロファイル設定で上書きすることができます。使用できる言語は、合計 9 言語 (ENU、CHS、CHT、DEU、ESN、FRA、ITA、JPN、および KOR) です。CTP リリースでは、すべてのリソースが完全にはローカライズされていないことをご了承ください。

初期値を持つ新しい作業項目への直接リンク- TFS Power Tools の Visual Studio UI の作業項目テンプレート機能に似た機能を追加することで、新しい作業項目を作成し、指定した値をあらかじめフィールドに設定しておくためのリンクを使用できるようになりました。たとえば、次のリンクを作成します。

https://<server>/wi.aspx?pname=MyProject&wit=Bug&[Title]=Bug Bash&[AssignedTo]=Hakan Eskici&[Iteration Path]=MyProject\Iteration2&[FoundIn]=9.0.30304

このリンクをクリックすると、次の初期値を含む新しい作業項目エディタ ウィンドウが開きます。

チーム プロジェクト = MyProject

    • 作業項目の種類 = バグ

    • タイトル = Bug Bash

    • 担当者 = Hakan Eskici

    • イテレーション パス = MyProject\Iteration2

    • 発見されたビルド = 9.0.30304

シェルブセットビューア - TSWA でシェルブセットのコンテンツを検索して表示できるようになりました。TSWA の相違ビューアと組み合わせると、コード レビューでとても重宝します。

シェルブセットの一覧は、次のように表示されます。

 

clip_image002

 

個々のシェルブセットは、次のように表示されます。

 

clip_image002[5]

 

検索のサポートの強化- 高度な検索構文により、作業項目の検索がより簡単になりました。Outlook の検索構文のように、フィールド名またはショートカットを使用して任意の作業項目フィールドを参照できます。たとえば、次の構文を考えてみましょう。

 northwind a=@me s=resolved t=bug

 この構文により、私に割り当てられている解決済みのバグのうち、[タイトル] または [説明] に単語 "northwind" が含まれるものが検索されます。

アドホックな作業項目クエリの共有 - 作業項目クエリを他のユーザーと共有する際に、クエリを .wiq ファイルに保存し、送信先で TFS にインポートする必要がなくなりました。代わりに、TFS の作業項目クエリ言語を使用して、クエリを URL にエンコードできます。たとえば、次のように記述します。

 エラー ! ハイパーリンクの参照に誤りがあります。 ID, Title, State FROM WorkItems WHERE [Team Project]='MyProject' AND [Work Item Type]='Bug' AND [Found In]='9.0.30304'

詳細情報およびご意見は、Hakan のブログ (英語) までどうぞ。

新しい作業項目 Web Access 機能

CAL を使用しない制限付きの TFS アクセスのための新しいライセンス ポリシーを発表 (英語) した際に、新しいライセンス ポリシーに従っているかどうかをユーザーがより簡単に把握できるようにするためのソフトウェアをリリースすることをお約束しました。新しい作業項目 Web Access 機能は、この約束を実現したもので、バグ レポート (またはその他の作業項目の種類) の作成、入力した作業項目のクエリ、および入力した作業項目の状態の更新を可能にする簡易な Web UI です。私たちが使用可能にしようと試みているシナリオは、TFS CAL を購入せずに問題を報告したいと考えている、またはそのための機能強化を求めているアプリケーション エンド ユーザーのためのものです。最終的には、この機能と Team System Web Access 機能の両方が Team Foundation Server の基本インストールに統合される予定ですが、今回は Power Tools として提供されます。

 作業項目 Web Access 機能の "ホーム ページ" のスクリーン ショットを次に示します。

 WiwaHomePage

作業項目を表示または編集する際の画面は、Team System Web Access とよく似ています。

WiwaWorkItemEditor

 この新機能の仕様 (英語) をご覧いただけます。仕様に関するフィードバックは、仕様フィードバック フォーラム (英語) で投稿することができます。

TFS Web Access 機能には、いくつかのすばらしい追加機能が提供される予定です。Power Tools リリース用 CTP は、通常とは異なる方法でリリースされます。それは、これらのツールが非常に好評であるため、"正式な" Power Tools 更新としてリリースする前にお届けしたいからです。

ぜひお試しになり、感想をお聞かせください。

Brian

投稿 : 2008 年 4 月 15 日 (火) 午後 12 時 20 分 bharry

Brian Harry さんのブログ - https://blogs.msdn.com/bharry/archive/2008/04/15/updates-to-team-system-web-access.aspx より。