Microsoft の Web 系開発ツールについてアレコレ (20100816)


みなさんこんにちは
暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
Tech・Ed の準備もだいぶ進んできたので、ちょっと Web 系の話題について触れていきたいと思います。

先日、Scott Guthrie の Blog にてWebMatrix という新しい Web 開発ツールが紹介されました。
これでマイクロソフトが提供している Web 開発ができる製品が Expression Web、Visual Web Developer、Visual Studio に加えて、このWebMatrixが登場したことで大きく分けて4つのツールが存在していることになります。
ということで、これらのツールの Web 開発ツールとしての位置づけ(対象者)について個人的にちょっと整理してみたいと思います。

WebMatrix (開発中)
対象者
ASP.NET “Razor”、PHP を使った動的 Web ページ開発の初級者
WordPress やDotNetNuke といったCMSツールの利用者
概要(予定)
Web Application Gellery からのアプリケーションのダウンロード、インストールから、ホスティング会社様などのサービスを指定したアプリケーションの配置までをサポート。ASP.NET “Razor”、PHP などのエディターを備え、シンタックス ハイライトなど簡単な開発支援機能を持つ。
CMS のちょっとしたカスタマイズや Web ページに動的要素を追加するなどといった場合に有効。逆にデバッグなどの機能が (現状) ないので、ある程度の規模の開発には向いていない。

Expression Web
対象者
HTML やスタイルシートの編集を行う Web ページ (動的、静的問わず) のデザインを行う人
概要
HTML、CSS などを記述するオーサリングツール。Web 標準に準拠した Web サイトを作成を支援するツール。HTML、CSS、JavaScript に対する IntelliSense (入力候補表示) に加えて、PHP のコードに対する IntelliSense も利用可能なため、PHP 開発においても利用可能。 (当然、ASP.NET の開発もできます)
また、スーパー プレビューという機能を持ち、様々なブラウザでの表示を再現可能。一つのOSに複数のバージョンをインストールできないIEなどでは一台で複数の環境での表示の確認ができる。

Visual Web Developer
対象者
ASP.NET を用いた Web 開発を学習したい人
概要
Visual Studio の Web 開発機能の一部を抜き出した、無償ツール。ASP.NET での Web 開発からデバッグまでを実施可能。(利用可能な開発言語は C# と VB)
ただし、Team Foundation Server との連携やリモートサーバー上でのデバッグなど、業務開発で必要となる機能は提供していない。そのため、あくまで学習用途を目的としたツール。

Visual Studio
対象者
業務として、ASP.NET を用いた Web 開発を行う人
概要
言わずと知れた、マイクロソフトの統合開発環境。Web 開発はもちろんのこと、クライアント アプリケーション、クラウド アプリケーションと多様なアプリケーション形態に対応している。
アプリケーションの開発だけでなく、アプリケーション ライフサイクル マネージメントという形で、開発プロジェクトの管理という側面の機能も提供する。

と、かなりザックリと分類してみましたが、いかがでしょう?
この短い内容ではすべてを伝えきれませんが、試用版含めダウンロードしてお試しいただけるので、お時間があれば是非触ってみてください。

入門者向けのツールとしては WebMatrix と Visual Web Developer ということになりますが、違いとしては HTML 、CMS をベースとして始める方は WebMatrix、プログラミング志向の方は Visual Web Developer が向いていると思います。そこから Web デザイナー志向の方は Expression Web、Web 開発者志向の方は Visual Studio へとステップアップというのが一つの流れかな…と思っています。

ちなみに、WebMatrix から Visual Studio って流れとしては難しく感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、実はこんな仕組みが予定されています。
WebMatrix で記述可能となる ASP.NET “Razor” を使った記法は、ASP.NET MVC の次のバージョンでは View の記法の一つとして利用可能となる予定です。これにより、ASP.NET “Razor” で簡単な Web 開発を習得したのち、そのスキルをそのまま活かして ASP.NET MVC へのステップアップしていくことが可能となります。それにより、動的 Web ページの開発から Web アプリケーション開発へのスキルアップを実現することが可能となります。

ということで、今回は開発ツールという観点で4つの製品群を分類してみました。
実際にはこれ以外にもマイクロソフトでは様々な Web 開発を支援するツール (ほとんどが無償です) を提供しています & これからもしていく予定です。
折をみて、またいろんなツールを紹介できればと思っています。


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