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TechDaysセッションフォローアップ 2

前回に引き続き、TechDaysのフォローアップです。
(むしろセッション内容の凝縮版ですね。)

今回はHuronについてお話したいと思います。

Huron
Huronは、SQL Data Servicesの同期テクノロジーです。
クライアント側は、Access、SQL Server、SQL Server Compactなどが対応可能であり、これらに組み込まれた(例えば、Accessであればアドインです)実装になります。
特徴は、"Out of the box"(箱からとりだしてすぐ使える)テクノロジーだということです。
なにかHuronで細かくコードを実装する必要はありません。(もちろんカスタムするインターフェイスは用意されるはずですが。 )

無題
https://www .microsoft.com/azure/huron.mspx

Huronは、SDS(SQL Data Services)をデータの”ハブ”にする考え方を実現するための実装でもあり、シナリオとして、デスクトップデータシェアリングや、データシステムの移行などが考えられます。
デスクトップデータシェアリングは、名前で想像がつくと思いますが、各クライアントが持っているローカルのデータを、SDSに対して双方向に同期することで、データのシェアリングを行います。 

また、データシステムの移行ですが、ローカルのデータベースをSDSに移行するシナリオになります。現状SDSを使用する場合、各データ(Enitityですね)は、何らかの手段でSDS側に入れていく必要があります(まぁプログラムを作ってしまうのが効率的ですよね。)が、どれも大変面倒です。
そもそもSDSはリレーショナルモデルを採用していないため、RDBのデータと1対1では対応できないのです。ちなみに、SDSのデータモデルはACE(Authority-Container-Entities )となります。

しかしHuronを使用すれば、この移行作業には全く手がかかりません。
Huronは、RDBの各データをFlexEntityの形に変換して、Containerに登録してくれます。
個人的にはこれが非常に大きな意味をもつと考えています。
なぜならAzureの売りとして、現状システムのクラウドの移行があり、そのシナリオにはデータの移行作業は必ず発生するからです。
今後、この問題に対してどのように対応していくのか?その中でHuronの立ち位置はどうなるのか?見守っていこうと思います。

ちなみに、こだかは、開発チームからもらったHuronの片割れと、セッション中に紹介したデモ(個人的なメモをSDSにモバイルから登録する:下図)を本当に普段から使っています。(これは役得ですね・・・すみません)

仕事帰りにかならずと言っていいほど、思い出す雑多なメモ(粒度がまちまちでタスクにはならないモノ)を、地下鉄の駅で入力しています。で、翌日デスクトップにあるAccessデータベースに同期して、細かくデータを調整する運用をしています。   
image  Huron

Huronは今年の前半にはCTPが出てくるはずです、興味のあるかた、楽しみに待っていて下さい。

こだかたろう