System Center 製品群 2012 バージョンに向けて

前回から結構時間が経ってしまいました。震災後、何かとバタバタしている内に、7月突入。そして今日は7月4日、アメリカの独立記念日!! Happy Independence Day!! 経済的にはダウン気味な母国ですが、頑張って欲しいと言うところ…

さて、久しくエントリーを書くわけですが、System Center 系のエンジニアとして復帰して1年以上の時間が経過し、今は「次のバージョンに向けて」僕もチームのメンバーも、準備を始めています。

System Center を担当するマーケティング マネージャやエバンジェリスト、サポートのチーム、開発側の面々と、多方面の社内の人間とコミュニケーションを取り、お客様・ユーザー様にとって最適な利用シナリオを考えたり、その中でお客様にとっての「気付き」となって欲しい内容などを考えています。勿論、既存のバージョンも引き続きサポートしていき、運用に見合った利用方法のご相談などは継続してお手伝いさせていただきます ― そして、その辺のネタは、またブログで公開していきます。

ですが、新規のバージョンの製品も、時代に合わせて変化していき、使い方も考え方も進化していっています。それは、時に、お客様としては厳しいこともあると認識していますが、変化や進化があるから、仕事のやり方やビジネスのあり方と言うものも変化していくものなので… 嫌がらず、ラーニングをしていっていただきたいところです。

<ロバートが今後対応していく製品 (新規) >

僕の立ち居地として、新しい製品がでてきたり、既存の製品のバージョンアップがされる中で、まだまだ市場では「未知」の世界を担当していくことにしました。

Orchestrator

現行では OPALIS と呼ばれる製品で、マイクロソフトが昨年前に購入したパートナー製品です。INTEGRATION PACK と呼ばれる、製品連携を実装するロジックが組まれたパッケージを読み込み、複数の製品で作業を必要とするワークフローを、1つのタスクとしてロジックを組む、一種のタスク オートメーション (自動化) を実現する製品です。

image単純作業から、複雑なプロセスや、承認のプロセスなどを含め、「簡易な自動化」から「複雑な自動化」をビジネス ロジックにあわせて実行できるよう支援する製品となります。

まだまだ市場においてのニーズや、どこまで深く追求していくものなのか…と言う点では、皆さんとの会話やアイディアの出し合いで考えて行きたいところですが、現場の管理者やエンジニアさんの価値を活かすツールとして使っていただけるようになればと思います。

※ 自動化と言うと、一見、現場の仕事が奪われてしまうと思いがちですが、本質としては単純作業に時間を捕らわれることなく、やるべきことや、更に組織にとってプラスとなるサービスやシステムを展開する時間を確保するために利用できるものと思っていただければ…

SysCnt-Advisor_h_rgb

マイクロソフトのオンライン ソリューションの一つで、Windows Server 並びに SQL Server の診断と、その情報を管理するものとなっています。エージェントによって、定期的に Windows Server と SQL Server の環境の診断がされ、公開されていく KB (Knowledge Base) 記事に該当する問題が感知される場合、管理コンソールにその問題と該当する KB へのリンク、対応方法などが列挙されるものです。

サポートに問い合わせをして、意外と既知の問題に該当している・・・なんてことは良くあることかと思いますが、そのようなやり取りを最小限におさえるキッカケにもなるんじゃないかと思っています。

決してトータルのソリューションではありませんが、環境を維持する一環として利用でき、何処からでも管理できると言う「使い方次第で効率化を図れる」道具なのかな・・・

Windows-Intune_h_rgb

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Windows Server Update Service (WSUS) も、System Center Configuration Manager 2007 で利用するソフトウェアの更新ポイントもそうですが、Windows Intune では管理下にあるシステムの更新プログラムの適用状況をインターネットに接続している対象クライアントをターゲットに把握することができます。

また、Forefront の Endpoint Protection の管理も同時にできることから Configuration Manager 2007 のオンライン版… とも思えるようなオンライン ソリューションとなっています。

System Center Advisor との合わせ技であったり、ソフトウェアの更新について、特にモバイル ユーザを対象に管理する方法であったり、使いようはいくつか考えられますが、これもまた「これから皆さんと最適なシナリオを作っていく」ことが必要となるソリューションだと思っています。

<継続して対応していきます: System Center 全般>

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主に、電源管理周りで System Center Configuration Manager 2007 R3 の電源管理の機能の紹介を強くしてきています。R3 の環境で、クライアント エージェントの更新を行えば、とにかくの電力の利用状況や、システムの二酸化炭素の排出量などを計測することができるようになります。

ベースラインがないと、どれだけの削減を実施すれば良いのかも分からない・・・そりゃそうですよね? だから、「測定」をすると同時に、「現在の設定」情報もインベントリする仕組みが Configuration Manager のエージェントに組み込まれます。基本の情報が集まったところで、環境に適切な電源設定の変更をコレクション単位で展開することができるようになります。

その辺の考え方、情報の判断の仕方、含めてワークショップも用意しているので、必要があれば「ロバート」指名で弊社の TAM に問い合わせして見てください♪

SCDPM 2010

Data Protection Manager を利用した、バックアップとリカバリのソリューションについても、最近はお客様側でも「リカバリを想定したバックアップ」についてのお話を、真面目に聞いていただけるようになりました。これまでもずっと言い続けていることではありますが… *ボソっ*

震災の影響もあり、どのように環境を復旧するか… を前提に物事を考えると言うことが、響くようになり、「バックアップのあるべき姿」が最近は中心のお話になっています。個人的には、そのソリューションが Data Protection Manager であっても、そうでなくても良いと思っています。なので、「考え方」や「バックアップの取得頻度」であったり、「リカバリ シナリオ」の考え方などを一緒に考えて行く機会があれば是非… そして、来月の末には、DPM によるバックアップとリカバリのシナリオ集を作り上げる予定でいます。

勿論、これら以外に Operations Manager も Virtual Machine Manager も Service Manager も担当していきますが、個人的に力を入れていくものとして: <既存>Configuration Manager と Data Protection Manager・・・ <2012やニューリリース> Orchestrator・Advisor・Intune (その他オンラインや仮想環境管理ソリューション) ・・・ここをおさせて行きます。

ブログの更新はなかなかできていませんが、引き続きお客様との会話からピックアップするネタなどを中心に、今後もたまーに更新していきますね!