System Center 2012 Configuration Manager | 「ユーザーとデバイスのアフィニティ」ってなんのこっちゃ?

なんて思ってません? w

大丈夫です (なにが)

User Device Affinity と英語で言ったところで、直ぐ伝わるかと言ったらそんなことありませんから。

とにかく文系なロバート (僕) が言うのだから、間違いない! (そんな…

と、言うことで、今日は某MVPさんとのお話の中で『これなら意味が分かります』と言っていただいたユーザーとデバイスのアフィニティについての紹介です。

先ず、System Center 2012 Configuration Manager では、従来の SMS/SCCM とは異なった管理方法があります。それは、ユーザーを中心に考えた資産管理や情報管理です。

従来のモデルとどう違うのか・・・


<従来のシステム中心の管理方法>

SystemCentricソフトウェアの配布の観点から見ていただくと一番分かりやすいと思います。

従来の SMS や SCCM では、仮に Outlook をソフトウェアとして配布する場合、システムの情報に基づいて Outlook がインストールされていないシステムを集約して (コレクションで定義して) 配布を行っているかと思います。

そのシステムを誰が使おうが、実際にログオンするユーザーが Outlook を必要としているかはさておき、取り敢えずソフトウェアを配布する… みたいなことがあるかと思います。

強制的にソフトウェアを配信する (更新プログラムの提供など) を考えると、このモデルでの提供はそこそこ適していると思いますが、ユーザーさんが必要とするアプリケーションをユーザーさんが使用する端末に展開するにしては無駄が多くあることも事実としてあります。

<ユーザー中心の管理方法>

UserCentricでは、ユーザーを中心に考えた資産管理や情報管理と言うものが、どう異なるか。

先ず、現代社会において1ユーザーが複数の端末を利用することや、1システムが複数のユーザーによって共有されることが増えているかと思います。

通常利用するノート PC が1台あるとして、場合によって別拠点では共有されたマシンを使うことや、移動中にはモバイルの端末を使うようなシナリオがあったとします。

ノート PC を持ち歩けば良いかも知れませんが、意外とよくあるノート PC 紛失事件などを考えると、ここは厳重に管理して拠点別に共有して利用できるシステムなどがあった方がセキュアだと言うシナリオにしましょう。考え方として。

ユーザー中心にアプリケーションを提供する場合、そのユーザーが必要とするソフトウェア・アプリケーションは、通常利用するノート PC でも、共有されたシステムでも、モバイルの端末でも利用できなくてはなりません。

あ、そうそう。ここで言う『通常利用するノート PC』は、System Center 2012 Configuration Manager で言うところのユーザーとデバイスのアフィニティを持った状態になります。

最終的に、改めてユーザーとデバイスのアフィニティの話しに戻ってきますが、ユーザー中心の管理方法の中ではその名の通りユーザー観点で管理をするので… そのユーザーさんが『いつも使っている端末』と、『たまにしか使わない端末』、もしくは『特定条件 (モバイルなど) の端末』などと情報の関連付けをする必要がある訳です。どの『部類』に入る端末か次第で、提供・展開するアプリケーションの実装方法やインストール方法を変える訳です。

と言っても、ピンと来ないかも知れないので、例を使って説明してみましょう…

 

<例を利用した考えかた>

persona1ペルソナ① 経理部の方

主に利用するアプリケーション

  • – Excel (分析)
  • – PowerPoint (プレゼン)
  • – 社内開発の業務アプリケーション

利用端末

  • – 日々、本社で利用するノート PC
  • – 出張時、支社で利用する共有 PC
  • – 移動中に利用する Windows Phone
       (えぇ、あえての Windows Phone です)

 

persona2ペルソナ② 開発部の方

主に利用するアプリケーション

  • – Visual Studio (業務アプリケーション開発)
  • – Excel (タスク管理/バグ管理 ― TFS から拾ってくる)

利用端末

  • – 日々、開発部で共有利用しているワークステーション (フリーシーティング制)
  • – 定期的に、テスト用に仮想展開されているシステム

 

 

persona3ペルソナ③ 管理部の方

主に利用するアプリケーション

  • – Excel (分析)     
  • – PowerPoint (プレゼン)
    • – Configuration Manager 管理コンソール

利用端末

  • – 日々、本社で利用するワークステーション
  • – 日々、本社・支社で利用するノート PC

 

ここまで分かったら、いくつかの質問をしながら、展開方法を考えると良いです。

 

<Q & A>

Q) 全てのユーザーが共通して利用しているアプリケーションと、その展開方法は何が適していますか?

A) 全ユーザーが Excel を利用しています。どの端末でも利用できる状態にすると良いので、システム単位で配信・配布するのが効率的だと思います。

 

Q) ペルソナ① が利用する業務アプリケーションは、どのような展開方法があると便利ですか?

A) 通常利用する端末には、バイナリを丸ごとインストールし、共有されているマシン上ではユーザーの依存関係がない端末なのでアプリケーションを仮想化すると良いですね。そして、勿論、Windows Phone 端末に関しては、先ず共有されている端末ではないと思いますので Windows Phone 用の CAB ファイルでの展開を普通に行って良いんじゃないですかね?

Q) ペルソナ②の場合も共有マシンですが、展開するアプリケーションは仮想化するべきですか?

A) この場合は、共有されるユーザーが皆同じアプリケーション (Visual Studio) を利用すると想定しているので、バイナリを丸ごとインストールしても良いかと思います。昔ながらのソフトウェア配布みたいなものですね。

Q) では、VDI で展開されている OS 上にインストールする場合は?

A) App-V で配信するのが妥当でしょう。展開するアプリケーションも、テスト用なので Visual Studio のテスト ツールになるかと思いますが、製品として仮想化がサポートされていることを確認してくださいね!

Q) ペルソナ③ の場合は、両方とも日々利用する端末のようですが、この場合はどうすれば良いです?

A) このようになると、少しチャレンジが発生するとは思います。ユーザーとデバイスのアフィニティは ユーザー:端末 の比例が 1:1 なので、このように 1:2 の場合は、ユーザーさんが必要なアプリケーションをソフトウェア カタログから実行するのが良いかと思いますよ。ソフトウェア カタログを参照し、自身が作業に必要となるアプリケーションをインストールするのが妥当でしょうね。承認を通す必要があるアプリであれば、そのプロセスを展開する Configuration Manager 側に設定することもできますしね (ライセンス的なコントロールが必要な場合、ユーザーに紐付くか、端末に紐付くかで変わってきますからね)。

で、結局、どのユーザーとどの端末 (デバイス) がアフィニティがあんのさ?!

何となく見えてきているかとも思いますけど、『じゃあどうなのさ!!』 とは、思いますよねー

そもそも Affinity の意味を見てみます?

僕は、通常、英単語の日本語訳が分からないと、GOO さんの辞書を使います。特に理由はないけど、日本に来た当初にそこが良いと言われたんで使い続けてるようなものですね w
そこで Affinity を調べると、以下が出てきます。


Affinity
[uhfin-i-tee] アフィニティ [名]

  1. [U]((しばしばan 〜))(…への)強い好み, 親近感, 相性のよさ((for, to, between, with …))
    have [feel] an affinity for …
    …が好きである.
  2. [U][C](血縁以外による)親類関係. ⇒CONSANGUINITY
  3. [U][C](…との)類似点[性], 類縁性((with …));(…との間の)密接な関係((between, of, to …))
    the affinity of German with English
    ドイツ語と英語の類縁性
  4. [U]((しばしばan 〜))《生物・医学》親和性;《化学》親和力.

ザックリ感がありますね。どれも、まぁ、近いと言えば近いです。親類関係はさておき…ね。
要は、ユーザーとデバイス間での関係が強いことを、ユーザーとデバイスのアフィニティと呼んでいる訳で…

僕に言わせれば、『いつも使ってるデバイス』くらいがちょうど良いのではないかと思います。

直訳するのであれば、『ユーザーが好んで使うデバイス』 の方が適切かも。

とにかく、System Center 2012 Configuration Manager においてのアプリケーション展開では、この『ユーザーとデバイスのアフィニティ』の状態に基づいて、アプリケーションをどのように展開するかを決めることができると言うことと、近いうちに紹介したいのは、System Center 2012 Configuration Manager のアプリケーション展開そのもの。

1つのアプリケーションの複数の展開方法を、1箇所で全て構成・設定できるので、展開しているアプリケーションの管理もかなり楽チン。でも、その分、アプリケーションをシチュエーションや利用する端末において、どのように展開するのが適切かを考える必要がでてきます。

あー… 日本では、イヤがられそうな考え方ですよね (笑) でも、現実的に考えると、当然やるべきことなんですけどね… もっと簡単な方法ないの? とか、聞かれそうですなー。ありません。考えて下さい。受け入れられなさそう…