System Center Configuration Manager 2007 R3: 概要 & これ、いいっすよ! なポイント

今更と言えば今更な、SCCM 2007 R3 のネタで本日はチョット書きたいと考えてます、ロバートです。
品川の新オフィスに出社してみたものの、午前中はネットワークが使えなかったり、環境が微妙な状態にあったりと、イライラの多い朝。午後に差し掛かって15時くらいからやっとそれなりに仕事ができる状態になりました。慣れるのには、まだまだ時間がかかりそうです…

さて、SCCM 2007 R3 の話ですが、もしかしたら既にご購入+導入済みのお客様もいらっしゃると思いますが、意外とそうじゃないような気もしています。どうでしょう? R3 にするメリットなんか本当にあるの? なんて考えてる方も、R2/R3 のいずれも別にいらないと思うと言う方もいるでしょう。

確かに、「用途があります」と言う訳でなければ、特にそこは気にすることもないでしょうけど、意外と良くなっている点を見逃している可能性もあるのでは…?

Configuration Manager 2007 R3 の新機能
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff977104.aspx

上記のリンク先に、ザックリと機能的に R3 で良くなった点などが紹介されています。
ただ、読んでも「ふぅ~ん」で終わってしまう気がしなくもないので、若干の解説をさせていただきます。

<以下、上記リンクから抜粋>

  • 電源管理。サイト管理者が複数のコンピュータで標準の Windows 電源設定を構成できるようにするツールのセットを提供します。詳細については、「Configuration Manager 2007 R3 の電源管理」を参照してください。
  • オペレーティング システムの展開の機能改善。新しいコンピュータでブート イメージおよび Windows Imaging Format (.wim) ファイルの事前設定が可能になりました。管理者はこの機能を使って、事前設定されたメディアの使用が可能なデバイスに、タスク シーケンスを適用できます。詳細については、「オペレーティング システムの展開用に事前設定されたメディアについて」を参照してください。
  • 動的なコレクション評価。新しく検出されたリソースのみを追加することで、コレクション メンバシップを高速に評価できるようになります。詳細については、「Configuration Manager 2007 R3 の動的なコレクション評価について」を参照してください。
  • Active Directory 差分探索。Configuration Manager 2007 データベースに新しいリソースのみを追加する、中間探索サイクルを実行します。詳細については、「Configuration Manager 2007 R3 の Active Directory 差分探索について」を参照してください。
  • リソース管理の簡易化。指定のコレクションにあるリソースを検索したり、リソースを追加することができます。詳細については、「コレクションにリソースを追加するのプロパティ」を参照してください。
  • 必要な構成管理。必要な構成管理で、対応コンピュータまたは非対応コンピュータのコレクションを作成することができます。詳細については、「ソフトウェアの配布を使用した非対応コンピュータの修復方法」を参照してください。
  • 1 階層あたりのサポートされるクライアント数の増加。Configuration Manager 2007 R3 では、すべての Configuration Manager 2007 機能で既定の設定を使用している場合、1 つの階層あたり最大 300,000 のクライアントがサポートされます。サポートされるクライアント数の増加は、Active Directory の同期とコレクション評価プロセスが改良された結果です。

<ここまで>

ここでいくつか「これっすよ、これ」と言う機能や拡張について…

電源管理

僕の環境が英語環境なので、チョット見た目が違うかも知れませんが… コントロール パネルからパワー オプションってご覧になられたことありません?

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基本は、Power Saver、Balanced、High Performance の3種類の電源消費構成が選択可能で、マシンの電源が繋がっている時にはパワー消費を高く・パフォーマンスも高く… バッテリー使用の時は、消費電力を下げて、パフォーマンスを下げて稼動するなどと言った構成ができますが… 実は、この辺の構成を、会社の消費電力を計算しながら、適切な電源利用を定義してクライアントに適用することができます。

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僕の環境では、Microsoft IT がカスタマイズした電源管理プランが適用されていて、その通り電力消費がシステム側では計算しています。

細かいやり方は、勿論、上記リンクの TechNet の資料を基にご確認下さい。

ただ、ここでの「ニーズ」と言うところを考えると、近年 ECO な IT と言う点でも IT 部門がチャレンジされている中、消費電力情報のレポートも含めて、この機能で環境の電力の使用量を確認すること → 構成すること → データの比較をすることまでできます。

機能としてはそんなに「すごい!」と言うものではないながら、需要って言う観点からはとても重要なところにあたると思います。皆の地球ですからね♪ (と、メッセージを大きくしてみる)

動的なコレクション評価 + AD の差分探索

コレクションを構成するにあたってかかせない Active Directory の探索ですが、実際の探索方法そのものは変わっていません。

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ただ、これらの探索方法のプロパティを確認すると「デルタ探索を有効にする」オプションが追加されます。

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この構成は、通常のポーリングとは別に、AD 上に差分データが追加されていないかを確認するメカニズムになります。
実際の AD 探索のポーリング スケジュールを最短で1分に1回実行させる構成はできますが (運用環境で絶対にしないで下さいね!!) このスケジュールで実施される探索は AD のコンテナをフルで確認する作業になります。依って、短期間で繰り返し実行することは AD に対する負荷をかけることになります。

既定の5分間隔でデルタ探索 (差分探索) を実施することで、フルの探索をせずとも新規に AD に追加されたリソースを拾うと言うことを実現することができると言うことです。

SMS/SCCM を長年管理されている方なら分かる通り、これは操作性の面から大きな変化と言えると思います。

ただ、では、Confiuration Manager のデータベースに差分探索で検索されたリソースが追加されてもコレクションに反映するまで時間がかかるんですよ…と言う問題が残ります。

そこで、動的コレクション評価です。

既定の設定ではコレクションの評価は1日に1回。最短で1分に1回行えます。これもまた、運用環境で1分に1回の構成はしないで下さい。何故なら、コレクションの情報は WMI を介して SQL のデータをリフレッシュするロジックになっているので、1分に1回に設定することで、そのためのクエリが1分おきに実行されてしまいます。データ量によっては…言わなくても分かりますよね?

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コレクションのプロパティのメンバシップの規則として「新しいリソースを動的に追加する」と選択することで、AD の差分探索などで見つかったデータを動的に引っ張りだしコレクションに表示することが可能になります。

操作性の観点からすると、上記2つの機能が有効化になっているだけで、クライアント対象マシンの発見からエージェントのインストール、構成の適用など…過去では2-3日かかっていたことが、R3 では数時間で実装することが可能になると言うことは、言うまでもないでしょう!

それ以外の追加機能も、当然、良い機能ですし需要はあると思いますが、個人的にヒットしている箇所は上記の3機能になります。

なにより IT 環境をエコに… そして、管理者の作業を簡易化すると言う点は、絶対的にヒットすることだと感じています。

 

ついでに R2 機能でヒットしているものは: Reporting Services ポイントの役割です

R2 から、やっと正式に SCCM のレポートが SQL Server Reporting Services を利用することができるようになりました。
そうすることで、よりスマートなレポーティング、定期的に配信可能なレポート情報、Business Intelligent でビジネス判断をしやすいレポートのカスタマイズなどが作成できるようになりました。

構成管理にはじまり、様々な環境の情報が格納されている SCCM のデータベースのデータを、最大限に有効活用し、いかに IT 管理部門が仕事をこなして、いかにビジネスのインフラストラクチャを保ち、保護しているかを明示的に見せていくことができると信じています。それを見ても、IT のコストは不要などと言う経営者の方がいるようでしたら、その方のPC を管理も監視も保護もしないで放置プレイしちゃいましょう (半分冗談です)。

と言うことで、次回のポストでは、Reporting Services ポイントに関連する情報を少しアップデートしたいと思います。
それと、「今更聞けない」シリーズを続けたいと思います。

 

品川オフィスでの仕事の仕方を、これから試行錯誤しながら、確立していこうと考えているロバートでした。