SCCM 2007: インストールすべきバージョンはどれ?

まだまだジメジメが続く時期ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
僕は、引っ越し先を神奈川方面で探しながら、日々を過ごしてます。
月末にはハワイで、姉夫婦、兄夫婦とファミリー バケーション第1弾です♪
早くも来年は何処に行く? なんて話してます。

それはさておき…

 

本日は、Configuration Manager のバージョンについて。
どのバージョンの SCCM を利用するのが妥当なの?と言うのは、意外と疑問としてあるのではないでしょうか。
現在、SCCM 2007 SP2 がリリースされている中で、R2 との機能差は? SP1 だと不十分なの? R3 を導入するメリットは? なんて聞きます。
最新のものを入れていれば取り敢えず大丈夫なんでしょ? と言うこともありますが、そうとは限らない…

 

そこで、このポストです。

 

まずは、現在リリースされている SCCM のバージョンです (リリース順):

  • System Center Configuration Manager 2007 RTM
  • System Center Configuration Manager 2007 SP1
  • System Center Configuration Manager 2007 R2
  • System Center Configuration Manager 2007 SP2
  • System Center Configuration Manager 2007 R3 (現ベータ)

 

ライセンス的観点からは、Service Pack 2 が最新リリースとなり、SA 契約のお客様に関しては SP2 R2 が最新バージョンとして提供されています。

では、展開する順番などはどうなるのか… R2 と SP2 はどこまで同梱されているのか…結構分かり辛いところだとは思います。以下にいくつか順番を検討する必要がある構成を:

→ R2 をインストールする場合は、SP1 適用済みの環境である必要があります。SP1 込みの SCCM 2007 を先にインストールし、R2 を適用するのが順当な展開方法になりますね。
→ SP2 をインストールする場合も、SP1 適用済みの環境である必要があります。R2 は必須ではありません。また、SP2 をロールアップしたインストーラーもあるので、それを利用した新規インストールが一番スムーズでしょうね。
→ 仮に現在の R3 ベータを環境に適用したい場合は、SP2 がインストールされている必要があります。R2 は必須じゃありません。
→ ついでに、R3 の中に R2 はロールアップされます。

 

どのバージョンが必要かと言う観点では、SCCM の用途が影響してきます。例えば、管理する環境のホスト OS のバージョンによって、SCCM の必要バージョンが変わります。

WINDOWS 7 をクライアントとして管理する場合: SCCM 2007 Service Pack 2 である必要があります。
WINDOWS SERVER 2008 をクライアント、もしくはサイト サーバーとして利用する場合: SCCM 2007 Service Pack 1 が必要です。
WINDOWS SERVER 2008 R2 をクライアント、もしくはサイト サーバーとして利用する場合: SCCM 2007 Service Pack 2 が必要です。

 

その他にも、管理環境に合わせて展開する SCCM のバージョンと言うのは検討する必要があります。

SMS 2003 をまだご利用されている場合: そろそろ移行を検討して下さい! メインストリームのサポート ライフサイクルは、終了しちゃっています!延長サポートに入っている…の…かな? (え?分かっておけって?)
SCCM 2007 RTM をご利用されている場合: メインストリーム サポート、もうすぐ終了です。
SP1 についても、今年いっぱいでメインストリーム サポートは終わるはずです (僕の情報はすべて米国本社ベースですけどね)

なので、新規の展開を検討されている場合は、Windows Server 2008/Windows Server 2008 R2 上に SCCM 2007 SP2 と言う構成をお勧めします。 もちろん、まだ導入検討フェーズにいらっしゃる場合は、R3 の機能などもチェックいただきたいです☆

 

特に日本のお客様に関しては、最新バージョンに環境をすると言うことはされないことが多いと思います。
それも一つのカルチャーなんだと思いはしますが、アメリカ人な僕としては、もったいないとたまに思ってもしまいます。
全て真新しくするのが正しい訳じゃないし、検証はそれなりに実施する必要があるのも分かります。
でも、本当に、旧バージョンで粘るお客様が多い国だなーと、客観的には思います。

 

後、少し脱線しますが、日本の企業様は、コスト削減を図るために IT 投資をしないと言うところが多いと思うんですが…工数管理をするための製品であったり、構成管理をする製品と言うものをレバレッジして、不要な人員コスト (時間、リソース、など) を削減すると言う考え方はしないですよね。
ずっと不思議に思っていたんですが、法律上の問題でもあるんですね。でも、その事実を省いても、IT を余り上手く活用していない気がします。
あ、だからと言ってアメリカが上手いかと言ったら、一般的にはそうじゃないと思います。
ただ、「ツール (道具)」を、単純に道具として利用し、効率化を図ろうと考える経営者は、アメリカの方が多いと思います。

IT は基盤でもありますが、その中で使う道具は、自身にあった形で活用しなければ余り意味のないものです。
2点を結ぶ高速道路があるのに、あることだけに満足して、利用しなければ作っただけお金の無駄ですよね…
なんか、そんな感覚で見ています。

 

ですが、僕は経営コンサルタントでもありませんし (今は)、僕の考え方はあまり日本のやり方や、日本の考え方には合わないんだろうとも思います。
事実、僕が日本の企業の経営方針を変えたら、日本の Unemployment は今の3倍にはなると思いますしね www

 

と、脱線しまくりなポスト、失礼しました。

 

TFS 2010 への移行についてのポストは作成中でーーーーす!!!