日本と米国の差: TechEd 登録者

2009年もとうとう半分終わってしまいましたね。
僕、ロバートも、これで日本滞在が3年半になりました。
長いようで、そうでもないですね…

最近は TechEd への皆さんの参加について色々と書かせていただいていますが、やはり「行きたいけど、そこまでの予算が…」と言うのは良く聞きます。
そこで、タイトルの「日本と米国の差」なんですが…

 

日本の TechEd を含めた有償イベントの参加者と言う方たちは、お勤め先の予算で来られる方が殆どだと思います。
でもご存知ですか?僕の母国では、結構な人数が個人出費で参加されると言うことを。
驚かれる方も少なくないと思います。
正直、参加費用が安い訳でもないので、「よくそこまでやるな」と思うかも知れません。

ですが、決定的な差と言うのは、個人出費で来るか否かと言うことではなく、各国での技術者の評価にあるんだと最近は強く思っています。
技術力があって、最新のテクノロジを活用したアプリケーションが作れたり、最新のツールを活用した運用を実装できると言うのはアメリカでは高く評価され、勿論それは個人の昇格・昇給につながります。
何故なら、アメリカをはじめとした多くの国々では、Information Technology がビジネスの一部として「必要」なだけでなく、IT を利用したビジネスの拡張と言うことが、多くの業界で可能であると認識しているからです。
正直、同じような考え方をされている日本の企業様は、まだ比較的少ないように感じます。

そのような企業がないと言っているのではなく、あくまで比率としては、まだ少ないと言うことです。
アジアの他国の方が、実はその辺に関しては力を入れています。
だからと言って、その国々が日本より技術的に優れていると言う訳では、当然ありません。
ただ、長期的な可能性はそう言うところの方があるんじゃないかとも思うことがあります。

 

なんで日本では技術者がもっと評価されないんだろう?
アメリカでは、大学卒業後に就きたい職種で最もポピュラーなのがエンジニアです。
日本はまったく違いますよね?

これは、文化・カルチャーだったりするんでしょうね。
仕方ないんだろうとは思いますが、もっと技術を活かしたビジネスの展開方法と言うのがあるんじゃないかと思いますし、それを実現していく技術者をもっと評価し、そのようなビジネスを支える技術者も評価されるべきなんじゃないでしょうか?
勿論、その分、ネガティブな評価も厳しくされるべき立場だとは思っています。

 

ただ、日本のもう一つの文化として、基本的にクビにならないと言うのも、大きく影響しているんでしょうね。
更には、「出る釘は打たれる」と言うメンタリティにも強く影響されるんだろうな…と思います。

なんだか、やっぱり面白いです。
色んな方たちと、色んなディスカッションをする度に、疑問が増え…
それらについて説明いただく機会も多くあるんですが、「変化の少ない国」と言うのが最近の僕の中の「日本」です。
表面的な、所謂「ポピュラー カルチャー」はどこにも負けないくらい激しく変動しますが、根本的な考え方や物事のやり方は、変わり難いんですね。

それが「伝統」なら素晴らしいと思うんですが、逆にそのようなものは現代では、世界中で失われつつありますからね…
どうにか上手くバランスが取れたら良いと思いますよね。

 

と、いつも以上に飛躍しまくったネタになってしまいましたが…
こんなことも含めて、皆さんとお話しして行きたいですね!

「もっと日本を知れ」と思われる方も少なからずいらっしゃると思います。
決して勉強をしていない訳ではありません。
根本的に、僕の中で消化しきれないことが多くあるだけなんです。
否定している訳でも決してないので、それだけは理解して下さい。

基本は「うぅーん、面白い!」と「へぇー・・・なんで?」な感覚で物事を捉えているんで。

 

技術力アップ=従業員 (技術者) としてのバリューアップ=給料・立場アップ

 

こうだったら、もっと技術者が頑張れると思うんですけどね?
いったい、何が違うんでしょうね?

 

いやー。面白い。