照合順序はどれを使ったら良い?

マイクロソフトの Coast です。

先日、PASSJ (SQL Server ユーザーグループ) https://www.sqlpassj.org/ 様より、1月から2月かけて実施された、「SQL Server 製品機能に関するアンケート」の集計結果をいただきました。その中で、約30%の方から、「照合順序の違いやどれを使えばよいかがよくわからない。」というご回答をいただきました。

SQL Server の BOL には、照合順序に関する説明があるのですが、日本語以外の各言語の照合順序 も含めた説明になっているため、「日本語ではどうしたらいいか」という日本のユーザーに必要な情報が読み取りづらくなっています。そのために、約30%の方が「よくわからない」とお感じになっているのかもしれません。

非常に簡潔に説明しますと、照合順序は、その SQL Server の最新のものをお使いいただくことがお勧めになります。
つまり、
  SQL Server 2000 では、Japanese
  SQL Server 2005 では、Japanese_90
がお勧めになります。

注意: SQL Server 2005 でも、SQL Server 2000 で開発されたアプリケーションをそのまま使用する場合や、他の SQL Server 2000 と接続する場合などには、Japanese を使う必要がある場合もあります。

紛らわしい照合順序に Japanese_UNICODE がありますが、これは、SQL Server 7.0 との互換性確保のために残っている照合順序です。また、Windows 2000 以降の OS での LCID との整合性の注意 https://support.microsoft.com/kb/302747/ja もありますので、SQL Server 7.0 との互換性のために必要でない限りは、お使いにならないようをお勧めします。

それぞれの照合順序の違いに関しては、その照合順序が開発された当時の、JIS や Unicode などの文字標準規格との関係を意識すると理解しやすくなります。この点に関しては、公開されている 「SQL Server の JIS2004 対応に関するガイドライン 」 というホワイトペーパーの「1.4 JIS、Unicode と Windows の歴史とその関係」 に説明があります。

「SQL Server の JIS2004 対応に関するガイドライン 」 は、このリンクからダウンロードしていただけます。https://go.microsoft.com/?linkid=6302906 (ZIP 自己解凍 EXE 3.44MB)

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