Winodwsストア アプリ開発者契約について


色々とお問い合わせを頂くことが多いので、Windows ストア アプリを公開する場合の注意事項を個人的な見解として記述します。最初に、Windows ストアに対して開発者アカウントを作成する場合に表示される、アプリ開発者契約を必ず読んでから登録作業を進めることをお願いします。アプリ開発者契約には、とても重要な内容が記述されています。幾つかを例として、以下に記載します。

  • 「1) Windows ストア アカウント」では、Windows ストア開発者アカウントを開設する必要があること、料金を支払う必要性があること、ストア アカウントを通して行う活動にはお客様が責任を持つこと、契約に違反した場合はストア アカウントを停止することがあることなどが記載されています。
  • 「5) アプリの価格、支払い、取引、および税。」では、c.支払条件で月額$200以上の売り上げがあった場合に支払いが行われることが記載されています。
  • 「7)機密保持」では、本契約を通して得た機密情報を契約完了から5年間は開示を行わないことが記載されています。
  • 「9) 免責、責任の制限、および要求に対する防御。」では、特にa.保障の免責にご注意下さい。この条項には、「Windows ストアおよびダッシュボードを、「現状有姿」、「無保証」、かつ「現状渡し」で提供するものであり、Windows ストアおよび開発者ポータルの使用に関する危険はお客様が負担するものとします。」と記載されています。つまり、ダッシュボードでアプリを提出した後に表示されている、前処理、セキュリティ・コンプライアンスなどの作業に関する時間は目安であって、SLAで保障しているものではないということになります。
  • また免責の「b.責任の制限」では、「直接損害を被った場合に限り、Microsoft またはその関連会社から最大でもアカウント料金と同等の金額 (アカウント料金が無料の場合は 1 ドル) の補償を受けることができます。 お客様は、派生的損害、逸失利益、特別損害、間接損害、懲罰的損害、および付随的損害を含むがこれらに限定されない、その他のいかなる損失や損害の補償を求めず、その権利を放棄することに同意するものとします。」と記載されており、直接損害に関してはアカウント料金と同等の金額の補償を行い、それ以外の損害に関しては補償を求めないで、その権利を放棄することになります。
  • 「10) 期間および契約の終了。」では、b.アプリの保持に記載されているように、契約が終了したり、アプリを削除しても、提出されたアプリを利用しているユーザーのために保持することが記載されています。

アプリ開発者契約に記載されているように、Windowsストアとダッシュボードは現状渡しで提供されているので、サービス・レベル・アグリーメント(SLA)のようなものが何も無いことに同意した上で、開発者アカウントを登録していることになります。もちろん、審査状況であるとか、ダッシュボードの健全性を示す何らかの伝達手段があればと私は考えておりますが、現時点では何も無いという状態になっています。この点を、理解してくださるようにお願いします。

たとえばですが、AndroidのGoogle PlayではGoogle Play Developer Program PoliciesDeveloper Distribution Agreement が該当すると考えていますが、現状渡し(AS IS)であるという点においては同じです。異なるのは、機密保持の条項がない点でしょうか。後は、Appleさんの契約であるREGISTERED APPLE DEVELOPER AGREEMENTですが、こちらも基本的に現状渡し(AS IS)であり、Windowsストアと同じように機密保持の条項も記載されています。従って、Microsoft、Google、Appleの契約においては、大差がないというのが私の認識となります。

次にアカウント料金に関する私の個人的な考えを示します。Windows ストア アプリは、Appxというパッケージ形式での配布が条件になっており、Appxはコード・サイニングが必須となっています。つまり、コード署名用の証明書が必須だということです。Windowsストアでは、提出されたアプリが認定された後に、公開準備作業があり、この作業を通して登録された開発者アカウントを発行者とした証明書を使ってAppxに対する署名作業が行われます。この時に使用した証明書は、Windowsストア側で管理しており、開発者へお渡しすることはありません。つまり、Windowsストアそのものにセキュリティ事故が発生しない限り、証明書の漏洩が起こらないようになっています。もちろん、簡単に漏洩しないように、厳密な管理配下で証明書を管理していることは言うまでもありません。また、証明書を管理していることから、有効期限の管理も行っています。証明書の再発行をスムーズに行うのが、開発者アカウントの自動更新の設定になります。開発者アカウントの自動更新を設定しておくことで、証明書のアイデンティティの一意性が保たれることになるわけです。このように私は考えていますので、現在の料金体系はコード・サイニング用の証明書を取得することを考えると、非常に安価であると考えています。高価であると考えている方がいらっしゃるのであれば、コード・サイニングの証明書の価格と有効期間を調べてみて下さい。

それでは、Windowsストアのダッシュボードの状況に関して不満を持ったらどうしたら良いのかという場合に関して説明します。この場合は、必ずサポートへ連絡フォームを使ってコンタクトを取ります。サポート・ページには、技術サポート開発者アカウント サポートの2種類があります。審査結果に関する対応だったり、審査基準に対する疑問などは、開発者アカウント サポート技術サポートへ連絡する必要があります。技術サポートは、機能をどのように実装したら良いかなどについて問い合わせを行いますが有料となります。ストアの開発者アカウントをお持ちの場合は2回/年のテクニカル・サポート・インシデントを持っていますので、このインシデントを使って技術サポートを受けることができます。では、3回目の技術サポートが必要になったとしたら、どうしたら良いかと言えば、技術サポートを必要であれば有料でサポートを依頼することになります。
一方の開発者アカウント サポートでは、開発者アカウントの作成に伴う質問であったり、アプリの販売やアプリの削除などの主にダッシュボード上における操作や事務手続きを依頼することができます。仮に、審査状況であったり審査内容に関する質問を行ったとしても、サポート対象範囲外であることから、仮に受け付けて貰えたりしたとしても、求める回答が得られるわけではないことに注意して下さい(赤字と取り消し線が訂正と追記です)。

サポートに関して追記します
問題のタイプを選択します。
type_of_problem
赤枠で囲った個所の中から、「アプリの送信と認定」を選択すると次のようなカテゴリーを選択するようになります。

type_of_problem2
赤枠で囲っているのは、Rejectされたしまったアプリに関する質問事項です。これらを選択して、問い合わせ内容を入力して問い合わせを行うようになります。

問題のタイプから「Windows ストアとWindows Phoneアプリ開発のテクニカル サポート」を選択してから、カテゴリを選択した後に連絡手段が表示されますので、連絡手段を選択して技術サポートに問い合わせる形式となります。問題のタイプで赤枠に囲ったものが現時点では開発者アカウント サポートに対する連絡手段が表示されますので、連絡手段を選択して連絡する形式になります。既に説明したように、開発者アカウント サポートでは、ダッシュボードのシステム上の問題に関しては満足のいく回答を得ることができると思います。残念ながらRejectとなった理由に関しては、認定ポリシーに沿った回答になってしまいます。この理由は、申請していただいたアプリを見ることができるのは審査員であり、開発者アカウント サポートではないからです。
====ここまでを追記しました。
追記しながら、認定されなかった場合の調べ方にどのような方法があるかを考えていました。現時点では、Windows 8 Clinicの特別診療科を活用するのが、良いのではないかと思います。この理由は、再審査に向けての相談を受け付けているからです。

サポートへ依頼する時の注意事項は、可能な限り同じ質問でコンタクト・フォームを使って何度も質問をしないようにすることです。回答があってから、その回答に対する返信方法を使って疑問を解消するようにして下さい。この理由は、サポート側は受け付けた質問ごとに依頼を管理しており、依頼が完了するまで状況を管理していることから、異なる質問が新規依頼で行われると、結果的に以前の依頼が遅れることにも繋がるからです。

何度も記載しますが、ストアの審査自体は完全に独立性を保つようになっており、これはお客様に限らず社員であっても同じです。この理由は、他のアプリ・ストアを見ていただければ理解できると思いますが、審査の基準をすり抜けようとする不正行為を防ぐためです。この意味では、どのようにアプリを提出するかという戦略を立ててから、アプリを提出した方が結果的に良い結果になることが多いということです。

最後に認定要件ですが、必ず変更が行われていきます。このため、変更が行われていないかを常に確認するようにして下さい。以前に認定されたアプリと同じだから、今度も認定されるとは限りません。もちろん、他の人と比較しても意味はありません。何故なら、申請した時点においてストア上のアプリは常に変化しており、極端な言い方をすればより競争が激しくなっているからです。よって、カテゴリー・キラーを目指す位の気持ちがないと、いけないということです。リジェクトに落胆することんなく、ストア・アプリを作っていってください。

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