ASP.NET 動的言語サポートのリフレッシュ

 昨年にリリースされたASP.NET FutureというCTPにDynamic Languageサポートが含まれていたのを皆さんは、覚えていらっしゃるでしょうか。その後は、特に新しいCTPが出るでもなく経過しておりましたが、codeplexのASP.NETプロジェクトから更新されたものがリリースされています。提供されているのは、以下の3種類です。

  • ASP.NET WebForms IronPython サンプル
  • ASP.NET MVC IronPython サンプル
  • ドキュメント

昨年のCTPのようにVisual StudioのIDEに統合したプロジェクトの提供ではありませんが、確かにPythonのコードがWebフォームのコードビハインドとして動作するようになっています。サンプルを既存のWebサイト(ファイルシステム)としてVisual Studioで開けば、デバッグも含めて実行することができます。

 このサンプルに含まれているDLRは、IronPython 2.0ベータ4相当(厳密には、ベータ4とベータ5の中間くらいかも知れません)の模様です。というのもネームスペースを調べると、System.Scriptingになっているからです。そしてサンプルのBinフォルダにMicrosoft.Web.Scripting.dllが提供されています。web.configを見ると、このdllを使ってhttpモジュールを登録しています。登録しているhttpモジュールが、DLRをホスティングすることでIronPythonのLanguageContextを使用するようになっています。
ご興味があれば試してみてください。