WPSDK8.0 インストール時のネットワーク

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Windows Phone SDK 8.0 ではエミュレーターの動作のために Hyper-Vを使った仮想環境を利用しています。

このエミュレーターでのネットワークを実現するために、開発環境上のネットワーク環境を変更しています。ただ、この際にうまくいかないと、開発環境でのデータ通信がうまくいかなくなってしまうこともあるようです。

実際に私の開発環境のネットワークはこのようになっています。

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物理PCとインターネットの接続

ネットワークと共有センターを見ると、一番左にあるように外部につながっているネットワークは物理アダプタではなく、仮想ネットワークアダプタとなっていることがわかります。(上図赤線)

この仮想ネットワークアダプタと物理ネットワークとのリンク(上図橙線)は、Hyper-Vマネージャーの仮想スイッチマネージャーで確認することができます。

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仮想スイッチマネージャーを見ると、物理ネットワークアダプタ(ここでは無線LANと有線LAN)毎に仮想スイッチ(仮想ネットワークアダプタ)が一つずつ設けられられていることがわかります。更に、Windows Phone 8.0 エミュレーター 用の仮想インターネットアダプタが1つ作られています。

コントロール パネル>ネットワークとインターネット>ネットワーク接続 を見ると、仮想、物理、両方のネットワークアダプタを確認することができます。

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つまり、もしネットワークで固定IPアドレスを設定する場合は、物理ネットワーク接続側で設定するのではなく、仮想ネットワーク側で設定することになります。

 

外部ネットワーク(仮想)とエミュレーターのネットワークの接続

ちなみに、このネットワーク接続を見ると、Network Bridge という接続を見ることができます。これが外部ネットワークとエミュレーター(ローカル)ネットワークを結ぶ設定です。

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プロパティを見てみると、無線LAN側の仮想ネットワーク(WiFi) とローカルネットワークが紐づいていることがわかります。

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物理ネットワークまで書き換えられ、ネットワークと共有の欄も変わるのでちょっと環境構築に問題が出てしまう人もいるかもしれませんん。問題となったときは一つずつ連携を見るように確認してください。