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エバンジェリスト インタビュー高橋 忍 “コミュニケーション能力を養うには、専門外の自分を養うことが大事” パーソナルデータ 高橋 忍マイクロソフト株式会社デベロッパー&プラットフォーム統括本部エバンジェリスト  経歴重工メーカーで航空系フライト・システムの開発に約 6 年間従事した後、マイクロソフトに転職。サポート部門にて開発者向けプロジェクト支援を経験し、現職。新しいテクノロジを追求し続けたいという希望が転職につながった。 開発者にひとことWeb サービスや .NET Framework など、次世代の新しいテクノロジがこれから普及するというこの時期に開発者でいられることは幸運。開発者にとっては大きなチャンスです。 プロローグ ドッグイヤーともマウスイヤーともいわれる昨今、情報システムの開発期間は、時を追うごとに短縮されている。その昔、大規模なものなら数年単位というプロジェクトも珍しくなかった。しかし最近では、大規模なものでも半年、数カ月と開発期間は短縮されている。 そうした巷の動向はどこ吹く風。重工メーカーでのシステム開発は、1 つのプロジェクトで 10 年、20 年と長期間にわたるものも珍しくない。周りには、技術者としての一生を 1 つのプロジェクトに捧げる同僚もいた。 小さいころから、新しいテクノロジに触れることが好きだった。航空宇宙関係の仕事を選んだのも、テクノロジの最先端に触れられると考えたからだ。しかし、いざ仕事に就いてみると、ソフトウェア開発環境や使用言語など、何もかもが時代の流れとは隔絶されていた。自分の視野が年々狭くなっていくと感じた。 重工メーカーであっても先端技術には敏感であるべきだ。社内でさまざまな働きかけをした。しかし大企業の閉じた世界においては、一技術者の声はあまりに小さかった。 「最新のテクノロジに触れていたい」。 この想いにかられてマイクロソフトへの転職を決意した。 インタビュー ―― 最初は重工メーカーでのソフトウェア開発に従事されたのですね。 高橋 : ヘリコプターのフライト・システムを開発していました。具体的にはオートパイロットのための制御ロジック開発を行っていました。 ―― 開発環境や開発言語にはどのようなものを使っていましたか。 高橋 : 独自のデバイスを低レベルな部分から制御する必要があったので、伝統的にアセンブラを利用していました。ただし私が入社したころから、ロジック設計の部分では「高級言語」として C 言語の利用が始まりました。 ―― どうして重工メーカーを就職先として選んだのでしょう。 高橋 : 大学の専攻は材料系でして、コンピュータやソフトウェアは直接の専攻ではなかったのですが、コンピュータは成長分野だと感じ、この分野なら新しいテクノロジに触れられるだろうと考えました。コンピュータ系で就職を探すとなれば、普通に考えれば電気メーカーということになるのかもしれませんが、当時は航空宇宙関係に強い関心を持っていたのです。こちらも、コンピュータとは違った意味で最新の技術開発が積極的に進められている分野でした。新しいテクノロジに触れているのが好きなのですね。   10 年、20 年のプロジェクトも当たり前 ―― 重工メーカーでのソフトウェア開発の特徴は何でしょうか。 高橋 : とにかく開発期間が長いことでしょうね。一般的な情報システム開発では、どんなに長いプロジェクトでも数年程度だと思いますが、重工メーカー時代のプロジェクトは、10…

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