Windows ストア アプリをテストインストールする方法


今回の記事は、Windows ストア アプリを Windows ストアに提出せずに、開発元とは異なる環境にテストインストールする方法についてです。

どこかに書いたかな? と思ったのですが、書いてなかったようなので今書きます。
 

Windows ストア アプリを
Windows ストアを介さずに配布する方法

Windows ストア アプリは、その名前が示すとおり、基本的にはすべからく Windows ストアを介して配布されます。

しかし例外が 2 つあります。

ひとつめは、企業内での使用を目的とした Windows ストアに公開する必要性のないアプリを配布する場合です。

その場合は「サイドローディング」という方法を使って、あらかじめサイドローディング用のライセンスキーをインストールしておいた PC、ARM デバイス に直接 Windows ストア アプリをインストールします。

この方法についての詳細は、以下のドキュメントをご参照ください。

エンタープライズ アプリの展開
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/apps/jj657971.aspx

もうひとつの方法は、サイドローディング用ではなく、テスト用の開発者ライセンスキーをインストールしておき、Windows ストアをインストール方法です。

今回はこの方法について紹介します。

 

Windows ストア アプリ テスト用開発者ライセンスの取得と
インストール方法


Visual Studio による開発者ライセンスの取得

Windows ストア アプリのテスト用ライセンスは、Visual Studio 2013 の初回起動時にダウンロードされ、その環境にインストールされます。

なお Visual Studio が無償の Express エディションである場合は、Windows ストア アプリを開発るすための Visual Studio Express 2013 for Windows を起動する必要があります。

Visual Studio 2013 での初回起動時に、発者用ライセンスの取得を求めるメッセージが表示されるので、ライセンス条項を読み、[同意する] をクリックします。[ユーザー アカウント制御 (UAC)] ダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

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次に、開発に使用する Windowsアカウント情報を入力するダイアログボックスが表示されるのでアカウント名とパスワードを入力し、[サインイン] ボタンをクリックします。

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開発者ライセンスの取得が完了した旨を示すダイアログボックスが表示されるので [閉じる] ボタンをクリックします。

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取得した開発者ライセンスは 3 か月で使用期限を迎えます。これはライセンスの不正使用を防ぐためです。

開発者ライセンスの有効期限が過ぎると、そのライセンスでインストールしたアプリは動作しなくなります。

その場合、Visual Studio 2013 を起動すると、開発者ライセンス更新のプロセスが実行されるので、それを使用して開発者ライセンスを更新するか、後述する PowerShell を使用して更新します。

なお、マイクロソフトでは、ライセンスの不正使用を検出する仕組みを持っており、違反が見つかった場合には開発者ライセンスの取り消しなど、ペナルティが課さられる場合があります。

 

PowerShell コマンドによる開発者ライセンスの取得

Windows ストア アプリのテスト用開発者ライセンスは、PowerShell コマンドでも取得することができます。

この方法は Visual Studio をインストールできない ARM デバイスでテストを行う際に必要となります。

具体的な手順は以下の通りです。

  1. キーボードの [ Windows ] + [ Q ] キーをクリックして 検索チャーム を表示します。
  2. 表示された 検索チャームの検索ボックスに 「Windows PowerShell」と入力します。
  3. [Windows PoweShell] が検索結果に表示されるので、マウスの右ボタンをクリックし、表示されたコンテキストメニューより [管理者として実行] を選択します。   

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  4. Windows PowerShell のプロンプトが起動してくるので、以下のコマンドを入力して [ Enter ] キーを押下します。

    Get-WindowsDeveloperLicense

  5. 発者用ライセンスの取得を求めるメッセージが表示されるので、ライセンス条項を読み、[同意する] をクリックします。
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  6. 開発に使用する Windowsアカウント情報を入力するダイアログボックスが表示されるのでアカウント名とパスワードを入力し、[サインイン] ボタンをクリックします。
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  7. 開発者ライセンスの取得が完了した旨を示すダイアログボックスが表示されるので [閉じる] ボタンをクリックします
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以上で開発者ライセンスの取得は完了です。

これらについてのさらに詳しい内容については、以下のドキュメントを参照してください。

開発者用ライセンスの取得 (Windows ストア アプリ)
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/apps/hh974578.aspx

 

Windows ストアを介さずに
Windows ストア アプリをインストールする方法


Windows ストア アプリ テスト用インストールイメージの取得

前述の方法で PC、ARM デバイスに開発者ライセンスをインストールすると、動作検証目的で Windows ストア アプリをインストールすることができます。

Windows ストア アプリを直接インストールするには、開発者ライセンスをインストールした環境のほかにインストールイメージが必要になります。

このインストールイメージは、Windows ストアに提出するパッケージ *.appxupload ファイルとは異なるものです。

このイメージは、

具体的な手順は以下の通りです。

  1. 目的のアプリのプロジェクトを Visual Studio 2013 でオープンします。
  2. メニュー [プロジェクト] – [ストア] – [アプリパッケージの作成] (※) をクリックします。
    (※) Express エディションでは [ストア] – [アプリパッケージの作成]
  3. [アプリ パッケージの作成] ウィザードが起動し、「Windows ストアにアップロードするパッケージを作成しますか?」の項目で、[いいえ] のオプションボタンにチェックして [次へ] ボタンをクリックします。
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  4. [パッケージの選択と構成] 画面が表示されるので、とくに変更がなければそのまま [作成] ボタンをクリックします。
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  5. ビルドが開始され、完了すると [パッケージの作成が完了しました] 画面が表示されます。
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以上でパッケージの作成は完了です。

[出力場所] に表示されているファイルパスのリンクをクリックするとパッケージの出力先のフォルダが開きます。

同フォルダにある、以下の形式の名前のついたフォルダに、Windows ストアを介さずに Windows ストア アプリをインストールするのに必要となるファイルの一式がおさめられています。

アプリ名_1.0.0.0_AnyCPU_Debug_Test

念のために記載しておきますが、*.appxupload ファイル (パッケージ) ではなくフォルダの方です。

コンテストやテストで Windows ストア アプリのインストールイメージを求められた際には、このフォルダを zip 形式でまとめて提出してください。
 

Windows ストア アプリを
インストールイメージから直接インストールする方法

パッケージの作成時に出力されるフォルダには、Windows ストア アプリを直接インストールするためのインストールイメージが含まれています。

これを使用して Windows ストア アプリをインストールするにはフォルダ内にある Add-AppDevPackage.ps1 ファイルを実行します。

このファイルはインストール用の PowerShell スクリプトが記述されたファイルで、PowerShell のプロンプトから実行しますが、右クリックした際に表示されるコンテキストメニュー [PowerShell で実行] メニューから実行することもできます。

具体的な手順は以下の通りです。

  1. ファイル Add-AppDevPackage.ps1  をマウスでポイントし、マウスの右ボタンをクリックして表示されたコンテキストメニューから [PowerShell で実行] を選択します。
  2. PowerShell コマンドプロンプトが起動し、以下のメッセージが表示されるのでキーボードの [Enter] キーを押下します。

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  3. [ユーザー アカウント制御 (UAC)] ダイアログ ボックスが表示されるので、[はい] をクリックします。
  4. 新たに PowerShell コマンドプロンプトが起動し、以下のメッセージが表示されるのでキーボードの [Y] キーを押下します。

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  5. 入力を行った PowerShell コマンドプロンプトが閉じ、もとの PowerShell コマンドプロンプトにインストール状況が表示されます。

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  6. インストールが成功すると以下のメッセージが表示されるので、キーボードの [Enter] キーを押下しして PowerShell コマンドプロンプトを閉じます。

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以上で Windows ストアを介さない Windows ストア アプリのインストールは完了です。

キーボードの [Windows] + [Q] キーを押下して、インストールしたアプリを検索して実行してみましょう。

 

まとめ

今回は Windows ストアを介さずに、Windows ストア アプリをテスト用に直接インストールする方法について紹介しました。

この方法を使用すると、アプリをWindows ストアに提出する前に、 ARM デバイスなどの Visual Studio がインストールできない環境にインストールして動作検証を行うことができます。

また、あわせて、ターゲットとなる環境上での Windows アプリ認定キット (WACK) によるチェックも必ず行ってください。

Windows RT (ARM) デバイス用の Windows アプリ認定キットは以下から入手することができます。

Windows アプリ認定キット
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windows/apps/bg127575

おしらせ

html5j が主催する HTML5 コンテンツのコンテスト「HTML5 Japan Cup」が開催されます。

HTML5 Japan Cup
http://5jcup.org/

 

日本マイクロソフトもスポンサード予定です。

Windows ストア アプリ部門では、アプリのインストールイメージの提出が必要になりますので、このドキュメントの「Windows ストア アプリ テスト用インストールイメージの取得」の手順にしたがいインストールイメージを取得して提出してください。

皆様の力作のご応募、心よりお待ちしております。

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